京都支部及び会員の活動                                                               

2017年度5月度支部例会報告

  出席者 橋本 菱崎 横道 佐藤 野川 風野 山際 北村 計8人
  会議時間午後1時より午後4時50分でした。
  配布資料及び情報
    島崎こま子の新たな資料を 菱崎さんより提供。
    2017年関西文学教室の開催案内 12月6日 大阪市にて
    京都文華支部合評会の案内 7月6日 南山城村にて

  議題
 1.民文全国大会の参加報告 横道さん
     大会参加者数 実参加75名他に委任状参加あり。会員外25名程度 計約100名
    大会提起事項
    * 文学を通じて新しい言葉を生み出す必要がある。創作活動を積極的にやらねばならない。
    * 月刊誌「民主文学」の購読数が減少を続けている。費用の赤字により廃刊するようになるこ  

     とは許されない。会員が一丸となって購読数を増やす活動をやらなければならない。創作家、

     購読者を掘り出そう。 
      発言者も多く、勉強になる内容で、大変有意義な大会でした。 

 2.関剛氏より高齢のため退会の申し出があり、了承された。 長きに亘る文学活動敬意を表します。ご苦労様でした。
  3.京都北部地域の支部結成の活動。綾部、福知山、宮津地区を舞鶴市を核にして結成されるよう
    引き続き働きかけている。現在活動家をピックアップしている。(菱崎さんの報告)

    4.京都支部64号の合評 当日出席の作家の作品を中心におこなった。

  「菩提樹の実」 風野真季著
   老境を迎えた三姉妹と男兄弟をテーマにした内容。長姉は既に亡くなっているが、次姉と弟が久し

  ぶりに出会い、姉の綴った日記を読んで心の内を初めて知ることが出来た。老境を向かえても人は何

  時までも心を揺るがして生きている、その内心を上手く描かれていて良かった。同感、納得するもの

  がある。
   作者のこのような心理をもう少し掘り下げて纏めるような作品をこれからも書き続けて欲しいとい

  う希望も出された。

  「九八と堅吾と横ヤンと」 横道しげ子著
   軽妙なタッチで楽しく読むことができた。
    テーマーを漱石と同時代に生きた人と結びつけて、その時代を呼び起こして描かれていることは
   大変良かった。
    作者の生きる力を表現していて、老いてゆく自分を冷静に見つめて書かれていることはよかっ 

   た。
    取り上げた問題を掘り下げて、どのようにするかを表現できたらよかったのではないか。

  「太鼓たたいて笛吹いて」 井上ひさしV林芙美子  野川ありき著
   著者井上ひさしを知らない読者にとっては、井上ひさしを思想を学ぶことが出来て大変良かった。
   林芙美子と井上ひさしの作品を良く調べてかかれていて評価できる。
   林芙美子の小説を演劇にしているが、この著書を読んだときに、演劇を見た人との間に感じ方に温

   度差が有るといわれた。(著者) 

  5.次回例会  6月26日(月)午後1時 ラポール京都4階 第4会議室
   64号の合評の続き と、民文5月号の小説「その・とある一夜」 横田昌則著を合評予定です。
    各自お読みになってお越し下さい。
                                          以上

 

2017年度4月度支部例会報告

 4月度の例会は、27日(木)午後1時から、ラボール京都4階第10会議室で、菱崎博、関剛、足立旻、北村あつむ、風野真季、横道しげ子、野川ありき、風早めい、佐藤文磨、橋本宏一の10人が出席して開催しました。主には、完成した『京都民主文学』64号(左記の表紙写真)の配本・発送作業をやりました。64号の主な作品と作者を目次順に紹介しておきます。

創作「菩提樹の実」      風野 真季

エッセイ

「共謀罪から 宮本百合子の作品を読む」

               鯉島 民子

創作「九八と堅吾と横ヤンと」 横道しげ子

エッセイ

「子どもの頃聞いた話」     橋本 宏一

俳句「この国に」        石田 裕子

短歌「時計文字」        加藤 節子

リレーエッセイ

「文学の小径」

 ー高台寺をたずねてー    鯉島 民子

創作「岩ちゃん」        足立  旻

創作「自省の記」        風早 めい

寄稿「島崎こま子余話 藤原才のこと」   山本   隆

エッセイ「大好き 井上ひさし Ⅴ 林芙美子を新しくした『太鼓たたいて笛吹いて』」 野川ありき

寄稿「からくり節 『空也上人と平貞盛』」   仲勘太郎

エッセイ「周遊漫歩」              関  剛

創作「白露も夢もこの世もまぼろしも」(中編)  北村あつむ

創作(連載)「青春の色彩」(六)        菱崎  博

報告「山の文学学校に参加して」         横道しげ子

報告「関西文学研究集会に参加して」      北村あつむ

編集後記 風野真季/表紙絵 宮田啓子  印刷所 片岡印刷

 

  ◇文学関連活動報告事項

 1、民主主義文学会関西ブロック支部連絡会の活動

   新役員  代表:横田昌則、副代表:松本喜久夫、里崎正、事務局長:菱崎博

   民主主義文学会27回大会参加、5人(神戸、阪神、泉州、大阪、京都の各支部から)

   関西文学研究集会について

   11月5日(日)・6日(月)ホテルビナリオ嵯峨嵐山で午前10時からの開催。分科会の合評時間を   第1日目から入れてふやす、講演は、宮本阿伎、工藤勢津子氏などが候補、合評作品8月15日締   め切り厳守で菱崎へ提出

   関西文学教室

   実行委員会をつくり松本喜久夫さんを責任者として企画準備中

  2、日本共産党文化後援会総会について

   6月11日(日)午後2時~京都アスニ―出開催、菱崎、野川参加

  3、映画「母」(小林多喜二の母の物語)の取り組み

   上映 6月10日(土)教育文化センター:①午前10時30分~、②13時30分~

   6月15日(木)同志社大学寒梅館:①10時45分~②13時30分~、③16時30分~

   ④18時45分~

   チケットの普及に協力を

   宇治市、亀岡市でも実行委員会を立ち上げ上映準備

 

   次回支部例会

    5月24日(木)午後1時~ラボ―ル京都4階第5会議室で、「京都民主文学」64号の総合合評   を行います。ご参加をお願いします。

 

2017年3月度例会報告

  3月の支部例会は、20日ラボール京都4階第3会議室にて、横道しげ子、風野真季、風早めい、関剛、北村あつむ、鯉島民子、野川ありき、橋本宏一、の8人の出席のもとに開催しました。

 最初に文学運動の課題など、最近の文学関連行事の報告、計画などを出し合い、次に『民主文学』3月号の「この夏も歩く、歩き続ける」ー渥美二郎作ー、「銃を持つ思想」-斉藤克己作ーの合評をしました。

以下その内容を報告します。

 

○文学運動の取り組み(報告と意見交換)

 ▼日本民主主義文学会第27回大会(5月13日・14日/千葉市「クロスウエーブ幕張」)について

  支部からは現在、横道さんが出席の予定で、すでにアンケートも提出している。

  また、出席できなくても、報告、意見,提案などがあれば、別紙アンケート用紙に記載して民主主義  文学会宛にファックスなど(メール)で送ってほしい。

 ▼『京都民主文学』64号について

  4月末に完成する。を発送は4月27日(木)午後1時から、ラボール京都4階第10会議室で行う。

 ▼映画「母」(原作:三浦綾子、監督:山田火砂子、寺島しのぶ主演)の京都上映協力について

  3月19日にハートピア京都で試写会が行われ、「小林多喜二の『母』の上映と鑑賞を広める京都の   会」と発足させ、今後上映への賛同と協力を広げていく。支部としても賛同・協力する。宣伝、チ   ケットの普及などに努める。上映日程などは下記の通り。

   6月10日(土)①10時30分~/②13時30分~

          京都教育文化センター

   6月15日(木)①10時45分~/②13時30分~/③16時30分~/④18時45分~

          同志社大学寒梅館

   前売り券 1100円(当日券一般1500円、シニア・大学生1100円)

        小中高生800円

   連絡先;京都映画センター 電話075-256-1707 

  ▼その他

   多喜二祭に参加した人から、その感想も出されました。

 

○創作合評

 ◇渥美二郎「この夏も歩く、歩き続ける」

   ポケモンGOに夢中になる若い人の話であることはわかるが、何を言わんとしているのかわからな   い。誰が読んでも入って行ける描き方になっていない。

   作者のモチーフは何なんだろうか。

   『民主文学』に掲載する作品の基準はどうなっているのか。こういう作品が掲載されることが疑   問。

   編集部の選りすぐりの作品ということなのだろうが、作品の集まり具合もあり、必ずしもそうなら  ないだろう。 

   ストーリーとか、エピソードとかがあって、その中を一貫して流れているものが  ないと心に響  かない。

   若い作家の場合、文章がつながらない文体がけっこうある。今度の芥川賞の作品でもそうだ。文の  間が隙間だらけで舌足らずの印象なのだ。やはり読んだ後余韻がないと読む気になれない。

   読んで気付いたことは編集部に意見を書いて送っておいた。この作品は暮しとつながっていない。  売るために書いたのだろうか。ポケモンがどれほどの社会的意味があるのか、おもちゃの話という印  象。大人はこんなことを考えない。単にいまの日本風潮を書きたかったのか。上っ面をさっとなぜた  だけという感じ。自分の場合は、山本宣冶の話を折り込んだりする。それはどうしても書く必要、歴  史的意義を感じているからだ。削れといわれても納得しない。

   校長のはなしがまずいというが、それも深く追究していない。

   シングルファーザーの問題もある。メールのやりとりでは人と人のつながりが深まらない。そこを  批判的に書くべきだろう。

 

 ◇斉藤克己「銃を持つ思想」

   よく描けているが、なんで銃を持ちたいのか、そこが不明。結局それでどうなん?と思う。

   ストーリからは、珍しいものをもったら使ってみたいと思うことを示唆しているとうかがわせる。  モデルガンをもつ心理もそうだろう。そこが自然の心理ということソ描きたかったのか。自分が使っ  てみたかったので子どものものを取り上げた。だが、自分が傷つくなりしていないのが不満。思想の  核となるものがない。安易に銃を持つものでも意味を感じ取れる。

   作者の意図・テーマはとてもよいと思う。だが、後ろの方では脅えた自分の分析がほとんどない。  これでよいのか。人殺しを快感にするクリミア戦争の映画をみて感動した。銃を持つ快感に至るまで  がすごかった。戦時中もそう。人がいないところに人がいるように見てそれにおびえるのが甘い。

   武器を持って町をつくってきたアメリカが、その武器の銃の規制が思うようにいかないのを考え   た。持ったら自分を守るために撃ちたくなる。だが、主人公は日本人、攻撃的なことはできず、もの  ごとを大きくならないうちに収めてしまったのではないか。

   銃を撃ったことがある。弾が飛ぶというのは快感だ。

 

  次回例会は、4月27日(木)午後1時から、ラボール京都4階第10会議室で、

  『京都民主文学』64号の発送作業と配本をします。

 

2017年2月度例会報告

 

日時  2017年2月18日(土) 午後1時~4時

 

会場  ラボール京都4階第3会議室

 

出席者 橋本 菱崎 横道 関 佐藤 足立 野川

 

 風野 鯉島 北村   10人

 

 

 議事内容

            

            ◎近況報告(菱崎) 

 

     近畿地区での支部結成の状況について。

 

      京都北支部 京都府園部以北地域での取り組み。結成のための趣意書を配布し     て地域の文学愛好者に参加を呼びかけている。この地域から京都市内の支部に加     入されている会員が居られるので、その方を中心にして会を創設していただくよ     う進めている。4月結成を目指して取り組んでいる。

      大阪北摂支部 本年1月28日結成された。8人の参加があった。

         摂津市の川本幹子氏が代表

      滋賀支部  支部再建のために大津市在住の文化関係者を中心に2月再建

準備会発足に向けて取り組んでいる。

 

         支部誌、紀行文、語り文、短歌、俳句を17人の作品により発行

 

    ◇『京都民主文学』64号発表作品事前合評

      創作 「白露も夢もこの世もまぼろしも」(北村)

         「青春の色彩(六)」(菱崎)

         「九八と堅吾と横ヤンと」(横道) 

 

    文芸の小径 「高台寺を訪ねて」(鯉島)

    記録「島崎こま子余話 藤原才のこと」

    エッセイ(鯉島、関作品) 

    これらの作品の字句、文章表現、構成などについて意見を出し合いました。

 

     未提出作品の締め切りは2月28日厳守。

 

     案内 大阪多喜二祭 3月19日(日) 会場クレオ大阪東ホール

 

 

 

     次回例会  

     3月20日(月・祝日)午後1時から 

     ラボール京都4階第4会議室にて

     『民主文学』3月号より次の2作品の合評

     「この夏も歩く、歩き続ける」渥美二郎作

     「銃を持つ思想」斎藤克己作

 

 

2017年度支部総会報告

□     □     □     □     □     □     □     □     

 

開催日時 2017年1月28日(土) 午後1時~4時

 

開催場所 京都市中京区 ラボール京都4階第2会議室

 

出席者  会員15人の内 10人(総会要領参照下さい)

      議事次第 総会議長  佐藤文磨

      記録員   北村あつむ

      あいさつ  支部長 橋本宏一

 政治情勢として、現在通常国会が開催されているが、安倍内閣は国会で自民党が多数 を占めていることをよいこ  

 とにして、最大の悪法である共謀罪を成立させようとしている。国民を監視、抑圧する、  

 かつての治安維持法を想定させるような悪法を、世論を無視して強行させることは許して

 ならない。強く監視して真実の言葉で批判していくことが大切だ。この動きに顕著なごと

 く、いまの時代、ネット情報も含め、真実を覆い隠し虚偽のさまざまな情報の言葉が拡が 

 っている。文学活動はその真実を追求し芸術的に高めて多くの人々に伝え感動を共有して

 いく活動であり、私たちの創作と批評活動の使命もそこにある。

  この一年間の支部活動は、別紙総会資料の通りですが、定例会を月1回、支部誌を2

行できた。私たちの活動は評価も高く、優れた文学活動が出来たと考えています。

 来年度もより一層頑張って行きたい。さらに会員を増やす活動も必要と考えます。

 

     =活動報告= 菱崎博事務局長

 

      別紙報告書により報告。

 

  追加報告として、関西ブロックの活動。京都北部地域の民主文学会の設立が課題になっ   

 ている。福知山を中心にして、宮津、舞鶴、綾部からの参加を働きかけている。滋賀県で

 は、大津・高島と、長浜・彦根を回って会の設立取り組んでいる。

 

      報告事項に対する質疑

 

    (Q) 支部報に例会の内容がまとめられて掲載されているが、議論の内容が分かりや     

   すく伝えられていないと思う部分がある。編集者に任している事情もあって事前精査 

   が十分でないのではと思うが。

 

    (A) 今後、出された意見の集約と文書化時点のまとめる方法を検討する。

 

    (Q) 政治課題と文学の問題。政党活動と文学の問題なども色々な意見があるので、    

   要約する際に、議論で出された多様な意見を反映する内容にすべきではないか。

 

    (A) 報告等の記事をまとめた際に、意見を聞くように努めるほか、ホームページに     

   アップロードしたものをまず支部員が読んだ際、疑問や問題を感じたらすぐに    

   編集者にメールなどで連絡してほしい。削除や修正は可能なので。

 

     (Q)「京都民主文学」に作品の掲載をして入会したと思ったら、ここがあいまいに      

   なっている場合がある。会員は会費を払ってもらうようにする。会員かどうか活    

   動の意思を確認して会費を請求するようにする必要があるのではないか。

      

    (A)  本人に確認の上,本年1月より正式に加入されたものとする。

 

     活動報告を全会一致で承認。

 

     =会計報告・監査報告= 野川ありき会計 佐藤文磨会計監査

 

     別紙 別紙会計報告書及び会計監査報告書により報告。

 

     全会一致で承認。

 

     =今年の活動方針と、今年の課題の提案= 菱崎博事務局長

 

     別紙資料により提案。

 

     まとめ

 

   1.      月1回例会の開催。(支部作品の批評・合評を目的とする)

 

   2.      ミニ文学教室の開催。

 

   3.      優れた作品の作者を招いて講演会の開催。

 

   4.      文学旅行の実施。夏季又は秋季に。

 

   5.      関西ブロック主催の文学教室に参加。

 

   6.      自己作品の技量の向上に努力をする。

 

   7.      支部誌の年間2回の発行(4・10月)

 

   8.      健全な運営に努め、経費が赤字にならぬよう常に配慮する。

 

   9.      「京都民主文学」を送付先拡大(朝日・毎日・京都新聞等へも)

 

なお、民主主義文学会の全国大会は、本年5月13・14日開催の予定。

 

     別紙資料のほか、上記の事項を確認の上 全会一致で承認。 

 

     役員の分担

 

     別紙資料に、編集者に横道しげ子を追加して、提案通り承認。

 

    =京都支部規約の改正=

 

    規約は、資料9頁~10頁に掲載。規約の改訂はせず。投稿規定の改正を行った。

 

  1.規定の⑤ 掲載料はおおむねA4版1ページ当り1100円とする。ただし書き以  下は抹消する。(今後の検討事項として、会の運営経費が赤字になる場合には掲載  料の値上げも検討する)

 

  2.⑥は全文抹消する。

 

  上記規定の改正について、全会一致で承認。

 

                  以上の通り報告します。 

 

 

2017年日本民主主義文学会京都支部総会要領

 

 

日 時 2017128()

午後1時~4

会 場 ラボール京都4階

第2会議室

出席者(10人)、欠席者

(5人)

     橋本宏一、菱﨑 博、野川ありき、風野真季、風早メイ、横道しげ子、 鯉島民子、佐藤文磨、

関 剛、北村あつむ

        

     議 事   議長 佐藤文磨    記録 北村あつむ

 

     報告 菱﨑 博

 

     提案 橋本宏一

 

      会計報告 野川ありき

 

      会計監査 佐藤文磨

 

      支部長挨拶 橋本宏一

 

      京都支部2016年度の経過報告                  

            

・    例会の開催は次の日程で開催されました。

 

     〔1/92/283/204/165/226/187/168/209/2510/2311/2312/23

 

     内容は「民主文学」掲載作品の合評、支部誌の総評と合評。掲載作品の事前合評。

 

    ・編集委員会開催日は、メールでの連絡交換の対応で行う。

 

    ・支部誌発行  2回(624/15発行・6310/25発行)

 

     支部文学旅行 16年度は実施できませんでした。

 

     321日「岡本康さんを偲ぶ会」コープイン京都で開催

     2015924日亡くなられた岡本康さんは、長い間京都支部の会員でした。

 

    「きょうぶん寄席」(同実行委員会主催・京都文化団体連絡協議会共催)

     327日・京都教育文化センターで開催。野川ありき、横道しげ子参加

 

京都支部会員の文学活動と実績

 

横道作品「雪明かり」が宇治市の紫式部市民文化賞を受賞したこと、菱﨑作品「舞         

鶴湾の風」が「人権と部落問題」4月号より連載される。「京都まつり」展示コー

ナーでは、「雪明かり」「京都民主文学」を展示し、入会案内をする。

関西支部代表者会議(1/18・西成区民センター、4/29・西成区民センター、9/2・西成区民セン         

ター、11/14・西成区民センター)

           関西文学教室(4/155/277/291156日に開催の予定をしていたが、申込者

          が無く延期になる。

           日本民主主義文学会創立50周年記念「第24回全国研究集会」9/17,18,19開催

           新潟・越後湯沢―湯沢グランドホテル―京都からの参加者(柴垣・岡田・菱﨑)

           124日、5日「民主文学会第26回大会・第4回拡大幹事会」(菱﨑参加)

           41回 関西研究集会 1215日~16日 

           京都 ホテルビナリオ嵯峨嵐山

           合評作品  北村あつむ『雅の世界の向うに』

           新しい分野の作品として評価を受ける。

           京都支部からの出席者 風早、横道、野川、菱﨑、風野、鯉島、北村 7

 

           関西ブロック役員

 

      代 表 横田昌則(大阪支部)  

       副代表 草薙秀一(奈良支部)   副代表  松本喜久夫(大阪泉州支部)   

       事務局 菱﨑 博(京都支部)     計  中山路男(阪神支部)

       運営委員 相沢一郎(神戸支部) 柴垣文子(京都文華支部)

 

       2016年度 支部誌・同人誌推薦作品 横道しげ子 (小さな家と西陣織)

       第一次選考作品に選ばれる。

   

      活動報告

 

   16年度は若手の書き手の参加を目指しましたが、実現できませんでした。会員拡大の点では新しく

  北村あつむさんが入会されました。北村さんの作品「雅の世界の向うに」は支部誌・同人誌評にも取 

  り上げられ、多くの方からの評価を得ました。支部誌・同人誌評では、風早めいさんの作品「鏡の向

  こうへ」・北村あつむさんの作品「雅の世界の向こうに」、足立旻さんの「御蔭橋」「谷口善太郎

  『清水焼風景』に思いを寄せて」が紹介されました。関剛さんの週刊「京都民報」やしんぶん赤旗日

  曜版に投稿された俳句が、入選や佳作作品として度々掲載され、年間優秀者として表彰されていま

  す。支部誌での作品掲載では、山本隆さんが島崎藤村の姪で(新生の主人公)「島崎こま子の第二の

  人生」について、鯉島民子さんが作品「2015年夏&秋―あれも、これも―」を掲載されました。こう

  したことは今後の支部活動に活力を与えるものです。同時に、今後とも新しい書き手の参加を絶えず

  視野に入れることが大切です。また、関西文学研究集会が昨年に続いて京都で開催され、参加支部は

  10支部と大阪北摂の支部準備会の関係者など48名(京都支部7名)が集いました。講演は風見梢太郎さ    

  んを講師に迎え「小説を書くにあたって大切にしいる事」と題し、①如何に自由な気持ちで書くか、

  ②分が書きたいと思った事象を書く、③短時間であっても毎日書くことを心がけて「地域や職場」の

  闘いを書いて来た。との話に、出席者の多くが創作意欲わ高めました。また懇親会では、京都映画セ

  ンターの竹内守さんから映画「校庭に東風吹いて」の、上映の広がりと今後の取り組みについての報

  告がありました。

    一方、ホームページを開くことができ、京都支部の活動を広く伝える力になっています。

    2014年より、青年を対象にした「京都青年文学賞」を設立したが、今日まで応募作品の提出は有り

  ません。この「京都青年文学賞」を多くの青年に知らせる事が大切です。今年24日、5日京都教育       

  文化センターで開催される「第3回青年革新懇全国集会」に、「民主文学」誌の購読と入会の呼びかけ

  を配布資料として封入することになりました。久しく「民主文学会」の後継者不足が叫ばれています 

  が、色々な集会やイベントなどに「民主文学会」の旗を掲げて多くの青年参加者と接触し、活動参加

  への思いや政治への願いを支部ニュースやホームページでの紹介をし、青年の書くことへの喜びを体

  験させて行くなど、様々な方法をもって青年の支部への参加を呼びかけることが大切です。今後とも   

  私達「民主文学会」の伝統を引き継ぐべき後継者作りの活動を、積極的に展開してゆくことが大切で

  す。

    2016429日宝ヶ池公園で開催された「京都まつり」には「文化の森」に展示コーナーを設け、

  「京都民主文学」の販売と活動の照会など宣伝を行い、プログラム(一万部発行)の名刺     

  広告に支部の活動の照会をする。支部から5名が参加した。

    2011311日に発生した東日本の大震災は、深刻な原発事故(レベル7)とも重なって、その解決   

  は6年目を迎えた今も未だ見通しがありません。福島第一原発で大量に漏れた汚染水で近くの地下水か

  ら、過去最高濃度の汚染水が検出され環境汚染が深刻になっています。一方、原発内で作業する作業

  員の急性白血病の発病による死亡や、子どもの甲状腺がんなど人体への影響が深刻になってはていま

  す。最近では、奇形胎児の動画がフェースブック上に流され、その影響の恐ろしさは言葉がありませ

  ん。政府と東電に早期対策を求めるとともに、私達の子や孫に安心・安全の日本を引き継ぐべく、原

  発の再稼働に反対し原発ゼロの日本をめざして要求して行きます。今後とも私達京都支部は被災者支

  援を、引き続き行って行きます。

   自民党安倍政権は消費税8%への増税と「年金切り下げ」に引き続き、10%への増税を20174月に

  実施しようとしています。また、一昨年919日に憲法違反の戦争法(安保法制)を強行可決しました。

  自公政権とその補完勢力による一連の暴挙に対し、今空前の勢いで国民的批判が湧き起こっていま

  す。昨年の参議院選挙では野党統一候補が一人区で11議席を獲得するなど、立憲主義と民主主義を取

  りもどすための共闘が進んでいます。昨年11月憲法違反の安保法制にもとづいて、南スーダンに自衛

  隊が派兵されました。内戦状態で戦闘が繰り返されている状況で、武力行使となる危険性が明白で

  す。自衛隊を南スーダンから即時撤退させることを要求します。一方、今国会で「共謀罪法案」が提

  出されようとしています。その中身を説明するまでもなく、平成の「治安維持法」と言われるこの法

  案は、私たちの民主主義文学会が掲げる創作活動の自由が奪われることは明らかです。国民生活を苦 

  しめる消費税の増税反対と同時に、国民の目・口・耳を塞ぐ憲法違反の「共謀罪」や「安保法」の      

  撤廃を求め、署名・宣伝活動などを取り組みます。日本と京都に米軍基地はいらない。オスプレイの

  墜落大破、アメリカ海兵隊のヘリコプターの不時着、自然の生態系を破壊する高江のヘリポート建設

  と辺野古へのアメリカ軍基地建設など、沖縄と日本を売り渡す自公政権の手先と、沖縄県民は多くの

  国民の支援を受けて闘っています。また「関西の松島」と呼ばれる丹後半島の経ヶ岬に、米軍レー

  ダー基地の建設が進められています。アメリカと一緒に戦争する国日本をめざして、暴挙を推し進め

  る安倍自公政権。その要請に応え自然豊かな丹後半島に米軍レーダー基地建設を受け入れた山田現知

  事を、私達京都府民は決して許してはいません。また、福知山ではアメリカ軍と自衛隊の実弾演習が

  実施されています。平和・民主主義と、命を大切にする私達京都支部は、その実現ための努力は怠     

  りません。京都府と福井県にまたがる日本海沿岸はレーダー基地や福井の原発群など、日本国民と京

  都府民の将来にとって大変重要な政治課題が横たわっています。この京都府北部で創作を通した告発

  と、真実の証明に責任を持つ「民主文学会支部」が立ち上がれば、平和と民主主義の実にとって大き

  な力となります。

 

     会員の出版・連載について

    公益社団法人部落問題研究所の機関誌『人権と部落問題』に、20164月号より菱﨑博事務局長の作

  品「舞鶴湾の風」が、1年の期間限定で連載されていますが理事会からの依頼で、引き続き2017年も

  連載することになりました。また、橋本宏一支部長と風野真季さんが「原爆忌全国俳句大会50年の記

  録」(共同出版)を、風早めいさんが「この子らのために2-宇治山城できいた戦争の話」(共同執

  筆)をされました。風早さんが共同執筆された「この子らのために2」は、第26回紫式部市民文化賞審  

  査員特別賞が「宇治民話の会」に贈られました。

 

     会計報告 野川ありき 監査報告 佐藤文磨

 

     今後の課題

    支部報については会員の協力により、毎月の発行が確立できました。また、「京都民主文学」62・  

  63号の支部誌も発行しました。今年は編集委員会を初め支部員の協力により、2回(6月、11月)支部

  誌の発行をめざします。

    京都文化団体連絡協議会には京都支部として事務局長を送るなど、積極的に文連活動に参加するこ  

  とを確認してきました。京都支部は京都文連の創立当初から参加し、関係団体と共に文化活動を行っ 

  てきました。

    今後とも支部活動の柱として、民主的な文化団体との交流の場である京都文化団体連絡協議会の活

  動に積極的に参加します。

 

    2017年の活動目標

 

  ★  「支部報」の作成は、ホームページへの掲載のため高士事務局員と橋本支部長で連絡を取って   行います。支部員や外部の原稿などの入力は高士、菱﨑で担当する。

 

  ★  会計は野川さんが担当します。

 

  ★ 2016年度の文学旅行は実現出来ませんでした。支部員の高齢化が進み、遠い場所での

  旅行が難しくなってきています。今後は毎年ではなく近場で緩やかな計画で企画して行きます。 

   

   ★ 「民主文学」の「支部誌・同人誌の作品推薦募集」に、横道しげ子さんの「小さな家と

    西陣織」を推薦し、これが最終選考まで残りましたが入選には至りませんでした。

 

  ★ 第41回「関西文学研究集会」合評作品に、北村あつむさんの「雅の世界の向うに」を

    掲載し、合評で学ぶ機会をつくりました。。

 

     提 案  〔この1年間の活動報告を受け、向こう1年間の計画〕 橋本支部長

 

     ・支部の例会を活動の基本にして取り組む。

 

     ・例会での合評は、出席者全員の感想を聞くのではなく、5人ぐらいの感想と

 

してより多くの合評が出来るようにする。

 

     ・作者の感想等は合評の始めにする。

 

     ・「京都青年文学賞」の設立により別途実行委員会を設置し、作品の合評その

 

他必要事項を討議決定する。

 

     ・京都府北部地域や滋賀県に「民主主義文学会」の支部結成に尽力する。

 

     ・「京都青年文学賞」の発表は毎年113日「文化の日」とする。

 

     ・年2回の支部誌を発行する。原稿の締め切りの期限は厳守する。

 

     ・ホームページを利用した宣伝活動を拡充する。

 

     ・「京都青年文学賞」の設立など、青年を中心に新しい会員を拡大する。

 

     ・支部報に「私の読んだ本」欄を設け、感想などを紹介する。

 

     ・「京都文連」の活動に参加し、民主的な文化団体との交流をすすめ、会員の

 

出版や関係している文化活動をホームページに紹介する。

 

     ・不当な弾圧や迫害を受けた人たちの歴史を掘り起こす活動を積極的に支援す

 

る。

 

     ・若い層への働きかけと同時に、シールズなどへの活動を、エッセイ的なものを支部ニュースなどで紹介し、会友として広げて行く。

 

     ・京都の民主文学会の3支部で10月を目途に、文学教室のようなものの開催をする。

 

     ・文学専門家などに機関誌の定期購読を拡大する。

 

     ・京都新聞・朝日・毎日などの各文化担当へ、「京都民主文学」を送る。

 

     ・大学の文学サークルなどとの交流。

 

      討 議  

       

      月1回の例会(状況によっては随時)、ニュースの発行、創作と支部誌発行、

 

      関西研究集会、全国大会、文学関連活動と行事(文学旅行等含む)取り組む。

 

      資 料  

      

      京都支部2016年度経過報告、投稿規程、支部規約規程、支部規約

 

     「京都青年文学賞」について

 

      年間の主な計画

 

      支部例会

 

      全国大会全国研究集会および山の文学学校

 

      関西研究集会(3月までに決定する)、関西文学教室

 

     「京都民主文学」出版計画 №6465号(410

 

      役割分担(2017

 

    支部長  橋本宏一

 

      事務局 菱﨑 

 

   事務局  高士健二佐藤文北村あつむ

 

      会 計  野川ありき

 

      会計監査 佐藤文磨

 

      編 集  風野真季、風早めい、菱﨑 博、野川ありき、鯉島民子、横道しげ子

      ニュース 高士健二、橋本宏一

 

  

 日本民主主義文学会

 第1条       総 則

 

日本民主主義文学会京都支部(以下「支部」と呼称)は「文学会」の規約および基本方針を尊重し、京都における民主主義文学の発展と、文化運動全般にわたって貢献することを目的とする日本民主主義文学会会員(準会員)と会友の組織である。

 

 

第2条       活 動 事 業

 

支部は第1条の目的を実現するため次のことをとりくむ。

 

  例会(作品合評会)研究会、講演会、交流会等の計画と実施。

 

  支部通信、創作作品集(支部誌)の発行と「民主文学」の普及。

 

  新たな書き手を増やす積極的な手立てと対策。

 

  日本民主主義文学会会員(準会員)をはじめ会友の拡大と親睦・交流。

 

  「京都民主文学」の投稿作品の採否は、会(編集委員会)で検討し決定する。

 

・支部報は事務連絡を基本とし事務局の責任で発行する。

 

  京都における民主的な文化団体などとの交流、相互支援。

 

  その他文学、文化運動に関係ある必要な活動と事業。

 

 第3条       会 員 構 成

 

支部は日本民主主義文学会会員(準会員)で構成し、運営する。ただし支部の目的並

 びに賛同する人は誰でも支部員として認める。

 

    第4条  総 会

 

   支部総会は1年に1回以上、会員(準会員)の構成で開き、活動の総括と方針を決め委員を選出す    る。議事は総会出席会員の過半数で決定し、支部総会は支部長が招集する。

 

   第5条  委 員、分 担

 

    支部に次の委員と分担を定め任期は1年とする。

 

           支部長   1名 支部を代表する。

 

      事務局長  1 支部運営と支部報、支部誌の発行責任を負う。

 

      事務局員  若干名 事務局長の補佐・その他。

 

      会  計  1名 会費の徴収および予算の構成を行う。

 

      会計監査  1名 支部会計の監査を行う。

 

      編集委員  日本民主主義文学会会員(準会員)をはじめ全員で事務局長

 を補佐し、支部誌の校正・編集と支部報など発行する。

 

 

 

第6条       財 政、運 営

 

支部費は月額1,000円とする。そのほか寄付金(カンパ)などで運営する。

 

 第7条       附 則

 

  支部員が6ヵ月、友の会員が1年以上、会費を滞納し支部に連絡のないと

 きは、自然退会とする。

 

      この規約は支部総会の出席者の3分の2以上の賛成で改正することができ

 る。

 

      この規約は、200371日から施行する。

 

      この規約は、2011110日に一部補正する。

 

 

2017年2月度の例会のおしらせ

 2月度の支部例会は次の日時・会場で開催します。

2月18日(土)午後1時から、ラボール京都4階第3会議室で、

『京都民主文学』64号発表予定原稿(下記作品)の事前合評を行います。

 

 創作 「白露も夢もこの世もまぼろしも」(北村あつむ)

 

 エッセイ 「小塩山へカタクリの下見」(鯉島民子)

 

 記録 「島崎こま子余話 藤原才のこと」(山本隆)

 

 他にありましたら支部員へお送りください。 

 

 

 

 

2016年12月度例会報告

 12月の支部例会は、23日(金・祝日)午後1時過ぎからラボール京都4階第2会議室で、佐藤文磨、菱崎博、関剛、鯉島民子、横道しげ子、風早めい、風野真季、北村あつむ、橋本宏一の9人が出席して開催しました。最初に、この1カ月間のそれぞれの文学活動の報告と若干の討議をして、前回に引きつづき『京都民主文学』63号の総合合評を行いました。以下、その主な内容を掲載しておきます。

 

◇第41回民主文学関西文学研究集会

  全体で48人の参加、内宿泊者は40人。京都支部からは7人が参加(宿泊4人)。人数的には前回 を下回ってはいるが、第1日目の風見梢太郎氏の講演、2日目の分科会での合評など内容は充実してい た。アンケート・感想でも好評で、会場などの環境、集会後の大河内山荘の探訪も上々の評価を得た。

  分科会には京都支部から、北村作品「雅の世界の向こうに」が提出され、創作部門の第1分科会で報 告・合評された。報告者は丁寧に読みこんで適確な問題提起をしていた。時代考証など部分的な指摘も あり、よく評価していた。戸惑ったのは、文章の修辞などの技術論にどれだけ踏み込んで議論したらい いのかという問題。技術ばかり論じるより、作中の人物の行動や心理がどれほど普遍的で現代を生きる 読者の心に働きかけるというところが大事だと思った。このような古い時代を背景にした創作はそこに 作品の価値がある。

  評論の分科会では、小林多喜二論の報告と討論がよかった。特に多喜二の活動したのは5年間、この 間にどれほどの時代を衝く作品を生みだしたかとの提起は胸に刺さった。評論では、かなり高度な議論 になった。自分の作品を書く場合に即して理解をしようとするのだが、批評は受け入れられる場合とそ うはいかない場合があり、一部始終をていねいに書く人もいれば、感性ですくい取った言葉を詩のよう に綴る文章もあり、作者の作風で決めるものだろう。

 

◇民主主義文学会の関西ブロックの活動

  滋賀支部は担い手の高齢化や死去によって活動ができなくなっているが、さまざまな集りに出かけ、 文学会の支部再建を働きかけたところ、すでに協力の返事を何人かからもらい、再発足に向けた集まり をもつことになった。文学の創作、評論に熱意のある人で来年は再出発できる展望がみえる。

  関西文学研究集会の参加者から大阪に「北摂支部(仮称)」をつくろう,との話も持ち上がってい  る。関西ブロックで今後支援をしていく。

 

◇『京都民主文学』63号総合合評

 ▲エッセイ「廬山寺をたずねて」

  平安京のあった京都には源氏物語などの古典文学の舞台がいたるところにあり、意識して訪ね、そこ に材をとった作品が生みやすい。この作品もその着眼点からのエッセイだ。

  清少納言は不美人?との問題も興味深い。一説によればそうだが、残念ならが証拠となる記録がな

 い。

  紫式部は確かに幼くして母を亡くした。源氏物語を石山寺で書いたというのはうそ。その頃石山寺は なかった。源氏物語の呼称も、明治になってからで、光源氏の物語などと称していたらしい。紫式部日 記は本物だ。

  「マラリアのような病気」は、瘧(おこり)と呼ばれる、間欠熱。「わらわやみ」ともいわれ、隔日 などの一定期間の間をおいての発熱する病。

 ▲創作「御影橋」

  すごくいい短編だ。おもしろい。

  彩子のことはよく書かれているが、哲朗がもう少し出てきてやりとりがあった方がもっとおもしろい だろう。

  さまざまなできごとで流れていく展開は、確かに冷蔵庫への閉じ込めなど大変な事件も起こるのだ  が、一定場面に立ち止まって人物の内面に立ち入るところが欲しい。彩子の父親が谷善の演説を聞いて 飛躍するのだが、ここはやや唐突の印象。もう少し何かエピソードなりがあっての父の変革があると  すっきり胸に落ちる。

  哲朗の彩子に対する初対面のあいさつは長すぎないか。

 『民主文学』2月号の「支部誌・同人誌評」の工藤勢津子氏評より抜粋

 「挿入されるいくつかのエピソードが、京都ならではの時代と雰囲気をも醸し出していて興味深い。恋 愛にも積極的でものおじしない彩子の人物像がうまく描き出され、谷善がどれほど京都の庶民に慕われ ていたかなども伝わってくる」

 ▲創作「某年某月生まれの男」

  夢の中の出来事を書いたような作品だ。作者の考えることを二人の会話に乗せて喋らせたのではない か。

  天皇制について語っているが、何を言いたいのかわかりにくい。

  天皇の戦争責任について、道義的責任があるといったん書いたが削除した。右翼から攻撃されること も考えて。

  それはおかしい。そんなことを恐れるのは作者らしくない、断固言論で闘わなくては。

  今上天皇の「生前退位問題」は民意と大きく乖離した方向で処理されようとしている。

  この時期天皇制の是非を論じたら憲法改正論議の土俵に引きずり込まれ、自民の改憲草案の「元首  化」が多数派になることは明瞭。やはり9条でこそ大同団結する時期。憲法や天皇制問題は短編などで 収まるテーマではないだろう。

 ▲エッセイ「周遊漫歩」(二)

  作者の博識ぶりには驚く。

  砂漠と砂丘は違う。柱状節理も一定の知識がないと理解できない。ふりがなをふってあるが、一般に わかりやすくする工夫もいる。

 ▲文芸の小径 第十二回 「文学にあらわれた京都」

  支部の外からは、京都と文学作品について興味深く読んだことや、初めて聞く話などの好評の感想が 寄せられている。

  京都の歴史と文化の学習にもなるし、京都の内外の人に役立つのがここだ。とくに今回のシリーズ  は、平安神宮、深泥池、金閣寺、さらに瀬戸内寂聴の庵まで、名所と名作にふれ、その場面の文章が切 り取ってあり、『京都民主文学』の核心になっている。

  三島由紀夫の思想と行動には同調しないが、金閣寺の文章は巧みを凝らした文学らしい文章で、い  い。しかし、作品には人間の歪んだ人物や障害者を配置して読者の興味を誘う工作も見えて、好きにな れなところもある。

  谷崎潤一郎の文学は耽美派といわれるが、源氏物語など古典の文体の影響を感じる。京都の美しさ  を、多くの作家が描こうとしたので、絶好の教材に我々は直面している。大いに活かすべきだ。

 ▲エッセイ「追憶の旅・信州へ」

  初恋の人と長年の時節を経て対面を求めるという短編小説として描くようなタッチのエッセイ。

  しかも、信州の山々が出てくる。男の人が心のなかの初恋の人を思い続けるのが郷愁を誘う。

  広津和郎の短編にもこんな作品があったような気がする。

  あとの方で窓から見えるのは浅間山だろう。そういうところは位置関係をきっちり調べた方がよい。

 

次回、1月は支部総会になります

 1月28日(土)午後1時より、ラボール京都4階第2会議室での開催となります。

 ご出席をよろしくお願いします。

 

 

2016年11月度例会報告

 11月の例会は23日、午後1時よりラボール京都4階第3会議室に、菱崎博、横道しげ子、風早めい、風野真季、関剛、佐藤文磨、北村あつむ、野川ありき、橋本宏一の9人が出席して開催しました。

 その主な内容は次の通りです。

 

1、報告と討議事項

 ▲第41回民主文学関西研究集会(12月15日~16日:ホテルビナリオ嵯峨嵐山)は、現在宿泊  37人、通い10人ほどの参加見込み、まだゆとりはあるのでまわりに参加を呼びかけてひろげよう

  京都支部からは、4人が参加、第2日目の作品合評会では、第1分科会(創作の部)で北村あつむ作 「雅の向こうに」が合評される。第4分科会(評論の部)では、司会を菱崎、報告を野川が担当する。

 ▲文化後援会主催「日本の未来をひらく講演と文化の夕べ」(24日・西陣文化センター)は,70人 程の参加が見込まれる。民主文学会京都支部へのお誘いのチラシも持参して入会を訴える。

 ▲滋賀県大津で開催された「沖縄の辺野古を守る集会」でも、150人が集まる大盛況で、実行委員メ ンバーと話して、民主主義文 学会滋賀支部(仮称)再建へ向けて、集まりをもつなどの協力をいただ ける約束をした。関西ブロックのなかに支部を確立する見込みが出てきた。当面、映画『校庭に東風  吹いて』が滋賀では上映されていないので、この上映、鑑賞などを取り組みたい。

 ▲風早めいの参加する「宇治民話の会」のまとめた、『この子らのために2』(下記写真)が、宇治市 の紫式部市民 文化賞選考委員特別賞を受賞することになった。

 ▲支部誌・同人誌推薦作として支部から推薦、応募した横道しげ子作「小さな家と西陣織」が最終選考 まで進んだが、惜しくも入選に及ばず、さらなる支部での創作の励みとしよう。

 ▲風野真季、橋本宏一が実行委員として参加している、原爆忌全国俳句大会実行委員会(安斎育郎実行 委員長)は、今年9月11日、第50回大会を開催したのを記念し、大会の入選句と被爆体験者などの 記念講演、大会宣言などを本にまとめて出版をする。価格は6,000円だが、予約申し込み(振り込 み用紙での申し込み)の場合は5,000円。申し込みを受けつけている。希望者は風野、橋本へ。

 

2、『京都民主文学』63号総合合評

 ◇131ページと厚さが手頃で、送料も最低ランクでいけるし、また読む側もとっついやすい印象を  もったのではないか。でき得るなら、毎号これくらいの厚さにしたい。

 ◇表紙の宮田啓子さんの絵はすっかり定着した感じ。きれいでなデザインがいい。

 ◇奈良支部の辻本ひで子さんから全体を読みとおしての丁寧で的確な批評が寄せられた(読み上げ)。

 ◇「白露も夢もこの世もまぼろしも」(前編)は、古典の世界を描いたもので、社会構成や慣習、名称 や人物像などからちょっと難しい感じがする。百人一首に慣れ親しんでいる孫の方がよく知っていた。 この作品から古典の世界を学習することもできる。特に京都はそのなじみの舞台が残っているので楽し める。

 ◇この作品の課題は、古典の世界の文字を獲得した上流階級の人間が庶民への視点をどう向けている 

 か、描くことだろう。権力抗争もあり、栄達もされば失脚もあり、女たち、その子の運命も翻弄される ところへ、仏教思想の無常観も加わるが、庶民がどうしていたのか記録がほとんどない。それを、想像 もまじえて描くことで、現在生きている人々との普遍性を抽出し、リアリティをもって迫れる。それを 苦心して描こうとしているのはわかる。

 ◇和泉式部の人物像を描くことで現代人の胸に共感を呼び起こせる。恋の多き女性、いろいろな男と交 渉もあると一般的には流布しているけれど、それは男が好きだからではない。高級貴族の仲間入りをし て、自己を貫いて生きようとす、悲しさ、はかなさ、それを歌にも詠んだ。しかし、和泉式部日記は彼 女の書いたものではない。歌が上手なのは彼女の感性による。万葉集や古今集も読んで感性を磨いても いた。当時は歌の能力がなければ人間としても評価してもらえなかった。

 ◇当時は今よりもはるかに著しい格差社会だった。どれだけ下層階級の人が苦しみ、それをどう見てい たのか、の観点が欲しい。創作である以上それをどう導入するか、今後にも期待する。

 ◇人物がわかりにくい。特に前半部がむずかしい。後半になって小説らしさが出てくる。不幸な時の彼 女の思いが出ているといい。

 ◇俳句「戦争の記憶」は、―機影見たとたん 爆撃で海中に―がいい。

 ◇―背中焼かれ梅干しの樽にすがって四時間漂流ーもいい。情景が衝撃の印象。

 ◇詩「うまいな」も、うまい。菜はアカザ科のシャクシ菜のにた野菜。感覚ですくい取った詩

 ◇詩「五月の広島」は、衝撃をもって迫る。オバマ大統領がやってきたヒロシマ、ヒバクシャの感覚に 寄り添った言葉だ。

 ◇エッセイ『ふるさとの歌』は、ふるさと秩父への愛を歌う。登場する教師が,感想で、歌に作者の情 が迫ると評されている。

 ◇しかし、なんとしても秩父を題材にした小説を書くべきだ。秩父事件の落合寅一などは恰好の人物だ ろう。

 ◇「道しるべ」は、宇治市の広野町の歴史がわかる。昔から今にどう変わったかも興味深い。

 ◇人物、エピソード、場面が多過ぎてわかりにくい。

 ◇山田郁子さんからは、詳細にわたる批評が届いている。描写に共感がもてるし、若い人にもわかって もらえる、誰ももまねのできない言葉表現があり、小説と見事な結末、との評だ。人物をとっちゃんに 絞り、前部分ももう少し削って整理をとも指摘。

 

 次回例会は、12月23日(金・祝日)午後1時から、ラボール京都4階第2会議室で、『京都民主文学』63号の、全体合評のつづきをやります。

 なお1月28日(土)午後1時から、ラボール京都4階第2会議室で、支部総会を開催します。参加ヲよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2016年10月の例会は『京都民主文学』63号の発送などをしました

 10月度の例会は、23日(日)午後1時から、ラボール京都4階第2会議室で、出席者・横道しげ子、風早めい、風野真季、足立旻、菱崎博、北村あつむ、佐藤文磨、関剛、鯉島民子、橋本宏一、の10人で開催しました。主として、完成した『京都民主文学』63号の発送作業を行いましたが、いくつかの報告、連絡事項なども論議をしました。以下その内容を列記しておきます。

◇「日本の未来をひらく講演と文化の夕べ」への参加のお願い

  11月24日(木) 会場:西陣文化センター小ホール

  午後6時30分開場・7時開会

  第一部

  講演:「違いこえ共闘 止めよう改憲・戦争への道」 講師:高山佳奈子 京都大学大学院法学研究  科教授

  スピーチ:「JCPマニフェスト・今が旬」本庄孝夫府議会議員(日本共産党)

  第二部  文化メッセージ 憲法を守る風負吹かそう

  出演:阿部ひろ江(シンガーソングライター)、長野たかし・森川あやこ(フォークデュオ)

  主催 日本共産党文化後援会

 ◇日本民主主義文学会創立五〇周年記念 第24回全国研究集会について

   9月17日~19日、新潟県湯沢町で開催、22都道府県から113人が参加。京都支部からは菱  崎が参加。「時代に文学はどうきり込むか」をメインテーマに,創作力の向上と組織の拡大などにつ  いて全大会、分散会での報告、問題提起があり論議した。

   集会のなかでは『民主文学』の発行は継続しているものの、購読者数は今後発行が維持できるかと  うかの危機的状況にあり、各会員や支部での拡大推進が強調もされた。

  これについは長期的戦略、戦術も含めた議論をしての活動の具体化が、ブロックなどで議論され、実  践されるべきだろう。すでに、関西ブロックでは、「滋賀支部」の再建なども働きかけている。まず  文学活動の存在を知らせることが大事で、支部としては「京都民報」への記事掲載の交渉もしてい   く。

 ◇関西文学研究集会について(開催要領は行事案内参照)

   京都支部からの宿泊参加は4人、合評の作品集は15冊を取り寄せた。1冊700円。

 ◇『京都民主文学』64号の編集・発行について

   来年2月末原稿締め切りで3月に発行、すでに関剛さんは原稿を完成。「文芸の小径」の担当は鯉  島さん。

 ◇『京都民主文学』63号の発送

  執筆者、支部員、関西の支部、交流支部、『民主文学』編集委員会支部誌、サークル誌評担当などに 発送しました。希望の方には800円(送料別)でお送りします。申し込みは当ホームページ可、事務 局へ。

 

 次回例会案内

  次回支部例会は、11月23日(水・祝日)午後1時より、ラボール京都4階第3会議室で。

 『京都民主文学』63号の全体合評、関剛作「周遊漫歩(三)」の事前合評を行います。

  

 

 

 

2016年9月の例会報告

 9月度の例会は、9月25日(日)午後1時より、ラボール京都4階第2会議室で、出席者・風早めい、横道しげ子、足立旻、佐藤文磨、風野真季、関剛、北村あつむ、橋本宏一の、8人で開催しました。その主な内容は以下のとおりです。

 

1、文学活動などの報告・事務連絡

 ◇関西文学研究集会(12月15日・16日/ホテルビナリオ嵯峨嵐山)への支部からの参加予定は、全日程 参加(男2、女1の宿泊)3人、通い1、第1日目のみ1、の状況(例会欠席者は不明)。

 ◇映画「校庭に東風吹いて」(柴垣文子作品[小説]の映画化:沢口靖子主演)の上映が開始された。好評 スタート。鑑賞したが、会場は満席、「感動した。とくにラストシーンが最高」の感想も。上映日程は 次の通り

  10月22日(土)①10時30分・②13時30分/京都教育文化センター

  11月26日(土)10時05分/笠置町振興会館

  11月27日(日)①10時30分・②14時/宇治文化センター大ホール

  11月27日(日)①10時30分・②14時/精華町役場1Fホール

  上記以外でも上映される予定。問い合わせは京都映画センター(電話075-256-1707)へ

2、『京都民主文学』63号の原稿の校正、編集・発行について

  作品原稿を読み最終校正

  発行・発送日は次回例会日(10月23日)

  掲載作品のもくじは以下の順

  ①創作「白露も夢もこの世もまぼろしも」 北村あつむ

  ②創作「御蔭橋」            足立  旻

  ③俳句「戦争の記憶」          石田 裕子

  ④詩「うまいな」            加藤 節子

  ⑤詩「五月の広島」           風野 真季

  ⑥エッセイ「ふるさとの歌」       橋本 宏一

  ⑦創作「道しるべ」           横道しげ子

  ⑧創作「某月某日」           佐藤 文磨

  ⑨エッセイ「周遊漫歩」         関   剛

  ⑩語り文「座頭の木」          仲 勘太朗

  ⑪文芸の小径「京の街を舞台にした文学」 風野 真季

  ⑫エッセイ「追憶の旅」         風早 めい

  ⑬エッセイ「廬山寺を訪ねて」      鯉島 民子

  ⑭創作(連載)「青春の色彩(五)」   菱崎  博

  「編集後記」担当            横道しげ子

 3、『京都民主文学』64号について

  急ぎ原稿執筆にとりかかろう。原稿締め切りは1月末。

 

 次回例会日

  10月23日(日)午後1時より、ラボール京都4階第2会議室で、完成した『京都民主文学』63 号の発送事務作業をおこないます。発送先のタックシール、発送用住所録、事務用品などご用意を

  

2016年8月の例会報告

 8月の支部例会は、20日(土)午後1時過ぎから、ラボール京都4階第2会議室で、菱崎博、横道しげ子、鯉島民子,佐藤文磨、関剛、風早めい、風野真季、北村あつむ、橋本宏一の、9人が出席して開催しました。最初に文学活動に関する報告や事務連絡があり若干の議論をしました。その後、支部誌推薦作品の選定を議論し、最後に『京都民主文学』63号発行に向けた作品原稿の事前合評をしました。以下、その主な内容を報告します。

 

1、文学活動に関する報告・連絡など

  関西ブロック(日本民主主義文学会関西ブロック支部連絡会)の会議で、滋賀県の支部の再建につい て相談した。民主主義文学会の会員や準会員、「民主文学」読者等の名簿を出して、再建と活動を呼  びかけていくことになった。滋賀県に、文学の創作、批評活動に意欲ある人がいれば紹介をしてほし  い。また、関西の支部では、例会が開かれず、支部誌も発行できない支部もあり、活性化をはかるよう 援助をしようとしている。関心を向け支援をしていこう。

  9月17日(土)~19日(月・祝)まで、新潟県湯沢町で開催される第第24回全国研究集会への 参加申し込みがいま80人ほどで、100人にはしたいと、主催者(日本民主主義文学会)から要請が あった。参加をひろげてほしい。

 『京都民主文学』62号は、好評で、島崎こま子の論考が読みたい、とか、「民主文学」のサークル誌評 で「雅の世界の向こうに」(北村あつむ作)が取り上げられたこともあり、注文があり、送った。さら に意識的に紹介し普及をしよう。

 

2、支部誌推薦作品は横道さんの創作「小さな家と西陣織」に決定

  支部からの推薦作品は、創作部門のうちから一作品を選ぶことで話し合いました。その結果、生活と  人生がリアルに描かれているなどといった評で横道しげ子さんの「小さな家と西陣織」を推す声が多  く、日本民主主義文学会に京都支部の推薦作として提出することに決定しました。

 

3、三作品の原稿を事前合評

    「道しるべ」(横道しげ子作)

  最初に字句、文章構成の修正などの校正を含めた指摘がありました。

  つづいて、感想やプロット,テーマへの迫り方についての批評に移り、以下のような点が出されまし た。

 ◇文章のつながりがいま一つ統一されていないようなので、整理をする必要がある。

 ◇こまごまとした挿話に登場人物も多いのがテーマを伝えにくくしている。前半の方での事件と人物を 削り、後半の自殺といった深刻重大な事件をもっと生かしたらどうか。最後の終わり方がいい。この数 行の文が余韻を残す。

  「青春の色彩」(五)(菱崎博作)

 ◇連載中の続編だが、今回は比良山の武奈ケ岳への登山シーン、登場人物中、主人公の「僕」の夢中に

 なる小田桐佳菜の、会話も増えて人物像が見えてくるのはおもしろい。

 ◇せっかく山に登るのだから、もっと風景描写があった方がいい。武奈ケ岳の頂上のパノラマも読んで 読者が風景を共有できるといい。

 ◇語りことば(です、ます調)が突然変わる(である調に)ところがあり、脈絡に違和感を感じる。こ こは整えた方がいいのでは。

 ◇小田桐佳菜のモデルは誰?などの質問もあり、1970年代初頭の青春の学生運動をめぐる話も出ま した。

 「白露も夢もこの夜もまぼろしも」(北村あつむ)

 ◇前回原稿「和泉式部の生涯」を改題し書き直したものだが、より物語らしくなった。現代にも通じる 人生の在り方を折り込んだ。

 ◇平安時代当時の者や言葉遣いそのままではわかりにくい。かといって、あまりに現代の解釈と解説で 語り過ぎてしまうとリアリティがなくなる。これは新しい挑戦。作者のセンスと裁量がものをいう。

 ◇古典語はそのまま使ってもいい。ただし前後の文章言葉などで分かるような工夫はいる。

 ◇会話がながくつづくところは、区切った方がいい。話す人、聞く人の表情、場面描写などを入れて。

 

4、『京都民主文学』63号の編集発行にむけて

  原稿最終締め切りは8月31日、それまでに風早佳、風野宛てお送りください。

 

9月度の例会案内

 9月度の例会は、以下の日時・会場で『京都民主文学』63号のゲラ原稿の校正をします。ご参加をよろしくお願いします。

 9月25日(日)午後1時より、ラボール京都4階第2会議室にて。

 

2016年7月の例会報告

 7月の支部例会は、16日(土)午後1時過ぎから、ラボール京都4階第2会議室に、菱崎博、野川ありき、風野真季、関剛、北村あつむ、鯉島民子、横道しげ子、橋本宏一の8人が出席して開催しました。

 最初に、事務連絡関係行事案内があり、つづいて≪『京都民主文学』63号の発行に向けた進捗っ状況を確認、そのあと事前合評で、北村さんの作品(仮題「和泉式部の生涯」)、風野さんの作品「文芸の小径」について事前合評をしました。

意見などは以下の通りです。

 

1、事務連絡、関連行事の案内など

 ◇関西ブロック(民主主義文学会の関西各支部の連絡会)の主催で文学学が開校する(下記に開催要     

 領)が、まだ参加の枠があるので、希望者は急いで積極的に申し込みを。締め切りは8月末。  

 ◇今年の関西部文学研究集会は、12月15日(木)、16日(金)、JR嵯峨嵐山駅前の「ホテルビ 

 ナリオ嵯峨嵐山」(旧名コミュニティ嵯峨野)で開催されるが、ここの分科会の作品合評に作品を提出

 する。今回は、「民主文学」のサークル誌評でもかなりの紙面をさいて取り上げられた、北村さんの創

 作「雅の世界の向こうに」を提出する。

 ◇日本民主主義文学会(常任幹事会)が募集し、入選作品を『民主文学』12月号に発表する、支部誌

 推薦作については、8月度の例会で相談して決める。この1年間『京都民主文学』61・62号に発表

 した、小説及び評論の各1作品を京都支部の推薦作として民主主義文学会へ送る。次回例会には61

 号、62号を持参すること。

 2、『京都民主文学』63号の編集、発行

   原稿締め切りは8月末。すでに原稿を完成した支部員、未完の人は作品ジャ

  ンルや見通し発表―小説、エッセイ、詩、短歌、俳句などが予定されている。

 3、事前合評

 ◇「和泉式部の生涯」(仮題)

   京都の地ゆかりのある興味をひかれる作品。平安時代の話ながら政治闘争などを背景に今と共通す

  る。人間のあり方がにじみ出る。

   構成に工夫がいる。普通に説明するやり方、時系列に展開する方法。

   視点をどうするか、誰が第三者に語らせるのか、作者の視点で通すのか、作中の主人公の視点か、  

  この場合狭い範囲しか語れない。

   当時の天皇など身分の高い人物は敬語表現を使っているが、読者に違和感なく受け入れてもらえる

  のか。

   その時代特有の漢語表現、読み方、言葉もあって、ふりがなや説明もいるだろう。

 ◇「 文芸の小径ー京の街を舞台にした文学」

  平安神宮は、谷崎潤一郎の「細雪」、深泥池は、芝木好子の「貝紫幻想」、金閣寺では、三島由紀夫 

  の「金閣寺」、大佛次郎の「帰郷」、嵯峨の寂庵では瀬戸内寂聴の作品と作家を取り上げ、名作の一  

  節の引用と解説、作家の紹介がされる。

  もう少し歩きながら語って解説するタッチにするとよいのでは。  

 

次回、8月度の例会

  次回例会は、8月20日(土)午後1時から、ラボール京都4階第2会議室で開催します。

 事前合評(その後、鯉島さん、菱崎さんが作品提出)と、支部誌推薦作の決定をします。

 

2016年6月の例会報告

 6月の例会は、18日(土)午後1時過ぎ、ラボール京都4階第2会議室に、菱崎博、野川ありき、北村あつむ、関剛、風早めい、足立旻、鯉島民子、横道しげ子、橋本宏一、の9人が出席して開催しました。最初に、事務連絡や、編集委員会の報告、各訴えなどがあり、その後に『京都民主文学』62号の全体合評(後半部分)をしました。その主な内容は次のとおりです。

1、事務連絡及び訴え

  参議院議員選挙について、日本民主主義文学会常任幹事会から訴えも届いている。昨年9月強行成立さ せられた戦争法制(安保関連法制)の廃止と立憲主義、民主主義を取り戻すため、また安陪内閣の憲法 改悪をめざす国会議員の3分の2を阻止するために、野党共闘を支持し、憲法擁護の議員の当選をめざし て活動しようとの、訴えは、私たち京都支部のみんなの願いでもあり、そのための活動にも力を尽くす ことになりました。

  編集委員会から、『京都民主文学』63号の編集・発行についての報告と提案がありました。

  原稿をパソコン入力で作成する場合は、A5判サイズに縦書き22字20行2段組みの形式を守ること。

  原稿締め切りは8月30日だが、できるだけ早く仕上げて事前合評に間に合うよう配布すること。

  原稿は、関さんの「周遊漫歩」(二)のみ完成。原稿提出予定は、菱崎(創作)、風野(文芸の小 

  径、詩)、野川(エッセイ)、その他。

2、『京都民主文学』62号全体合評

  エッセイ「周遊漫歩」(一)

   作者は外に出てものをみつめるのが仕事だった。同じものは二度と出会えない。ただ、予備知識な

  しに深い洞察はむずかしいし、現象が理解できない。想像力も働かない。この作品は文化や歴史のつ  ながりからみて切り取っているところに価値がある。描写とかとは違う、測量という仕事で身につけ  たものがエッセイに生きている。

   季節、風土もよく見て、日本の精神風土を抽出している。資本がこの自然を壊している実態をもす  くい取ったらもっとよくなるだろう。ダム建設などはその典型だろう。

   一般的にはあまりなじみのない言葉と漢字があり、もう少し説明がいる四、漢字にはふり仮名が必  要。ただ本人はさほど難しいとも感じないだろうから、これは読んだ方が指摘することが大事。

  エッセイ「大好き 井上ひさし Ⅳ・・・」

   当時の流行歌が出てくるのがおもしろい。場面展開が説明的でないのでよく理解できた。

   実際の芝居をみてみたい。

   BS放送のテレビで放映されていたのをみたことがある。その経験があるのでこのエッセイがとて  もよくわかる。井上ひさしの経歴を出しながら舞台につなげていくとよかったのではないか。

   芝居を知らない人は「きらめく星座」の中身まで入りきれない。どんな芝居が最初に出してもらわ  ないと。

   胸に突き刺さる珠玉の言葉がある。「ごく普通の人間のごく普通の生活ヲキチンと描けば観客が腹  を抱えて笑い、涙を流してくれるのだ」との、一節は、われわれの文学活動にも生きることではない  か。

  「国語元年」でも書いている、大日本帝国憲法の時代はあたりまえの人間があたりまえに生きられな  い時代だったと。

  (作者から)戯曲のよさを知ってもらいたいという思いで書いた。批評というジャンルに到達する作  品ではないが。

  創作「斑鳩の声」

   いままでの作者の創作にはまったくみられなかった特異な印象。幻想的な場面の展開から入って 

  いって、若き日の姿が感動的にオーバーラップし、彼のことを回想する。まったく新境地のモチーフ  だ。130頁上段ではヘルマン・ヘッセの詩を連想させる。抒情がある。彼との年月は特別のものと思  う、というのは、自分がしまっていた大事なものを出してきた感じだ。作者が以前と変わったよう 

  だ。

   きれいな文章の小説で感動した。悲しくてやりきれない。欲をいえば、これからこう生きてゆくと  いうものが欲しい。

   いつもあれこれとたくさんの批評を書いてくる他支部のベテラン作家がこの作品に対しては感想を  書けないという。

  「だが死はその人の生の延長、その最終端にある。望むかたちではなく、生き方の続きのようにして  死ぬのかもしれない。・・・終わり近い刻に思いもかけぬ不如意な生が待っていたのだ。その続きを  まだ生きなければならないのか」は鮮烈に胸を突く。

  (作者から)題材は実体験に似たもの。本当のことも割と描いた。私に似た人物も登場するが私とは  違う。「彼」については随分書き直した。民主主義文学会の常任幹事などからも感想がきている。金  石範氏からも好評の葉書が届いた。

  エッセイ「二〇一五年 夏&秋ーあれも これもー」

   あれもこれも、だが、バラバラなので、別々に書いて載せた方がよかった。ハケ尾山へ登った話よ  り後ろの紫式部についての高校の体験の方がおもしろい。並べて書いてあるのに好感が違うのは、高  校時代に紫式部のものを読んでいたせいだろう。

   一回徹底して紫式部の作品読んでみようかな、という気が起こった。

   日記と焼き捨てたというが、どうしてなのか知りたい。

   源氏物語などはありのままを書いたのではない。当時は権力抗争などもあり描けないことがたくさ  んあった。女性が政治に口を出すなどとてもできな時代。不満や批判を巧みに織り込んで物語をつく  りあげている。むしろ清少納言の方がけっこう明快に語っている。それでも、源氏物語には道長の批  判ととれるところもあるある。この頃の古典もよくよんでみるとおもしろい。

 

  次回例会は、7月16日(土)午後1時から、ラボール京都4階第2会議室で、事前合評などをおこ ないます。

  なお8月度の例会は、20日(土)午後1時から、ラボール京都4階第2会議室でおこないますが、 このときは、関西文学研究集会への提出作品、支部誌同人誌推薦作品を決定しますので準備をして参加 をお願いします。

 

2016年5月の例会報告

 5月度の例会は、22日(日)午後1時過ぎ、ラボール京都4階第4会議室において、菱崎博、風野真季、風早めい、野川ありき、足立旻、横道しげ子、北村あつむ、橋本宏一の8人の出席のもとに開催しました。菱崎事務局長などから報告・提案され、決定したこと、合評の論点などは以下のとおりです。

1、民主主義文学会関西支部連絡会(関西ブロック)など関係団体の活動

 ◇関西ブロック主催の文学教室

  開催要領は次の通り。

    開催日時  11月5日(土)午後1時(受付)~6日(日)午後4時30分

  開催会場  小豆島悦子さん(松本喜久夫さん友人)別荘

       奈良県宇陀市大宇陀町(近鉄榛原駅より車送迎・またはタクシー)

  開催日程  第1日目(5日)1時30分:講演「私にとっての文学」/講師:草薙秀一

               3時~6時30分:実作批評(3作品)

               終了後夕食&交流会

        第2日目(6日)午前9時~12時:実作批評(3作品)

               12時~午後1時:昼食休憩

               午後1時~3時30分:実作批評

               3時30分~4時30分:まとめ

  作品ジャンル  小説(エッセイ含む)400字詰め原稿用紙換算枚数30枚程度

 

  募集定員  8人(受講のみは5人まで受付)

  参加費用  実作講評生1万5000円 受講のみ1万円(印刷、宿泊、夕・朝・昼食代)

  締め切り  8月末日(ただし定員なり次第)

  申し込み及び原稿提出先 菱崎博まで

             電話&ファックス:075-882-2480

             電子メール:saga-ryohaku123@pearl.ocn.ne.jp

 ◇京都文化団体連絡協議会(京都文連)総会について

  加盟団体でもあるが、5月28日の午後の日程が他の行事とぶつかっていて代表派遣ができず、委任状 を提出して対応。

 ◇文化後援会総会(5月29日)

  野川出席

 ◇京都まつりの民主文学京都支部コーナー出店

  来訪者もあり、話をすると「京都民す文学」を買って行ったりした。「文学を語ろう」とでも書い  た看板をつくり、目立つ工夫が必要だった。

 ◇『京都民主文学』63号の発行・編集について

  発行は11月末、原稿締め切りは8月30日。関剛さんはすでに原稿提出。

  「文芸の小径」の次回担当は風野さん。

  出足早い挑戦を。

2、『京都民主文学』62号総合合評

 表紙の絵とカットは宮田啓子さんの作できっちり飾ることができた。「目次」の「表紙・一部カッ  ト」との表現は、誤解を与える。カットより「挿絵」とした方がよいのではないか。小説、エッセイな どの作品の作者が挿絵を自ら描く場合その旨わかるようなサインが必要。「目次」の「リレーエッセ 

 イ」は、次に「文芸の小径・第十一回」と順序を変えた方がすっきりする。

 「鏡の向こうへ」

 ◇登場人物の懸命な生きざまが凝縮されたことばが読んでいる者を考えさせる作 品だ。特に夫婦間の 葛藤がよく伝わってくるくるし、それを乗り越えて落ちついてくる描き方が爽や  か。実生活と仮装 が巧みに設定されて展開される。この仮想をもっとふくらませたらもっとおもしろい 作品になるだろ う。

 ◇夫婦間の関係よりも演劇活動の場面の方がよく描かれている印象。人物の動く動機が書かれていない ので予測しかできない。夫との関係が軽すぎないか。別居して別れ、経済的に立ち行かなくなって戻っ てくる、それが許せないという話はありふれたストーリーで残念に思った。カタカナ語がわかりにくい が、文章はうまいし、読める小説。

 ◇書き足りないことは読む側からいろいろとある。きっちりと説明してある小説もあるが、純文学とい われるものは、割と省略してわからないのが多い。この小説では演劇活動での内面がよく描かれてい  る。こういう人だとわかる。理論より感性で受けとめて考える、しんどい人やなあ、と。あれだけ細や かにこだわる主人公が、経済的に困っただけで夫の元に戻れたのか、そこに違和感を感じた。だが、複 雑な内面を言葉で表して小説世界が成り立っている。フィクション作品なので学べる。

 ◇あかぬけた文学作品。静かに淡々と描いている。ふわっと人に訴える描き方。それでいて多面的、ふ れるべきところにふれている。 

 ◇鏡に映った自分に水をかけるシーンが面白い。さすがだと思った。

 ◇ハッピーエンドよりも、ぎくしゃくしたまま残した方が余韻が残る。

 「小さな家と西陣織」

 ◇物語世界になっている。長い時代に入っていく小説。西陣織のエピソードを描いてい、名もない人々 の世界が浮かび上がって、現在の夫婦の問題にもひろがる。

 ◇すっきり描けている。人物の描き方に感動を覚える。最初の作品は分裂していた感じだったが、書き 直しで整理され、統一がなった。

 ◇懸命な生き方が詰まっているし、人の一生が時代背景も入れて、大きな作品に仕上げたらよい。嶋崎 藤村の「夜明け前」を参考に挑戦してみたらいい。

 ▲大体事実に基づいて描いた。侵略戦争の前から描いている。おふじさんを描きたいという思いに突き 動かされた。西陣労働者のこのころの人はみな死んでいる。糸ひき女工のことなども描きたい。―作者

  追悼「岡本康さん」

 ◇岡本さんと民主主義文学会京都支部とのかかわりを残せたのはよかった。遺族にも作品を謹呈して読 んでいただき、感謝の電話もあった。

  詩「柿のれん」

 ◇表題がいい。郷愁をさそう。説明的なのは感心しない。

  俳句「三月一日」

 ◇こういう俳句もある。自由俳句というジャンル。季語や形式にとらわれる必要もない。3月1日という 日は核廃絶の願いの原点で、広島長崎に匹敵する。

  「雅の世界の向こうに」

 ◇これはおもしろいと思った。藤沢周平の小説によく似ている。描かれている風景が眼前に浮かんでく る。男山、天王山、巨椋池、雉などの野鳥までも。

 ◇当時の下級官吏の貧困がよくわかる。

 ◇長い物語、登場人物も多いので一般的には読む方が大変。やはり平安時代なので、官職名がわかりに くい。時代が分かるような注釈がいるのではないか。

 ◇時代への新しい視点を描いている。作者の格闘を感じる。新鮮さがある。

 ▲長い作品を描くのが好き。歌にどこか歌がある、壬生忠見の「気に入られる歌」への抵抗を描きた  かった。―作者

  リレーエッセイ「文芸の小径」―谷口善太郎『清水焼風景』に―

 ◇「小径」ではなくて、高速道路のような書きぶり。資料も多様されて大作となった。ゆかりの土地に なじみの人も多く、紹介したところを改めて見直し、歴史の深さを感じ取るのに役立っている。

 ◇谷口善太郎の小説はまだ十分に読まれていないし、東京からは評価も十分されていないようだ。もっ と読まれて評価があげられるべきだ。

 

次回例会

 6月18日(土)午後1時~、ラボール京都4階第2会議室で、『京都民主文学』62号総合合評(後半部分96頁以降)、および関剛さんの作品の事前合評を予定しています。

 

2016年3月及び4月の例会報告

  2016年3月の例会は、20日(日)に宇治市の横道しげ子さん宅で、『京都民主文学』62号の発行に向けた編集会議と兼ねて開きました。ゲラ原稿の校正が主な作業で、全員でこれにとりかかりました。

 4月度の例会は、16日(土)午後1時過ぎから、ラボール京都4階第2会議室に、菱崎博、風野真季、風早めい、横道しげ子、野川ありき、関剛、足立旻、加藤節子、山本隆、橋本宏一の10人が参加して、完成した『京都民主文学』62号の配分と発送を行いました。

 

『京都民主文学』62号の内容

創作  「鏡の向こうへ」         風早 めい

    「小さな家と西陣織」       横道しげ子

    「雅の世界の向こうに」      北村あつむ

    「斑鳩の声 ー終り近き刻ー 」  風野 真季

    「青春の色彩(四)」       菱崎  博

エッセイ「周遊漫歩」           関   剛

    「大好き 井上ひさし Ⅳ・・・・」野川ありき

    二〇一五年 夏&秋」       鯉島 民子

リレーエッセイ 文学の小径・第十一回

    「谷口善太郎『清水焼風景』    足立  旻

寄稿  「島崎こま子の〃第二の人生〃」  山本  隆

追悼  「岡本康さん」          橋本 宏一

詩   「柿のれん」           加藤 節子

俳句  「三月一日」           石田 裕子

                   投稿  「街の灯り」           せがわけいこ

                   表紙・一部カット              宮田 啓子

        編集後記

     ◇日韓併合条約調印の1910(明治43)年8月、石川啄木は論文「時代閉塞の現状」で、     「今や我々青年は・・・・一斉に起って先ずこの時代閉塞の現状に宣戦しなければならぬ」と     呼びかけた。今、学生や若者が立ち上がった背景には貧困と不安があり、政治を変えないと未     来がないとの思いが強まっている。戦争法廃止の2000万署名の集約日が迫っている。ギリ     ギリまで呼びかけたい。◇支部員の岡本康さんが亡くなられた。長い間多分野で政治革新に情     熱を注いでこられた。残された仕事を改めて受けとめ、継承していきたい。◇新会員の北村あ     つむさんお力作、平安中期の歌人・壬生忠見を主人公とした創作を掲載することができた。前     号につづき山本隆さんが、嶋崎こま子についての貴重なドキュメンタリーを寄せていただい 

     た。せがわけいこさんの「街の灯り」は、前号、落丁があり、再掲載となった。  (足立)     

  次回例会は、5月22日(日)午後1時~ラボール京都4階第4会議室で、『京都民主文学』62号の総合合評をおこないます。ご出席をよろしくお願いします。

2016年2月度例会報告

 2016年2月の例会は、2月28日(日)午後1時過ぎから、ラボール京都4階第4会議室に、菱崎博、佐藤文磨、風早めい、横道しげ子、関剛、足立旻、野川ありき、橋本宏一の8人が出席して開催しました。

 その主な内容を以下の通り報告しておきます。

 

 1、事務連絡・相談事項

 

  ◆「きょうぶん寄席」について

    3月27日(日)午前10時~午後4時30分まで、京都教育文化センターで開催される(同実

   行委員会主催・京都文化団体連絡協議会共催)イベント、参加のチケットは1,000円

   横道、野川が参加、活動紹介では、支部の活動目的、活動内容、横道作品『雪明かり』が紫式部市

   民文学賞を受賞したこと、菱崎作品の連載が『人権と部落問題』4月号より掲載されることなどを

   紹介する。展示コーナーでは、『雪明かり』『京都民主文学』も展示し、入会案内などもする

  ◆『京都民主文学』62号の編集・発行について

          発行日:4月16日(土)

    ゲラ原稿校正:3月20日(日)

    原稿締め切り:2月29日(月)

    主な掲載予定作品と作者

     ☆創作 「小さな家と西陣織」―横道しげ子

         「鏡の向こうへ」―風早めい

         「斑鳩の声」―風野真季

     ☆随想 二編ー鯉島民子

         「周遊漫歩」―関剛

         「大好き 井上ひさし Ⅳ 流行歌とともに庶民を活写した『きらめく星座』」

               ―野川ありき

     ☆評伝 「島崎こま子の[第二の人生]」―山本隆、「壬生忠見(仮題)」―北村あつむ

          リレーエッセイ 文芸の小径・第十一回

                  谷口善太郎「『清水焼風景』に思いをよせて」―足立旻

     ☆追悼=「岡本康さん」―橋本宏一

     ☆詩 加藤節子

     ☆俳句 「三月一日」―石田裕子

     ☆編集後記 足立旻

 

  2、『京都民主文学』62号掲載予定作品の事前合評   

 

    「周遊漫歩」

     現地に行ってから、名と地形などをみて考えることをそのまま書いたエッセイ(作者)

     知識の披瀝だけでなく考察が書かれているのが新鮮で驚き

     作者は博学である

     読み手が読みやすくするには難読漢字にルビが必要

 

    「谷口善太郎『清水焼風景』に思いをよせて」

     谷口善太郎は戦前からの共産党の指導者で、戦後は衆議院議員も務めた政治家、「谷善」の愛

    称で親しまれたが、作家としてすぐれた小説も残しているが、これがあまり読まれず、評価もさ

    れないまま、親しみからこの文章を起こした(作者)

     演説もおもしろく聞くのが楽しみだった

     蜷川虎三、山本宣冶と並び称される、京都を代表する人物、小説をもっと紹介すべき

     谷善は俳句も詠んだ

     『狐のくれた赤ん坊』は映画化もされた

 

    「島崎こま子の[第二の人生]」

     島崎藤村の姪で、藤村が過ちを犯した相手で小説の『新生』に書かれた彼女の人生を、丁寧に 

    関係者に取材して書いた、渾身の力作

     藤村にとってはこま子から離れることは「清算」かもしれないが、こま子に誤りはないのだか  

    ら「清算」ということばは不適切ではないのか

     過去の悪い人間関係に結末をつける、という意味だからこれはこれでよいのでは

     芥川龍之介が「『新生』の主人公ほど老獪な偽善者をみたことがない」

    と評した、藤村には弁明の機会がないまま芥川は自殺した、といういわくもある

 

3、今後の例会日程

   

   3月度の例会

   3月20日(日曜日・春分の日)午後1時~横道しげ子宅で

   『京都民主文学』62号のゲラ原稿の校正をします

   4月度の例会

   4月16日(土)午後1時~ラボール京都4階第2会議室で

   完成した『京都民主文学』62号の配分、発送作業

 

2016年度支部総会報告

 2016年度の支部総会は、1月9日、ラボール京都4階第6会議室で開催しました。出席は、菱崎博、佐藤文暦、足立旻、風野真季、野川ありき、関剛、橋本宏一の7人でした。

 冒頭議長に足立を選び、議事を進行。最初に菱崎事務局長が次のような活動報告(要旨)をしました。

 

  支部の活動の基本は月1回の例会であり、これを毎月定期に実施てきた。例会内容は、『京都民主文  学』に発表する、支部員の原稿の事前合評、完成した『京都民主文学』の全体合評、『民主文学』作  品、評論の合評。『京都民主文学』61号の発行(9/26)、民主主義文学会関西ブロック支部代表者 会議への参加(2カ月に1回の割合での開催に菱崎が事務局長として役割をはたす)、第40回関西研究集 会も京都市右京区のホテルビナリオ嵯峨嵐山で開催(12/13~14)、この運営の中心として貢  献。関西ブロックの主催する「関西文学教室」(6/24~25)に横道参加

  文学旅行は支部員の健康などの問題で実現できず、また青年文学賞は応募がなく実現できなかった。

 『京都民主文学』の新しい書き手として「弾圧と闘った伊藤千代子」を山本隆さんが発表したのは成  果。権力の不当な弾圧について歴史の闇にうずもれさせない、調査、発掘の発表の機会となるよう、支 部誌をひろげたい。

  関係団体では、京都文化団体連絡協議会に事務局を送り京都における文化運動団体とも協力して、平 和と人権、民主主義に貢献する文化運動も連帯して進めてきた。文連ゼミ(2/11)では、橋本支部 長が「読み・書き・表現」―文化は生きている、と題する報告をおこなった。

  さらにホームページの活用、『京都民主文学』の売り込み、拡大を通じて支部文学活動を広報。意識 的に参加を呼び掛けて書き手をふやしていく。

  『京都民主文学』に掲載してきた菱崎の「翻弄投棄」が、公益法人部落問題研究所の月間機関誌『人 権と部落問題』の4月号より1年間連載される。部落問題を題材にした小説の連載は住井すゑの『橋の  ない川』以来。

  文学運動は社会と深くかかわる人生の在り方が常に問われる。昨今の戦前に戻すかの、特定秘密保護 法の制定や安保法制の強行可決など、平和と人権、民主主義の存立そのものがおびやかされる情勢にあ り、これらの課題にも文学運動から関与してきた。今年も積極的に運動に取り組む。

  『京都民主文学』の発行は今後も、年2回の発行(6月、11月)をめざす。

 

  つづいて橋本支部長が以下のような提案をしました。

  例会を充実したものにするため、事前合評は作者の意図を大事にしてその意図に即した批評につとめ る。

  例会にメリハリをつけるため、年に1回か2回、外部の批評家や作家、研究者などを講師に文学や書 き方を深く学ぶ機会をつくる。

  文学旅行は遠距離ではない、近隣地域の温泉、ホテルや民宿、山の家などに合宿して文学を語り学ぶ 企画をつくる。

 

 以上の報告や提案を受けて、議論論しました。その主な論点を列挙しておきます。

 ◇例会での合評は『民主文学』の優れた作品、新人賞や推薦作の入選作品をやるべき。事前合評はもっ と早く集中的にやるべき。

 ◇文芸講演会も企画したらいい。他支部との交流を兼ねてやったり、近くでの一泊、「先生」と呼ばれ るような人が講師でなくともよい。

 ◇民主主義文学会の準会員の拡大、『京都民主文学』の書き手の拡大、定期読者の拡大をもっと取り組 むべき。

 ◇例会の合評の際は、報告者を決めて、作品の全体像はどうか、どんな印象か、なにが描かれている 

 か、などをつかむようにして、全体像での評価を中心にすべき、あまり細部にこだわらないほうがよ 

 い。

 

 会計報告は、野川が報告。佐藤が会計監査をして誤りないことを確認した旨報告。全体で承認。

 

 選出された役員は次のとおり。

 支部長   橋本 宏一

 事務局長  菱崎  博

 事務局   高士 健二、佐藤 文磨

 会計    野川 ありき

 会計監査  佐藤 文磨

 編集    風野 真季  風早 めい  菱崎 博  野川 ありき

 ニュース  高士 健二  橋本 宏一  菱崎 博

 

 次会例会案内

 2月28日(日)午後1時から

 ラボール京都4階第2会議室で、

 事前合評をおこないます。

 作品は、関剛作「周遊漫歩」

     山本隆作「島崎コマ子の生涯」(仮題)

 作品のない方は事務局へご連絡ください。

 

 

2015年度12月度例会報告

 12月の例会は、19日、ラボール京都4階第6会議室に、菱崎博、横道しげ子、野川ありき、関剛、佐藤文磨、風早めい、風野真季、橋本宏一の8人の出席のもとに開催しました。

 最初に事務報告と議論をしたあと、『民主文学』12月号の支部誌・同人誌推薦作品を合評しました。

 その主な論旨を以下のとおりです。

△関西文学研究集会について

 43人の申し込みがあり、当日体の具合が悪いなどでキャンセルがあり、39人の参加。アンケートで13人から感想が寄せられた。おおむね好評で、第1日目の、秦重雄さんの講演がよかったという感想が多かった。「永遠の〇」は多く読まれているが、リアリティがゼロ。「どんなに苦しくとも生きのび努力るをする」などをいうことばが登場するが、戦前の戦争美化、賛美の時代にはあり得ない、「お国のために命を捧げる」というのが常識で、そうしなければ非国民といわれた、などと文章を引いて具体的に指摘していた。読む力、批評する力量を絶えず高める努力をするのも文学運動、秦氏の講演はその文学精神を呼び覚ますものとなった。

当初合評を予定していた作品の掲載をめぐるトラブルがあって合評ができなくなるなどの残念なこともあった。今後の教訓としなければならない。

 京都支部からは、菱崎、横道、風早、野川、風野、橋本の6人が参加。2日目の分科会での作品合評では、第1分科会で横道作品「笑い飛ばして 老いの坂」が、影本鐙記子さんの的確でていねいな報告を受けて議論された。99点の報告との評価もあった。人物が多いなどの意見もでたが、これくらい書かないと老人問題は書けないとの評も。家族の愛が描けているといわれた。同分科会の今後千寿子さんの「冬木立」は、作者がよく勉強していて、描写が巧みに折り込まれたいうことのない作品との評価。幸せな人生を送っている人の作との意見も。賀川真也子さんの「青春断層・中島珠子の場合」は、あの当時(60年安保)の青春のさわやかさがふわっと描かれている、などの評があった。第4分科会は、評論の作品合評の分科会。槇村哲朗さんの「『道標』の戦争論」の報告を橋本支部長がする。「道標」という作品は何が描かれていて、宮本百合子という作家にとって何を書こうととしたのか、また、作品に戦争はどのように描かれているのか、それが現代とどうつながっているのか、などの論点で評論作者の意図に沿って報告した。異なる意見も出て深められた。『道標』は日記風に作者=伸子という視点で書かれ、戦争に言及する文章は全体からは少ない、はたして戦争論とまでいえるものか、宮本百合子は私小説作家ではないか、などの指摘もあり、それでも第一次世界大戦の激戦地の文章は秀逸、心に残る、主人公を飛び抜けた客観的視点で人物や社会を俯瞰し批評しているところもある。こういうのは私小説とはいえない、などの指摘もあった。また、評論と研究の違いについて、研究は資料を当たり、登場人物の調査など基礎的調査の裏付けもとってそれを同作品に構成しているかなどを明らかにする。評論はそこまでしないなどの指摘もあった。

 

◆『民主文学』12月号支部誌・同人誌推薦作品の合評

 掲載作品を通じて思うのは、作品を取り上げ批評する側の文学の方向性なり基軸なりがわかりにくいことだ。題材に重きをおいているらしい節もうかがえるし、どういうのが文芸という芸術性の高い作品なのかがみえない。「サークル誌評」で高く評価されながらも、推薦作品としては最終選考にも残らないなど、評価にアンバランスを感じる。京都支部で推薦した創作は最終選考にも残らなかった。大変残念だ。みんなで議論してこれがよいと推したのがなぜ落とされたのかわからない。合点がゆかない。選評で、第一次選考を通過した執筆者の平均年齢への言及があるが、作品の評価に年齢がそれほど関係があるとは思われない。作品評に作者の年齢は入れるべきでない。

「青いチマ・チョゴリ」は、涙を誘われるシーンもあるすぐれた作品ではある。が、登場人物が多いことと結末が予想できる、素直な作品であることが物足りないところ。北朝鮮を美化していたのはほとんどの人たちだが、現代の視点で最後の方をもう少し書いてほしかった。北朝鮮に渡って以後消息不明になった在日や日本人の家族も多い。これらももっと書くべきだ。「磐梯おろし」、「囲炉裏端」は興味をひかれた作品。知らない世界を入れた、ノンフィクションとは違う。「磐梯おろし」は次が読みなくなる。「綺麗な手」は労使の関係が劣化したきた時代を反映した作品だろう。その意味では時代を切り取ったところの人物像がうまく表現されている。食の職場はこういうもんだなと思って読んだ。「中国の少女」の作者は京都の人、親近感を持って読んだ。「見えない男」は、リストラが出てくる話、文章の巧拙からの議論はあろうが、現代のありうる話にリアリティがある。

 

 次回は支部総会

 次回は次のとおり京都支部の支部総会となります。

  1月9日(土)午後1時より、ラボール京都4階第6会議室にて開催します

  関係者のみなさまのご出席をよろしくお願いします。

 

2015年11月度例会報告

 11月度の例会は、22日(日)、ラボール京都4階第4会議室で、菱崎博、佐藤文磨、横道しげ子、風野真季、野川ありき、関剛、風早めい、橋本宏一の8人が出席して開催しました。主な内容を以下報告しておきます。

 

1、事務報告

  第40回民主文学関西研究集会は、京都支部から菱崎、横道、風野、野川、、風早、橋本の6人が参加 

 する。全体で50人ほどになる見込み。

  京都文化団体連絡協議会主催の「文連ゼミ2015」は、11月8日(日)河二ビル8階で、「『校庭に東

 風吹いて』原作:柴垣文子さんの小説で映画化決定)語ろう~文学と映画と参加者によるコラボレー

 ション~」と題する、シナリオを読んで語り合う会が開かれた。支部からは横道、野川の2人が参加。大

 変好評だった。城陽市の女性団体が朗読する会、八幡市でも朗読劇をした、宇治でも何かやろうと準備

 している。主演の沢口靖子さんは原作を読んで出演を承諾したという。声に出して読んでみることが大

 事。

 

2、「京都民主文学」61号の全体合評

  「向かい風」は、題材からしてすごい。「土に生きる」はこれだけで作品が書けそうだ。「村田製作

 所争議団」は告発の中身にどよめく、その原因を書いたらいいと思う。リアルに訴える力になるだろ

 う。「十津川村にて」も読ませるはなし。村をあげて北海道へ移住し同じ村の名をつけて開拓する物語

 だ。ちょっとの文章で感じさせるのだから、一つ一つの題材で突っ込んだらドラマになる。

  古い題材を現代向けに書いているのがいい。読む方も心が温かくなってくる。

  「土に生きる」は、十津川につながる。別の開拓者のはなしだが。題材をふくらます余裕がないのが

 惜しまれるが、今度はぜひ小説を書いてほしい。冒頭の方に出てくる「古い奴だと」は、ない方がよい

 のではないか。沖縄の基地問題とも共通する。その関連を書いたらいい。

  「あけぬるを」は当時の現場の雰囲気が出ている。これで終わりか、もっとつづけばいいのに、とい

 う読後感。70年安保闘争も題材になっているが、「at」という雑誌に上野千鶴子氏が投稿して全共闘

 のその後を語っていた。シニシズムの流れがあり、今の戦争法へ向かう姿勢ともつながる。当時、立命

 館大学の」全共闘は、夕方になると大学から退散した。二部の学生はほとんどが「日共:民青」とみて

 いたようで、二部学生を恐れていたらしい。上野氏は戦争法に反対する呼びかけ人にもなっている。こ

 の小説は沿お時のありのままを書いた。この中に出てくる、大文字山(如意ヶ岳)は、小説の場面(河

 原町広小路付近)からは見えない。ここは変えた方がよい。討論にゆだねているところがもの足りな

 い。もっと状況設定にこだわって丁寧にほしい。「ナロードニキ」に主義は不要ではないか。

  「弾圧に抗してたたかった女性たち 伊藤千代子」は、大変価値ある論稿で、エッセイとも資料紹介 ともとれるが、こういう資料をどんどん発掘して発表すべきだ。資料だけでなく自分の思いをもっと出

 してもよいのではないか。伊藤千代子の名で林百郎事務所へカンパを届けたのは一体誰か、作者の推理 やヒントが示されてもよかった。

 「『翻弄投棄』の連載にあたって」は、おしらせのようなもの、取材に舞鶴や鳥取にも行き、連載した

 とき自分の意図が書ききれなかった文を補足した。それが、題名を変えて、月刊雑誌「人権と部落問

 題」の来年4月号から連載される。舞鶴が出てくるかどうかわからない。水平社のうわさくらいは入れ

 る。

 

 次回例会

  次回例会は、12月19日(土)午後1時から、ラボール京都4階第6会議室で開催します。

  内容は、『民主文学』12月号掲載の、支部誌・同人誌推薦作の「青いチマ・チョゴリ」、「綺麗な

 手」、「中国の少女」「磐梯おろし」などの作品を合評します。ご参加を。

 支部総会について

  支部総会は、1月9日(土)午後1時から、ラボール京都4階第6会議室で開催します。日程の確保

 をお願いします。

  

 

 

2015年10月度例会報告

 10月度の例会は11日(日)、ラボール京都4階第4会議室で、佐藤文磨、菱崎博、横道しげ子、風早めい、関剛、野川ありき、風野真季、足立旻、橋本宏一、の9人の出席のもとに開催しました。最初に事務局からの報告・提案があり、若干の議論のあと「京都民主文学」61号の総合合評をしました。以下、例会のその主な内容を報告しておきます。


1、第40回民主文学関西文学研究集会(行事案内にチラシのデータあり)の件

  第1日目の講演「『永遠の〇』を検証する」(講師・畑重雄氏)は講師の宿泊が可能なので秦氏に合評 に出てもらうこともできることになった。著作の「『永遠の〇』を検証する」を読んでの参加を奨めた い。2日目の合評会の作品と担当は次の通り。

 第1分科会/小説ー司会:柴垣文子/「青春断層・中島珠子の場合」(作者・賀川真也子)報告:松本喜 久夫、「笑い飛ばして 老いの坂」(横道しげ子作)報告:影本嶝記子、小説「冬木立ち」(今後千寿 子)報告:草薙秀一

 第2分科会/小説ー司会:森田智松/「鈴の音」(芦川えみ)報告:中山路男、「橋立切断」(和泉求 

 生)報告:河野一郎、「古希」(大谷武邦)報告:木下道子

 第3分科会/小説ー司会:菱崎博、「風光るころ」(大石りゅう)報告:相沢一郎、「地上の星・飛騨」 (目流波凡太)報告:岡田宜紀

 第4分科会/評論―司会:横田昌則/『道標』とはどういう小説か…「伸子」から「道標」へ…(槇村哲 朗)報告:橋本宏一

  参加費は、当日支部ごとにまとめて支払います。京都支部員は野川さんにお支払いください。


2、『京都民主文学』61号総合合評

 ◇表紙、装丁はまずまず、この絵が京都支部らしさとして定着したのではないか。

 ◇目次の随想の、カギカッコは不要ではないか。誤植は注意しないといけない。目次は校正で目が行き 届きにくいところなので。「文芸の小径」・だ

 い十回」は右寄せすべきだった。

 ◇「誕生」は、前半の岩登りと後半のわが子の誕生との整合性がどうなのか疑問。登山者の独自の理屈 を並べながら何もしていない主人公では、物語がつながらない。ロッククライミング という特殊なス ポーツ世界の用語が一般的に理解できるか、もう少し工夫もいる。

 ◇山の友達のエピソードもいるのではないか。善人ばかりなので深まらない。前後の整合性は気になら ないが、ハンディをもって生まれることへの不安感を意図して書きこむ必要がある。

 ◇主人公が山好きでのんきな夫という像は出ている。

 ◇「柘榴」は文章がきれいで、香りを放っている。余韻が残る。ただ憬子さんの像が今一つ描けていな いのではないか。

 ◇他支部の仲間から寄せられた感想では、「アジア太平洋戦争の時代を今の時代とかかわるように描か れている」との評価,「戦争をテーマにした味わい深い作品」などが寄せられている。

 ◇鰻が出てくるのが印象的。月夜に刀を海に沈めるシーンが鮮烈。幼少期に戦争体験があり、ああこん なふうだったと思い出す。

 ◇剛志(たけし)の人物像はどうか。戸惑い、混乱し、怒り怨みをもつ人もいたはず、で仕返しは考え なかったのか。いつも冷静で精神的ダメージを受けていただろうに、それをもう少し表に出してもよ  かったのはないか。

 ◇「老いの身がたり」は、よくここまで創作がつづいたものだ。半分は作り話。今回は鯰の登場する話 が面白かった。

 ◇「禁じられた遊び」のラストシーンが浮かんでくる。

 ◇「ベト車」は、土を運ぶ車のこと、「ひづ菓子」はおやつのこと、地方の昔の話になると特殊な用語

 も登場する。これらは分かるような解説もいる。

 ◇文章に語りのリズム感がある。

 ◇俳句は、自由俳句ともいうべき作法の句だが、三句はなじまない気がする。それでも「風鈴をつるし てくれる夫がいない夏」は風鈴と夫のいない夏が見事。響きがいい。

 ◇短歌「みるく世がゆら」という言葉に魅かれる。味わい深いことばで後で、意味と情景を想うように なり、戦争の意味がついてくる。襟を正して凜となる歌だ。

 ◇短歌「私の七十年」は、作者の人生の歌でもあろう。

 ◇「文芸の小径」は、よくこれだけ緻密に書いたものだ。恐れ入ったという感じ。京都の各所に平家物 語のゆかりの地があり、以外に知られていない。貴重な発掘であり、知っておくと京都を歩くのが楽し くなる。平家物語を読む機会もできよう。筆者の思いもこもっていて熱情が感じられる。

 ◇好きなのは知盛で、貴族に取り込まれていく、あわれさも歴史に登場した最初の武士の宿命のように 思える。それ以後、鎌倉幕府は京都から離れたところにおく、歴史は進む。


 次回11月度の例会は、11月22日(日)午後1時から、ラボール京都4階第4会議室で、『京都民主文学』61号の総合合評のつづきをおこないます。



「京都民主文学」61号を発送

2015年9月度例会報告

 9月度の例会は、26日(土)午後1時より、ラボール京都4階第2会議室に、菱崎博、佐藤文磨、足立旻、風野真季、加藤節子、風早めい、関剛、横道しげ子、高士健二、野川ありき、山本隆、橋本宏一の12人が参加して開催しました。事務報告や連絡事項を確認したあと、完成した「京都民主文学」61号を発送しました。出された報告事項や「京都民主文学」61号の内容を以下掲示しておきます。

1、柴垣文子さん作「校庭に東風吹いて」の映画化は、主役が沢口靖子さんに決定。京都文連(文化団体連絡協議会)では、「文連ゼミ2015」として、「校庭に東風吹いて」を語ろう、~文学と映画と参加者によるコラボ~とのタイトルで、シナリオと事前に読んで語り合う集いを企画。開催日は、11月8日(日)午後2時~5時まで。会場は、河二ビル8階(河原町通り二条西入ル)。参加費:500円。参加申込者にシナリオ進呈。申し込みは京都労演(電話075-231-3730)へ。先着40人で締切。

2、関西文学研究集会は、12月13日(日)・14日(月)、コミュニテイ嵯峨野で開催するとの案内をしていたが、このほど会場が名称変更になり、「ホテルビナリオ嵯峨嵐山」(〒616-8372京都市右京区嵯峨天竜寺広道町3-4/電話075-871-9711)での開催として案内する。京都支部からは6人が宿泊で、1人が日帰り参加の予定。2日目午前9時からの合評する作品集は、10月3日に片岡印刷で仕上げてもらう予定。

3、「京都民主文学」61号完成

 220部発行は抑え目だがこの程度でよい。全120ページは今までより少なめで、これもこの程度が適当。  

 創作は、5作品で、「誕生」(橋本宏一)、「柘榴」(風野真季)、「あけぬるお」(佐藤文磨)、「青春の色彩(三)」(菱崎博)、「街の灯り」(せがわけいこ)。民話「老いの身がたり」(関剛)、俳句「風鈴」(石田裕子)、短歌「みるく世がゆら」(風野真季)、「私の七十年」(加藤節子)、リレーエッセイ「京の史跡『平家物語』清盛ゆかりの地をゆくー文芸の小径・第十回」(野川ありき)、随想「向かい風」(足立旻)、「『雪明かり』の世界」(横道しげ子)、寄稿「弾圧に抗してたたかった女性たち 伊藤千代子」(山本隆)、表紙・一部カット(宮田啓子)。

 入手希望者は京都支部へご連絡ください。

□例会終了後は、出版のご苦労さん会を近くの居酒屋で開催。友人の出版記念会で京都に来ていた作家の風見梢太郎さんも合流し、「7人衆で」文学、創作活動について楽しく語りあいました。

 

次回例会

 10月11日(日)午後1時から、ラボール京都4階第4会議室で、「京都民主文学」61号の総合合評をおこないます。ご参加をよろしく。 

 

風見梢太郎さんを迎えての懇親会&61号出版ご苦労さん会のご案内

 次回9月26日(土)は、午後1時からラボール京都で、完成した『京都民主文学』61号の発送をしますが、終了後の午後5時頃より近くの居酒屋に移動して「風見梢太郎さんを迎えての懇親会&61号出版ご苦労さん会」を1時間程度開催します。参加費は3千円余りを予定しています。風見さんは福井県敦賀市の生まれ、京都大学卒、日本民主主義文学会常任幹事で労働現場(技術研究開発が多い)を題材にした多くの優れた小説を発表、出版してきました。今回詩人会議の仲間の出版記念会で京都に来られ、京都支部の例会にも顔を出したいとの話があり、懇親の席を設けることにしました。時間の許す方はご参加ください。

2015年8月度例会報告

 8月度の例会は、22日(土)午後1時過ぎからラボール京都4階第5会議室に、菱崎博、風早めい、風野真季、関剛、横道しげ子、加藤節子、足立旻、佐藤文磨、野川ありき、橋本宏一の10人が出席して開催しました。報告及び決定事項、出された意見など以下報告します。

1、支部誌推薦作は、風野真季作「南の海はるか」に決定

  日本民主主義文学会が毎年募集、選考して最優秀作、入選作を『民主文学』12月号に発表する、応 

 募作品として、対象の「京都民主文学」60号の作品(小説)のうちから、風野真季さんの「南の海は

 るか」推薦することになりました。読む人の心に感動を与え、文章、作品の完成度も高く、支部が自信 

 をもって推せるとの総意による。

2、関西文学研究集会提出作品は、横道しげ子作「笑い飛ばして老いの坂」

  12月13日(日)・14日(月)、京都市右京区のコミュニティ嵯峨野で開催する関西文学研究集

 会の2日目の午前にある、作品合評へ支部として提出する作品(小説)は、横道しげ子さんの「笑い飛

 ばして老いの坂」になりました。作者が参加できることとの条件に、作品の話題性からも、作者の「雪

 明かり」発刊とその後の文学活動とも相まって、論議が活発に展開されることが見込まれる、との評価

 から。

3、「京都民主文学」61号の編集と発行の進捗状況

  原稿はすでに印刷所にまわされ、ゲラ刷りができたところで、これを各自校正をして29日には編集

 の風早さんに返し、最終の校正をして、9月25日には納品をする。発行部数は220部(前回より

 60部減)。今回は、創作4作品(足立、風野、佐藤、橋本)、連載、エッセイ、短歌、俳句などで、

 支部員外から、山本隆さんの伊藤千代子の評伝やせがわけいこさんの小説なども掲載をする。

4、その他

  その他関西研究集会の準備状況、母親大会での文学の分科会(140人が参加)での充実した報告と

 議論の内容が報告された。

 

5、芥川賞受賞作品「火花」の合評

  作者は又吉直樹というお笑い芸人ということで、芸人が書いた小説が芥川賞を受賞したという話題性 

 が250万部余りの売り上げとなったのではないか。瀬戸内寂聴さんと林真理子さんの対談で、寂聴さ

 んが羨ましいといっていたが、これだけの売り上げは最近では珍しい。

  漫才をする人物の心理がリアルに描かれていて、これに普遍性がある。笑わせようとする言葉の組み

 立て、アイデンティティをもつ誇りある人間が信念を貫こうとする思いとで衝突する、このとき聴衆に

 迎合するだけなら通俗で終わってしまうが、作中の神谷さんなどの人物はそうしないところが、作品の

 品格を高めている

  確かに凛とした美学がある。

  女性に対する考え方もきちんとしている。現在の女性の人権水準を踏まえた言葉だ。

  大阪の吉本興業などはよく障害や体の欠陥を笑いのネタにする。これは不快だ。「火花」は違う。

  あらすじは、神谷さんの人生をたどりながら、うまくまとめている。

  文章そのものが考えを深めさせる。思考を練って進む。

  しかし、読んでいて疲れる。

  作者は本をたくさん読んでいる。これも学ぶべき点。

 「火花」はたくさんの人が読んでいる。感想を求められるので、しっかりした見識を備えておきたい。

  選考委員の高樹のぶ子さんが最後はミス、こういう終わり方はどうかといっていた。豊胸手術は残念 

 だ。

  だが、神谷さんだけに引っ張られなかったのがいい。

  会話の書き方もいい。関西弁も生きている。

 

 

 次回、9月度の例会は、

  26日(土)午後1時~ラボール京都4階第2会議室で、

 「京都民主文学」61号の発送作業をおこないます。

 

 

2015年7月度例会報告

 7月度の例会は、20日(月・祝日)午後1時過ぎ、ラボール京都4階第4会議室に、菱崎博、関剛、横道しげ子、風野真季、風早めい、佐藤文磨、橋本宏一の、7人が出席して開催しました。

 最初に、菱崎事務局長より次のような報告と提案があり若干の議論をしました。その主な内容を列挙しておきます。

 

 事務局報告と決定事項

◆せがわけいこさん(非会員)より次号の「京都民主文学」61号へ掲載希望の作品原稿『街の明かり』が寄せられた件は、編集委員のメンバーに原稿を読んでもらった上、特段問題がなければ掲載をする。

◆関西文学研究集会の件は、23日、菱崎事務局長と草薙秀一氏が会場のコミュニティ嵯峨野で打ち合わせをする。ここで会場での運営・進行などについて大枠を決めて、「参加案内」をつくる。

◆関西文学研究集会の合評会へは「京都民主文学」60号の創作1作品を提出する(8月末締め切り)が、どの作品にするかは次回8月の例会で決定する。創作、評論各1作品だが、評論がないので創作のみとする。作者が出席できることが条件。

◆民主主義文学会主催の2015年度支部誌・同人誌推薦作品への応募についても、次回8月の例会で京都支部からの推薦作品を決定する。「京都民主文学」60号の創作のうち、ふさわしいものを選考し、民主主義文学会や送る。

◆「京都民主文学」61号の発行は、原稿締切7月末厳守。編集委員会でそろえて、印刷所へと届け、8月の20日頃、ゲラができるので、これに目を通し校正をする段取り。創作は5編ほどになる見込み。

 

 事前合評

 つづいて、横道しげ子さんの原稿「―『雪明かり』の世界からー命の紡ぎに戦はいらない」の事前合評をしました。

 テーマ、表題、文章構成から、語句の選択、文字使いなど文章にそった意見や指摘がありました。

 

「ウッナイ」(『民主文学』7月号掲載・高橋篤子作)の合評

□北海道の自然やアイヌの文化、生き方が書かれていて、アイヌ語がたくさん出てくるのも興味深い。小熊を飼って食用に供するのもアイヌの文化で、自然を神として敬い、共生をするという考えは、われわれの先祖の縄文人とも共通するものだろう。

□池澤夏樹の「静かな大地」と共通している問題がある。アイヌは、和人が入ってくるまでは、平和に暮らしていた。土地の所有や開発など和人の暴力による征服で圧迫され、アイヌ文化が失われようとしている。このような作品は極めて貴重。口承文芸としても、保存し、継承をしていくことが大事。そのための行政からの施策が欠かせない。

□こうした題材で作品をかける人の存在は貴重。もっと読みたい。

 

次回例会の案内

 次回は、8月22日(土)午後1時から、ラボール京都4階第5会議室で開催します。

 主な内容は以下のとおり。

 1、関西文学研究集会合評会へ提出する作品の決定

 2、支部誌・同人誌推薦作品応募作の決定

 3、合評 芥川賞受賞作「火花」(又吉直樹作・文藝春秋社発行)

 

2015年6月度例会報告

  6月度の例会は、28日(日)午後1時からラボール京都4階第5会議室で、菱崎博、佐藤文磨、野川ありき、風野真季、関剛、の5人の出席で開催しました。最初に、菱崎事務局長より事務局報告と提案があり、議論をしてから、「民主文学」新人賞受賞作品「月明かりの公園で」を合評しました。その要旨、論点を以下報告します。

1、事務局報告事項

 ■関西ブロック支部連絡会が6月24日・25日「関西文学教室」を開催したが、これには10人が作 

 品を提出して参加。京都支部からは横道しげ子さんが参加をした。

 ■第61回母親大会が8月1日・2日、神戸国際展示場で開催され、文学の分科会も設けられる。民主 

 主義文学会では澤田章子さん、旭爪あかねさんが参加する。関西の文学関係者もぜひ参加をと、神戸支

 部(相沢一郎さん)から呼びかけもあった。積極的な参加を。締め切りは7月6日、菱崎まで連絡を。

 ■第40回関西文学研究集会は、12月13日(日)・14日(月)、コミュニティ嵯峨野で開催する

 が、7月5日のブロック会議で確認をとってすぐ参加申し込みの受付を開始する。第1日目は文芸講

 演、2日目は作品合評会という流れ。講演は、日本社会文学会理事・公益社団法人部落問題主任研究員

 の秦重雄氏を推薦する。

 ■京都文連(京都文化団体連絡協議会)の第49回定期総会が京都教育文化センターで開催され24人

 が出席。京都支部から佐藤さんが出席した。1年間の活動のまとめと運動方針を決定。会長に山本忠生

 うた声協議会会長を再選。文連ゼミ(11月8日午後)、「きょうぶん寄せ」「3月27日:教育文化

 センター)で文化交流などをはかる。

2、合評会 

 新人賞受賞作「月明かりの公園で」(木曽ひかる作・『民主文学』6月号掲載)

 ◆就職の厳しい現代を描いた作品。

 ◆電話でのつながりは今の社会の病んだ一面が出ている。

 ◆田端課長の存在は非常に期待外れ。

 ◆白鳥大輔を書いていくというより取り組みの成果を喜びとして書いているようだ。文章が平坦。

 ◆人間が簡単に変わるのは納得いかない。

 ◆信頼していてねじれている人の登場があるといい。

 ◆小説としては面白かった。

 ◆作者の地位に不安を抱えているのがよく描けている。

 ◆あらすじが読ませる。

 ◆主人公のつらさが出ていない。エリートコースの幹部候補生が会社の都合で首を切られたのだから、

  前の職とのギャップを出さないとあまりにも不適格。地域医療から徴税の仕事に回されやめた。やめ

  させるようにする。肩たたきもある。心の動揺を鎮めようと座禅を組むとか、何かせずにはおかない

  のが自然。


 次回例会

 7月20日(月・祝日)午後1時~ラボール京都4階第4会議室で。

 事前合評(作品急いでください)

 合評会 「民主文学」7月号掲載の「ウッナイ」(高橋篤子作)

 



2015年度5月度例会報告

 5月度の例会は、23日(土)午後1時からラボール京都4階第5会議室で、菱崎博、佐藤文磨、野川ありき、風野真季、横道しげ子、高士健二、橋本宏一の7人の出席のもとで開催しました。そこで出されました、報告と討論、決定事項、作品合評の意見などは次のとおりです。

◆民主主義文学会関西支部連絡会議(関西ブロック)でいままで事務局長を務めてきたとうてらお氏(京都文華支部)が退任するにともない、後任に京都支部の菱崎事務局長が推薦され、4月29日の会議で決定した。関西ブロックでは、6月に文学教室を開校。12月13日(日)・14日(月)には、コミュニティ嵯峨野で関西文学研究集会を開催する。特に研究集会は、京都支部が主催事務局として準備をしなければならない。今から段取りを立てて進める必要がある。

◆京都文化団体連絡協議会(京都文連)の総会が6月6日(土)開催されるが、これには、加盟団体の代表として佐藤文磨さんに参加をしてもらう。

◆文化後援会の総会も6月14日(日)西陣文化センターで開催される。会費千円だが、これにもぜひ参加をしてほしい。

◆民主主義文学会第26回大会が5月9日(土)・10日(日)、東京で開催され、横道さんが参加。「雪明かり」の出版で多くの仲間と知り合いになっていたので大変有意義な交流の機会となった。討論では積極的に発言もしてしてきた。特に、「雪明かり」が宇治市の紫式部市民文学賞を受賞したことも報告してきた。

◆「京都民主文学」61号は、現在原稿が、関、菱崎、横道しか出ていない。他の人は急いでほしい。締め切りは6月末。なお、支部の会員以外から原稿掲載の依頼や、作品批評依頼もきているが、これらは掲載に際しての費用の説明や、批評だけでよいのか、掲載を希望するのか(支部としては歓迎するが)も確かめて編集を考える。

■作品合評

☆横道しげ子作「一反の西陣織」

 △登場人物が大変多くて、その人間関係を理解するのに関係図をつくらないと頭に入らない。オム少し

 整理できないか。本当に必要な人物だけ名前をつけて、あとは叔父とか叔母とかとするのも方法だ。

 △文章も、一部重なりあっていたり、わかりにくかったりするところがある。ここもよく整理を。

 △千代おばあさんとふじ叔母さん、そして夫の津吉(つよし)との関係を太い線に描くのが作品を生か 

 すのではないか。時代背景も、成金と貧乏人がいて、アカもいる。娘の身売り、結核による死亡者が多

 数う出るなと大変な時代があって、戦争へ走った。これが今につながって、戦争立法が出されてくると

 ころにつながればいい。

☆「民主文学」5月号掲載の栗木絵美作「六年生の自画像」

 △柴垣文子さんの「校庭に東風吹いて」に似ている。緘黙症らしき少女に対する瑞枝という女性教師が

 主人公だが、主人公自身がぶつかって変わってくるというより美術の先生に教えられるという話。

 ちょっとイン パクトが弱い。

 △石川達三の「人間の壁」は長編だが、その家庭訪問シーンと比較すると、教師の使命感とか信念のよ

 うなものが感じられない。生徒の母親にいわれるまま。この母親は、よくいるという人物のリアリティ

 はあるが。

 △美術の高倉先生の指導は妥当なのか。疑問が残る。写真をなぞって絵を描くのはどうなのか、美術の

 教師にも読んで講評を聞きたい。

 △筋立てがうまい。生徒がどうなっていくのかが軸になっていて読ませる。

 △緘黙症の女性徒というわけでもない。友達とは話すのだから。であれば、もっと友達と話す場面があ

 ると生徒が生きてくるのではないか。

 

 

次回例会

 6月28日(日)午後1時から、ラボール京都4階第5会議室で。

 「京都民主文学」61号作品の事前合評、および「民主文学」掲載作品の合評

  (できたものと随時送ってくください)

 「民主文学」6月号作品

 第12回民主文学新人賞受賞作 木曽ひかる作「月明かりの公園で」

 

2015年度4月度例会報告

 4月度の例会は、18日(土)午後1時からラボール京都4階第6会議室で、菱崎博、佐藤文磨、横道しげ子、関剛、風野真季、足立旻、風早めいの7人の出席で開催しました。

 その主な内容は次の通りです。

1、事務局報告

  本年度の関西文学研究集会の会場の候補を当たってみたが、11月の紅葉の時期は宿泊費が高く無理。 時期をずらして12月の開催なら可能。12月13日(日)・14日(月)に『コミュニティ嵯峨野』で開催 してはどうかとの案が報告され、関西の各支部にも28日のブロック会議ではかり決定する。京都支部と して、この案を了承しました。

  関西文学教室は6月に開校する。

2、作品の合評

  関剛作「老いの身がたり」ⅩⅡの3作品について合評を行った。

  「天狗熱」について

   途中で人間関係がわからなくなることがあった。命のテーマについて書いているが、最後に坊さん  が経を唱えることで全部きれてしまう感じがした。お経でなく別の形にした方が命について深められ  るのではないか。

   人物がすべて爺との関係で書いてあって分かりにくいので曾曾祖母祖母の仲良しの人に名前がつい  ていた方が分かりやすいと思う。

   「天狗熱」はデング熱ではないか。題名はこのままでよいのか。

   などの意見に対し、関さんは「題名はこのままでよい。作者は10分か20分くらいで終わる短い  話にしたいので、最後はお経で終わりたい」と発言した。

   「大鯰の話」について

   鯰が地震と関係があるということを貫いた方が作品の背骨が通っているのではないか。

   「サコちゃん元気で」について

   いい題材なのでもう少し付け足したらよくなると思う。宮刑というのは司馬遷の腐刑と同じもので  はないか。

   関さんより「サコちゃん元気で」の話は半分本当で半分うそである。との発言があった。

   作品のリアリティということについて「リアリズムばかりでは、現実があまりにもひどいので、そ  のまま作品にするのはやりきれない。現実と異なるものがあってもいいのではないか」「人間が心底  から感動するような作品を、言語の表現によってつくりあげていきたい」等の意見が出た。

3、『民主文学』4月号 久野通広「大会へ向けて考える 創造・批評活動と支部の役割」を討論

  ▼この論考は重要なことを示唆している。

  ▼p139上6行~ 合評の仕方についてその通りと思う。誰もが参加できる組織がこれからの課題  であろう。

  ▼書き手の思いを表現するのに、書き方がうまくなくて表現しきれないこともある。何を書きたいか  を深く追究することが大切。『民主文学』には生きてる現場のリアルな作品があまり掲載されていな  い。原発のことを書こうと取材しているが、貧困の現実を掘り起こすような作品が期待される。ブ   ラック企業で働く人の叫びとかが引き出し切れていない。教育の現場の作品で子どもの悲鳴には届い  ていない。

  ▼生活の苦しみをつきつめて追究するのではなく、包みこんでいくような文学性必要だ。

  ▼批評は「ここをこんなふうに書けば」と言ってほしい。「何が書いてあるか分からん」だけでは困  る。

  ▼p139下段②「信頼関係の上にたって批評がある」と書かれているが、「どういうものをどうい  う考え方でこのテーマを書こうとしている」ことを伝えないと信頼関係だけでは成り立たない。その  人の生きてきた歴史を抜きにして信頼関係は生まれない。

  ▼合評してもらって前より高い作品になるのはうれしい。書こうとしている一致点があるのだから、  深めていけばよい。

  ▼以前の京都支部では作品について担当者ガレジュメを作って、それを基に討論した。それはとても  勉強になった。また、全国の支部のホームページで『民主文学』の作品の合評を載せていて、とても  勉強になる。岡山支部は掌編小説を全国から募集し、掲載している。

  ▼p139下段、『社会的意味をもつ「やむにやまれないもの」にしていくことで「良い小説・評論  を書く」という志に育っていくと思う』について―

   何を以て社会的とするか個人によって変わってくる。私小説でも社会的な意味はもっている。佐田  暢子「水天の月」はひとつのことだけを追究していて、勉強になった。4月号の座談会はとても勉強  になった。

  ▼今の悲惨な現実をそのまま書くことはできない。いろんな矛盾があり、解決するにはどうしようも  ないことも多い

4、風見梢太郎「破界」について

  ◎物語の終わりがあっけなく終わった印象を受けた。ここで終わるのか?又重大なできごとに対し人  間の反応がもう一つ迫ってこない。また、宏治が妻の実家で妻と別居して働くことになんの葛藤もな  いらしいのが不思議。もしとの地方の荒廃の真実を描きたいなら、人間関係をこまごま描く必要はな  いのでは?

  ◎放射線の被害を受けた農家の後継者問題を描いていると思う。最後の場面は伏線として「猿が来た  らおしめえだ」ということばがあるので、最後の場面は農家の未来が暗示されていると受けとめられ  る。

  ◎4月号の座談会で風見さんが「破界」の取材のことを語っている。風見さんの「原発作品集」を読  んだ。風見さんの作品は分かり易く愛読している。ホームページも充実している。

   などの意見があったが、思い違いで読んできていない人もあり、全体の討論には至らなかった。


 次回例会案内

  5月23日(土)午後1時から、ラボール京都4階第5会議室で開催します。

  ◇事前合評 横道しげ子さんの作品「一反の西陣織」

  ◇合評 『民主文学』5月号の作品 栗木絵美作「六年生の自画像」

   

   

  


2015年度3月度例会報告

 3月度の例会は、28日午後1時過ぎからラボール京都4階第2会議室に、菱崎博、佐藤文磨、足立旻、横道しげ子、風早めい、風野真季、山際理子、橋本宏一の出席で開催しました。 

 その主な内容は次の通りです。

1、事務局報告

  ▼関西文学研究集会の件

   今年は京都での開催となり、会場探しをしている。11月は観光シーズンでコミュニティ嵯峨野は

  無理、12月の開催も含めて会場確保をはかる。4月28日の関西ブロック会議でも相談する。 

  ▼関西文学教室が開催

   京都支部からの参加はなし

  ▼文化後援会主催の「花いっぱい咲かそう」フェスタは大成功

   教文センターホールを一杯にして参加者数も内容もよかった。財政も黒字で決算した。

 2、「京都民主文学」60号総合合評

   「南の海はるか」に寄せられた批評を作者の風野さんが紹介(高評価)。

   「公園通りの冬」は、妹のことをもう少し書き込んだ方がいいのではないか。字数の関係もあるだ   ろうが。花の場面が状況にそぐわない。状況説明が多いのが気になる。作品にもの足りなさを感じ   るが、これはテーマ性が弱いのではないか。

   「号泣」は、一回出して没になった作品。何を言おうとしているのかわからんとの評だった。読み

   手の問題もあるし、行間にテーマがある場合もある。家族を描ききることによって言わんとするも

   のが出てくるような作品を書きたい。

   「柿、ひとくち」は、切れのいい作品。柿が重要なポイント。昔の話だが今を描いている。視点を

   わざと変えてあるように読める。

   「大好き井上ひさしⅢ/絶妙な二人の源内・・・」は一般読者には難しい作品。源内への予備知 

   識、あらすじがわかって

   いるとを前提に書いているようで、面白さが伝わってこない。筆者と一緒に楽しめない。

   「朝露ケ原」は、「どんごろ石」の続編。61号で展開してゆく。

   「文学の小径」は、志賀直哉がこんなところを歩いたなんて知らなかったとの感想が寄せられた。

   「青春の色彩Ⅱ」は、石村の会話、人物が異質な感じ。全体の会話書きつがなくてもよかった。

3、事前合評「青春の色彩Ⅲ」   

  時間と人物の動きの整理、語句の置き方などの指摘。作者から、石村はどうしても書きたい人物との  話も。

4、今『民主主義文学とはなにか』を考える

  佐藤さんの報告を受けて議論。

  創作、評論にたずさわる側が十分民主主義に習熟しきれていない問題などが指摘されたが、もっと問 題を絞って議論を継続することに。


  次会例会

   4月18日(土)午後1時から、ラボール京都4階第6会議室で開催します。

 そこでは、事前合評「老いの身がたり」(関剛作)、『民主文学』2014年11月号掲載の風見梢太郎作品 「破界」の合評、『民主文学』4月号の「大会に向けて考える―創造・批評活動と支部の役割」(久野 通広氏の問題提起)について議論します。   

 

2015年度2月度の例会報告

 2015年2月度の例会は、28日午後1時過ぎから公益社団法人:京都部落問題研究所2階会議室で開催しました。出席は、菱崎博、佐藤文磨、足立旻、関剛、風早めい、野川ありき、横道しげ子、橋本宏一で、以下のことを行いました。

1、事務局報告

  『京都民主文学』60号を送った支部や人よりお礼や感想が寄せれれている(全体合評で紹介)。

  文化後援会主催の「花いっぱい咲かそう」フェスタが成功裏に終了した。全体で360人、京都支部    からは、5人が参加。横道さんの『雪明かり』は7冊販売。

  文連ゼミで橋本支部長が報告、京都支部の文学活動を紹介するとともに言葉を磨き言葉こそが歴史を    変えるとの問題提起をして、議論をした。

  柴崎文子さんの小説「校庭に東風吹いて」の映画化が進んでいる。シナリオ検討会には60人ほど    が参加し順調な滑り出しとなった。4月からは撮影が開始される予定。

  今年の関西文学研究集会は、京都の会場での開催となる。11月の第3週の土日(19日/20日)   で会場の予約をする。その上で関西支部連絡会で報告し企画内容を決める。

2、『京都民主文学』60号の全体合評

      ▼表紙は絵がいい。立派な装丁を保てている。

  ▼目次の字体はもう少し柔らかいものにするとよかったのでは。

  ▼60号の記念特集を組んだのはタイムリーだ。京都支部結成の当時のことを知らない読者が圧倒的   

  に多いし、そもそも民主主義文学運動の出発と目的は何だったのか、折に触れて立ち返り、学ばなけ 

  ればならないこと。かかわる人物の変遷もわかる。

  ▼暑さもこれくらいのボリュームが適当。厚過ぎると読む前に敬遠されたり、送料も高くなる。

  ▼支部員外からの感想では、風野さんの『南の海はるか』、風早めいさんの『柿、ひとくち』が好

  評。佐藤さんの『朝露ガ原』は青春のエピソードを入れたらよかったとの評。

  ▼足立さんの『号泣』もよかった。全体が引き締まった感じ。

  ▼野川さんの『大好き 井上ひさしⅢ…』は、笑いが伝わってくる。固定読者から、野川さんは細か

  いことをよく書く人やなあとの感想もあった。

  ▼高士さんはうめ草で沖縄選挙の応援のエピソード書いていて、これがおもしろい。

  ▼『文学の旅』もおもしろかった。

  ▼関さんの『老いの身がたり』は作風が変わってきた。昔話風から現代の体験談という風で、作者は

  創作半分で書いているが。タイトルはこのままでよいのか、独立した作品ごとの命名か。意見は分か 

  れる。

  ▼事前合評をしないで、締切ぎりぎりに出す作品がけっこう多いが、やはり事前合評したほうが作品  

  は俄然よくなる。横道さんの『笑い飛ばして老いの坂』はその代表。挿話や人物が多かったのを整理

  してすっきりわかりやすく、テーマが鮮明に伝わるようになった。楽天的なi生き様の人間像がよく出

  ている。

  ▼『文芸の小径』は、ちょっと難しい。むずかしい漢字へのふりがな、地図を入れるとよかった。

  ▼風野さんの『南の海はるか』は、文章がとてもきれい。会話もいい。弟が印象的。弟が自分をそっ 

  と抱いたところは小説として苦しい。収斂して終わる結末がいい。

  ▼作品の題字の字体がそれぞれ違うが、これは変えないほうがいいのではないか。



 次回例会

  3月28日(土)午後1時より、ラボール京都(中京区四条通御前西)4階第2会議室で、

 ①『京都民主文学』60号の全体合評(今回のつづき)②『民主文学』3月号より、文学展望の学習(報

 告佐藤文磨さん)、③事前合評(菱崎さんが提出予定)



  









 

  

   

  

 

 

 

 

京都文連体験ゼミで橋本支部長が報告

 京都文連体験ゼミが、2月11日午後1時30分より、京都市上京区の西陣文化センターで開かれ20人が参加しました。主催は京都文連(文化団体連絡協議会)で、今回は「文学ゼミナール」で、『ペンがあれば世界が変わる』との、ノーベル平和賞受賞者のマララ・ユサフザイさんさんのフレーズを呼びかけに集まってもらい、民主主義文学会京都支部を代表して橋本宏一支部長が「言葉が歴史を変える、言葉が希望を与える」と題して約40分間報告しました。つづいて、京都詩人会議代表の呉屋比呂志さんが、「詩誌『鉾』の40年」について報告したあと、質問も交えて、事前に配布した紙に「私の五分」との主張(言い分)を書いてもらい、それを取り上げて批評と議論を展開しました。

 橋本支部長の報告は、1965年に日本民主主義文学同盟が結成され、京都でも翌年に文文学同盟京都支部が結成され、多くの青年がここに集まり創造と批評活動を通じて言葉による芸術活動情熱を燃やしてきたこと、その支部誌として「京都民主文学」が60号を重ねたこと、その活動は高度成長政策や60年安保闘争などの社会情勢のなかで、常に現実と切りむすびながらの、創作活動で、苦悩し愛し、たたかい、歴史の進歩と発展方向をみすえた質の高い芸術作品を生み出そうとの営為は一貫していると、特徴づけました。いま、真実を蔽い隠して国民をだます、偽のことばが横行している、われわれの文学、文化芸術活動もこれを打ち破らなけれbならない、そのために私たちの文学運動が存在する、と強調しました。

 参加者より出された、「私の五分」では、「これは論理による説得のことば、よくわかりますね」「これは感性からストレートに表現」「これは、歯医者さんとのやりとりのエピソードが面白い、口を開いたままの患者に話しかけられても答えられませんよね、事件とか、出来事を示すだけで、十分主張できますね」などと批評しました。

 参考までに、橋本支部長作成のレジュメを添付しておきます。

2015年度支部総会報告

 2015年度支部総会は、1月14日(土)午後1時過ぎより4時30分まで、公益法人京都部落問題研究所2階会議室で開催しました。出席者は、菱崎博、佐藤文磨、足立旻、風早めい、野川ありき、高士健二、横道しげ子、橋本宏一、の8人でした。

 最初に菱崎事務局長が活動報告と議案の提案をしました。主な内容は以下のとおり。

 「京都民主文学」は、今期も年2回の発行を持続してきた。これは、支部の仲間と編集委員会の意欲と努力の成果で、引き続き年2回発行をめざす。

 支部の構成員が若干減ったが、書き手をもっと求めたらよいのではないか。とりわけ青年層への働きかけに努めたい。

横道しげ子さんの「雪明かり」が紫式部市民文学賞を受賞したのは、支部の文学創造、批評活動への評価であり、この栄誉を支部全体で称え、確認したい。

 支部の仲間の親睦、交流をはかる文学旅行も今期は、尾道と福山へ風薫る5月に実施し、好評を博した。これからも計画していく。

 京都文化団体連絡協議会の構成団体として、他の文化関連団体とも連携、共同した運動に参加し、責任を果たしてきた。9月の「京都まつり」でも、支部の活動を紹介し、「雪明かり」を20冊販売した。当面、「いっぱい花咲かそうフェスタ2015」(2月1日・教文センター)、文連ゼミ(2月11日・西陣文化センター)成功に向けて取り組む。

 関西ブロック支部連絡会の関係では、11月の関西研究集会への参加、山際さんの作品「IUC病棟」を提出し、合評に供した。かなり高い評価を得た。今年は、京都の会場での開催となるので、京都支部で責任をもって準備する必要がある。文学教室も、6月24日(水)10時から17時、25日(木)10時から17時、大阪・西成区民センターで開催する。30枚原稿を用意しての参加で費用は6,000円。講義だけの参加3,000円。柴垣文子さんの「校庭に東風吹いて」が映画化される。資金カンパへの協力をお願いする。

 以上を全員で確認しました。

 財政報告を野川ありきさんが行い、決算・予算も承認されました。

 

 新役員体制

 支部長:橋本宏一  事務局長:菱崎博  文連担当:高士健二  編集担当:風早めい

 会計:野川ありき 会計監査:佐藤文磨

 

次回例会案内

 2月28日(土)午後1時から、公益法人京都部落問題研究所2階会議室で、『京都民主文学』60号の全体合評をおこないます。ご参加をよろしく。

  


 

 



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