2021年度4月例会報告

4月の例会は、30日(金)午後1時過ぎ、ラボール京都4階第2会議室に、北村あつむ、風早めい、風野真季、鯉島民子、菱崎博、足立旻、野川ありき、橋本宏一の8人が参加して開催しました。多くは、完成した『京都民主文学』72号(写真)の配本と発送作業でしたが、以下の事項についての報告や確認もありました。

 

∇佐藤文磨さんの逝去

 2月から間質性肺炎で入院加療をしていたが、様態が急変、呼吸困難を発症、4月4日死去した。家族葬をすませた。民主主義文学会会員であり、『京都民主文学』に長年投稿し、事務局長など深くかかわってきた功績から、支部の仲間としてご遺族(夫人)と連絡もとって、一度お悔やみに訪問する。その際『京都民主文学』20冊を持参する。また、文学仲間以外にも労働運動、共産党など多くの友人もあり、「お別れ会」も計画がもちあがっている。当面コロナ禍でむずかしいが、相談して具体化する。

 

∇京都文連(文化団体連絡協議会)の活動

 4月27日(火)運営委員会を開催、文連ニュース5月号を連休明けに発行する。当面の行事は、文連ゼミを5月25日(火)新美公募展(アンデパンダン展)として実施。午前11時、京都市美術館前集合。鑑賞した後交流会を開催。6月6日(日)の総会は、北村(運営委員)、橋本(代議員)が出席する。コロナ問題の学習会(3月28日・ひとまち交流館)は50人超の参加で、宮沢孝幸准教授の有益なお話を聞けた。主な内容は文連ニュースに掲載予定。

 

∇関西ブロック支部連絡会

 コロナ禍で会合は未開催。リモートでの会議でやりとりしているが、今年も関西文学研究集会は中止を決定。

 

 次回例会は、5月26日(水)午後1時からラボール京都4階第3会議室で、『京都民主文学』72号の全体合評を行います。

2021年度3月例会報告

  3月の例会は、26日午前10時からラボール京都4階第2会議室に、菱崎博、風野真季、風早めい、鯉島民子、野川あり 

 き、北村あつむ、山際理子、足立、足立旻、橋本宏一、の9人が出席して開催しました。例会では主として『京都民主文学』7

 2号の発行へ向けたゲラ原稿の校正作業を行いましたが、文学運動や関係する文化運動での活動報告や取り組みの相談もありま

 した。その要点は以下のとおりです。

 

☆関西ブロック支部連絡会

  リモート会議での作品合評会、運営委員会をつづけている。5月にブロック会議を開催してほしいとの要望もあり、4月19 

 日のリモート会議にはかって決める。文学研究集会、文学教室などは今後の状況次第。

☆「舞鶴湾の風」の反響

 「舞鶴湾の風」を読んだ人から続々と感想が届いている。大阪、兵庫、千葉などから手紙、はがきなど50通を超える。お礼に

   地域の特産物も送ってくる。売れ行きも好調で残部数も少なくなってきた。舞鶴出身の方から「このような歴史があったことに

 驚きました。と同時に深い感動を覚えました。・・・舞鶴での思い出は尽きませんが、晩年にこのような感動的な本に出会えた

 ことは奇跡に等しいことです」との感想を伝えてきた。「二刷りをしたらいい」との意見も出された

☆京都文化団体連絡協議会(京都文連)

 「文連ゼミーコロナ学習会」へ参加しよう

  3月28日(土)午後2時~4時 ひとまち交流館大会議室  講師:宮沢孝幸さん(京都大学ウ イルス・再生医科学研究

  所 准教授)  参加費500円

  2021年度総会(6月6日午後2時から/河二ホール)へ代議員として橋本支部長が参加する(北村事務局長は運営委員)

  「文連ニュース」4月号発行(京都支部からも寄稿する) 

〇『京都民主文学』72号発行

  総ページ数は、220ページ(71号・152P 70号162P)とやや多め

  掲載作品は「創作」11作品でいつもより多い  

  作品の掲載順(目次)、次号「文芸の小径」執筆担当、72号の「編集後記」担当を決定

  

 次回例会の案内

  次回例会は、4月30日(金)午後1時から、ラボール京都4階第2会議室で、『京都民主文学』72号の配本と発送を行いま 

 す。

 

 

2021年度2月例会報告

  2021年度2月の例会は、2月23日(火・祝日)午後1時から、ラボール京都4階第2会議室に、菱崎博、鯉島

 民子、風早めい、風野真季、野川ありき、山際理子、北村あつむ、橋本宏一の8人が出席して開催しました。最初に、

 文学関連の運動や事務連絡などについて報告と相談をして、『京都民主文学』72号の原稿を事前合評をしました。そ

 の主な項目は以下の通りです。

 

1,文化芸術運動

  「文連ニュース」新年号が発行された。各参加団体が今年度の抱負を発表。コロナ禍での決意を新たにしている。次

 号は4月発行の予定。

  文化団体の全国交流会は5月9日に開催、詳細は追って案内。

  コロナ感染に対する対処学習会を3月28日(日)に宮沢孝幸助教を講師に迎えて開催する。

  文連総会が6月6日(日)午後1時より、河二ホールで開催されるが、京都支部から運営委員の北村さんの以外にも

 1名代議員が必要。追って決める。

 

2,関西ブロック支部連絡会

  2月15日、リモートでの会議開催。次回3月15日。

 

3,提案された予算案を審議し原案どおり決定

  ただし、会費収入からなる一般会計から『京都民主文学』発行への補助費は、見直す必要があり金額等をふくめて適

 性化をはかる。『京都民主文学』を支部員が積極的に販売することで、発行財政は健全化がはかられるので、おおいに

 普及販売に力を入れる。

 

4,京都支部の拡大強化、市民参加の文芸活動の計画は次回以降の例会で相談

       総会で出されていた懸案事項でもあるが、次回例会で相談する。

 

5,『京都民主文学』72号発行に向けて

  ☆以下の作品原稿を事前合評

  ①創作「朝霧靄の中へ」風野真季

  ②創作「空襲の話」足立旻

        ③創作「笹先生」橋本宏一

  ④創作「戦争ファミリーヒストリー」山際理子

  ➄創作「堀川家の人びと6」(連載)北村あつむ

  ➅創作「青春の色彩13-2」(連載)菱崎博

  ➆創作「八田川」鯉島民子

  2月末が原稿締め切り。その他、エッセイ、詩、短歌、俳句などは風早めいさんのメールアドレスへ。

 

 次回例会案内

  次回の例会は、3月26日(金)午前10時から、午後5時まで、ラボール京都4階第2会議室で開催します。

 『京都民主文学』72号の発行に向けて、主にゲラ原稿の校正をします。午後の一定の時間をとって支部の拡大強化や 

 市民向けの文藝活動の相談をします。  

 

 

2020年度支部総会報告

 2020年度の支部総会は、1月22日(金)午後1時過ぎから、ラボール京都4階第2会議室に、で開催しました。

 総会は、議長に山際、記録係に風野を選び進行しました。総会議事の概要は以下の通りです。

 

  橋本支部長あいさつ

 昨年の総会から1年間ほぼ毎月の例会を開催し、支部員の作品の合評を基本に、年2回の支部誌発行をして、推薦作のコンクールでは足立さんの「巨椋池の畔にて」が最終選考までいくも入選には至らなかった。例会での合評が貴重な成果をあげている。しかし、コロナ禍で支部が他支部や市民に呼びかけた創作や批評を学ぶ講座が実現しなかったのは残念。例会の持ち方もさらに創意工夫をして、より質の高い文学作品を生み出せるよう改善をしていこう。また、12月には菱崎さんが「舞鶴湾の風」を自費出版したが、これは一人菱崎さんの努力が生んだ結晶であることはもちろんだが、原稿を読んでの批評など支部の仲間の援助、協力も

後押しした。この成果をみんなで確信にしてさらなる創作、批評活動を進めよう。

 

  北村事務局長の活動報告と総括

 つづいて、北村事務局長が活動報告をしました。主な内容は次の通りです。 

 年初よりまったく予期しなかったコロナウイルスの流行、その後の感染拡大が1年以上も続いたため支部活動も大きな影響を受け昨年の総会で決定された活動計画の内の一部が中止を余儀なくされた。例会は毎月一回開催を計画していたが、会場側の使用制限により4月は会員宅を借用しての例会(『京都民主文学』70号配本・発送)、5月度は中止となった。6月からは条件付きで会場貸出が可能となりほぼ毎月の例会を開催してきた。例会をまとめた報告はホームページに毎月アップロードし一般公開している。

 例会は主として支部員が発表する作品原稿の事前合評に多くの時間が費やされ、文学作品を分析し、掘り下げ突っ込んだ議論をするところまで至らず、形骸化からの脱皮が課題となっている。今総会でも議論を深めてより充実した例会を追求したい。

 支部誌『京都民主文学』は、4月に70号、10月に71号を発行した。70号は節目の記念特集号として原稿を集めて発表した。また同号の足立さんの作品「巨椋池の畔で」を支部推薦作として応募作品に推し、最終選考まで残ったものの入選には至らなかった。71号の作品では創作が若干少なかったので、さらに支部員が創作に力をいれることが期待される。

 その他の支部活動としては、一般市民への公開講座、創作教室、他支部との交流を目的とした合同合評も計画に掲げたが、コロナ禍で実現しなかった。また、いつもと環境をかえた会場での文学学習会も中止せざるを得なかった。

 経済活動を優先した自民党政権の下では、感染拡大防止を理由にした文化芸術活動の制限、支援の皆無が、人間社会のゆとりのなさ、失職者、若者の自死の増大などに拍車をかけ、疲弊した人間関係の社会を拡大している。こうしたなかだからこそ、文化芸術の果たす役割は大きく、私たちの活動を世論に問わなければいけない。そのことを民主主義文学会から活発に発信していかなければならない。

 12月には菱崎さんが「舞鶴湾の風」を自費出版した。支部としても普及に協力していく。

   関西ブロック支部連絡会は、支部から 菱崎さんが事務局として運営に当たっているが、これもコロナ禍で12月開催予定だった関西文学研究集会が中止になり、同様に文学教室の企画も進まなかった。リモートでの会議、作品合評などが開催された。関西府県本部の支部は、兵庫2,大阪4,奈良1,和歌山1,京都3の11支部が存在するが、例会を毎月開催しているのは、京都支部と阪神支部くらい。そうした現状も踏まえて支部との交流も考える。

 京都文連(文化団体連絡協議会)には、北村が役員として参加し、積極的な役割を果たしている。6月には京大ウイルス研究所の宮沢孝幸准教授を講師にコロナウイルスの学習会を開催した。大変有意義だった。最も大きな行事は11月の「きょうぶんまつり」で支部からも積極的な参加があった。また、学術会議任命拒否問題での抗議文を政府に送ったり、新型コロナウイルス感染拡大にともなう会館利用の改善を京都府や市に要望書を提出したりした。

 特に検討課題として、会員の高齢化が進んでいることで、例会の在り方や後継者づくり、そのための新会員の拡大などを論議してほしい。

 

  討論で出された議論の要旨

 京都の他支部との合併は、他支部の人に呼びかけて合流させようというのは現状では無理がある。他支部に所属している人はそれぞれの思いと経過もあって作品を書き活動をしている。例会のもちかた、支部誌、作品発表もスタイルがあって、ただちに私たちと一緒に活動しようとはならないだろう。当面は一緒に文芸講演会をするなどがよいのではないか。

 京都市より北部の綾部とか舞鶴とか、地域に文学活動の志のある人が何人かいれば可能性はある。それも例えば「舞鶴湾の風」を読む会のような集まりができれば足がかりにはなる。

 例会でもっとやりたいのは、話題となっている作品などを様々な側面から掘り下げ、題材の選び方、テーマの追求、構成、文体などから描写、叙述といった、表現方法、文学論、作家論といった多角的重層的な問題提起の報告もして、時間をかけた議論ではないか。それをやろうとすると、事前合評のような形式では無理。文学研究になるような、そのための準備と段取りを立てなければならない。それにふさわしい現代文学の作品、報告者、問題提起、さらに参加者が作品を熟読しつかみとりたい問題意識をもつ、など、事前の段どりと準備も議論して、企画をする必要がある。例会において具体化をしていく。例えば、小林多喜二、宮本百合子、あるいは柴垣文子さんの作品などもいい。これなら作者本人も呼べる。

 

  決定した2021年度の活動方針

 ⁂支部例会は月1回定期に開催する。総会の議論をふまえて例会において相談し、合評会などの改善をはかる。

 ⁂支部誌「京都民主文学」は年2回、おおむね4月と10月の発行をする。

 ⁂作品向上のための研修会を実施する。他支部との交流を積極的に進める企画もする。

 ⁂京都文連との交流も進め、文化芸術振興の課題達成のための活動にも取り組む。運営委員も派遣する。

 

  2020年度会計報告・監査報告

 野川ありき会計より20年の決算、北村事務局長(佐藤文磨監査代理)の監査報告を全員で承認。ただし、支部誌発行費が余ったのは次回の掲載費に回すこととして、次期予算は次回例会に示して承認を得るものとする。

 

  選出された2021年度役員

  支部長     橋本宏一

  事務局長    北村兊(あつむ)

  事務局     風早めい

  会計      野川ありき

  会計監査    北村兊

  支部誌編集部  風野真季、風早めい

  関西ブロック  代表・菱崎博、副代表・野川ありき、鯉島民子

  文連運営委員  北村兊

 

 

次回例会のおしらせ

 次回例会は、2月23日(火・祝日)午後1時からラボール京都4階第2会議室で開催します。主には、『京都民主文学』72号の発行に向けた事前合評を行います。原稿を例会日の1週間前には各支部員に届くよう、メールや郵便などで発送してください。72号の原稿締め切りは2月末日です。よろしくお願いいます。

 

 

次回次回の例会は、次回え

2020年12月度後期例会報告

  12月度後期例会は、25日(金)午後1時過ぎ、ラボール京都4階第2会議室に、佐藤文磨、菱崎

 博、足立旻、鯉島民子、風野真季、北村あつむ、山際理子、野川ありき、風早めい、橋本宏一の10人

 が出席して開催しました。最初に、「人権と部落問題」誌に連載してきた菱崎さんの小説「舞鶴湾の

 風」の出版がされたことが報告され、支部としてもこの長編小説の宣伝・普及をしていくことを相談。さ

 らに、関西ブロック支部連絡会、京都文連(文化団体連絡協議会)の活動の報告、そして、『京都民主

 文学』71号の総合合評を若干した後、「民主文学」12月号の支部誌・同人誌推薦作品の最優秀作や

 入選作について感想を出し合い、合評をしました。その特徴的な論旨は以下のとおりです。

 

1、「舞鶴湾の風」をおおいに宣伝・普及しよう

 「人権と部落問題」誌に3年5カ月連載した原稿に2割程度書き足した。それを支部の仲間にも読んで

 もらって校正、自分でも2か月かけて4回校正し完成にこぎつけた。当初出版するかどうか、経済的に

 も大変だし、 どうしようかと周りに相談したら、孫がぜひ作品にして残してくれといい、娘が出版費

 用の半額を出すという。カンパを申し出る友人もいた。本の泉社の配慮もいただき、決意を固めての出

 版となった(菱崎さんの話)。

  長編小説というジャンルの文芸書であることはもちろん、軍港・舞鶴をつくった社会の底辺にあった

 人々(いわゆる未解放部落の人々)に光を当て、今の舞鶴の礎が、どれほどの人々の過酷な労働と窮乏

 、差別への怨嗟とたたかいの上に築かれたか、学ぶ書としての価値もあり、今後のわが支部の仲間たち

 の出版も視野にいれて、支部としても宣伝・普及を進めていきたい。チラシを活用して広げ、販売もし

 ていこう。

  定価は2、200円だが、送料370円、2,570円で送ることにしている。

 

2,京都文連(文化団体連絡協議会)の運動

 「京都文連ニュース」12月号発行。「きょうぶん祭り」の報告と感想をあつめた。「まつり」は、初

 日のステージ企画に146人、2日目の映画46人が参加した。「コロナに負けへん」との思いを共有

 し元気を確認できたのがよかった。

 

3、資料・情報提供と問題提起

 ◇文芸雑誌「すばる」12月号に金石範氏がエッセイ「生・作・死」を発表している。95歳という年

 齢、心臓疾患で半月の入院の後、「生・作・死は一体だと考えている」とのエッセイを執筆する作家魂

 に学ぼう。 

 ◇朝日新聞掲載の「不寛容の時代」で小説家・桐野夏生が語ったこと「『正義』でねじふせて罪を犯す

 重さ儚さを知ろうとしない傲慢」は、今の社会現象の危うい問題を切り取った重要な指摘だ。特に権力

 の側からの、「正義」、多数派による同調圧力、の前に、異論が封殺され、議論もされず、思考停止が

 広がる風潮があり、文学を真実の言葉で創造するわれわれはこれにどう対処するのか、創作と批評の側

 面から斬り込まねばならない。合評もこういう視点を念頭においてやろう。

 

4、『京都民主文学』71号総合合評

   *川柳「夏の終わりに」

  「診察券一枚増えて夏終わる」がいい。高齢者の暮らしが如実、ひねりも効いている。

  「万札がきり刻まれるレジの音」もおもしろい。ああというため息に共感してしまう。

  言いたいことを5,7,5の言葉にまとめるのが大変むずかしい。挑戦と訓練が大事だ。

   *創作「まほろばの里」

  国立病院を独立行政法人化したのをつぶさに見て書こうと思った。現場の医療従事者にしわよせが

 いっているひどい実態が気になった。三交代の職場を3人でまわしていたところが2人に減らされた。

 1人の患者のおむつを替えるのに2時間もかかったという。こんな深刻な事態を放っておけない。これ 

 を書いて現場の人からは感謝の声が届いている。

  コロナウイルスの感染拡大のなか、医療現場のこうした問題を書くのは大切だ。

 *エッセイ「公民館廃止に動く宇治市」

  市教育委員会のパブリックコメントでは公民館廃止反対が90パーセント以上あったにもかかわら

 ず、教育委員会は廃止の方針を変えようとしていない。住民の声に耳を傾けない市への怒りにまかせて

 書いたエッセイである。市長選挙では、当選はできなかったものの、この住民の意思は示せたのではな

 いか。

  公民館は地域社会で、住民の文化を学び交流する大事な役割をはたしてきた。地域の伝統文化を伝え 

 る場にもなり、料理教室で習ったものを家庭で味わうようにもなる。

  京都市内でも生涯学習センターなるものに変わりつつある。昔は隣保館として存在した。

 *連載小説「青春の色彩」

  澤田章子さん(文芸評論家)から感想が届いた。「私の青春時代を思い出す」とあった。休載したと

 きは「どうしたのだ」との叱責も受けた。あと5回、3年ほどで完結させたい。主人公はシングルマ

 ザーとして子育てをするのだが、保育所設置運動にも取り組む女性。この運動の経験豊富な横道しげ子

 さんからも話を聞いて生かしたい。

 

5,『民主文学」』12月号掲載「支部誌・同人誌推薦作品」合評

 Δ「群青の彼方」よりは、「寸借詐欺」の方に魅力を感じる。主人公の視点が「寸借」はすこしずれてい

 て、伝蔵をやや横から見ているような書き方がいい。「群青」坦々と描き進む感じで、あまり葛藤がな

 い。教育実践の報告のようで小説としては物足りない。「寸借」は伏線もうまく使い、展開がうまい

 し、人物に魅力がある。

 Δ「闇」の方がよい。読んでおもしろかった。

 Δ「マスク」の方がよいのではないか。

 Δ「群青」が優秀作に選ばれたのは、題材が多分に影響しているような感じだ。東日本大震災と福島第1

 原発の事故があり、そこからの避難、避難した学校が今度はコロナ禍により休校に追い込まれ、そこに

 生きる生徒とそれに向き合う教師という題材が選考委員を揺り動かしたようだ。原発事故やコロナ禍の

 被害といった今の社会問題によりかかり過ぎていないか。

 Δ福島から来た子の思いを描いたらもっとよくなった。校歌がものすごくいい。「闇」は終わり方が中途 

 半端でいただけない。「群青」はいい終わり方だ。

 Δ5作品とも現在の問題ばかりを題材にしている。なぜ進行形だけなのか、腑に落ちない。

 Δいずれの作品も上手に描けている。なかでも「群青」は一番良かった。読んでいて気持ちがいい。特に

 校歌の詩がよかった。プロットの設定もうまいしテーマの選び方も適切。表現も上手。「闇」は障害者

 のもつ能力のすごさの表現に圧倒される。「寸借」は、メンタルという語句を巧みに使っている。これ

 らの作品を読みながら思ったのは、書くべきことがまわりにたくさん転がっているということ。『民主

 文学』12月号は毎回楽しみにしている。書きなれた常連作家と違った作者の新鮮さに感動をもらえる

 から。

 Δ正義の側に立って書く文学というのはおかしい。世間的には悪人と思われる人の内面に入り込んで書く

 方が人の知りえぬ真実を明らかにし多くの人の考え方を揺り動かず文学たり得るはず。「悪い人」を描

 く挑戦もしたい。

 

 次回は、1月22日(金)午後1時から、ラボール京都4階第2会議室で、支部総会を開催します。

   

 

菱崎博昨「舞鶴湾の風」出版

わが支部の菱崎博さんがこの度「舞鶴湾の風」を本の泉社より出版しました。「人権と部落問題」誌に、2016年4月号より19年12月号まで連載されてきたものに増補しまとめたもので、350ページにわたる長編小説です。物語は、1905(明治38)年から15(大正4)年まで、鳥取県因幡地方のいわゆる未解放部落の住民が舞鶴に移住し、集落をつくって軍港建設の過酷で無権利の労働に従事しながら、差別や蔑み、貧困からの解放を願い、団結して行動するようになる群像を描いている。封建制から明治維新の近代化で「四民平等」となり、日清、日露の戦争に勝利し先進資本主義国となったはずの日本に残された身分差別という重い問題を抉り出す力作。

定価・本体2200円プラス送料370円

希望者は、民主主義文学会京都支部のに申し込みいただくか、直接菱崎博さん(電話075-882-2480))へ。

 

 

2020年12月度前期例会報告と次回例会のおしらせ

  12月度前期例会は、11日(金)午後1時からラボール京都4階第2会議室に、山際理子、足立

 旻、野川ありき、北村あつむ、鯉島民子、橋本宏一の6人が出席して開催しました。最初に、京都文

 連(京都文化団体連絡協議会)の「きょうぶん祭り」(11月28日・29日)の開催状況の報告と感

 想などを出し合ったあと、『京都民主文学』71号の総合合評を行いました。その主な論旨を以下報告

 しておきます。 

 

1、京都文連の活動

  「きょうぶん祭り」は、目標200人に対し、入場者146人、チケット販売と合わせ180人が参

 加した。わが支部ではチケット10人分を販売して、各自参加をした。第1日目、ウィングス京都での

 人形劇、語り劇などがあり、鑑賞したが、人形劇は子ども向けで語り劇などの方が好評だったようだ。

 第2日目の映画は監督とのトークが面白かったとの感想。映画の題名「笠置Rock」を音楽のロックと間

 違えた人もいたようで、岩登り(ボルダリング)のロック(ロッククライミング)なのだと映画を見て

 初めて知る。限界集落となる村の復興のドラマなのだが、もう少し、復興に取り組む群像、ボルダリン

 グの魅力のインパクトが欲しい。笠置町の魅力の押し出しに期待する。詳細は26日発行の「ぶんれん

 ニュース」に発表される。

 

2、『京都民主文学』71号総合合評

 ◇創作「ヤー坊の墓」

   作者からー経験を題材にしたものだがフィクションも混ぜて仕上げた作品。幼馴染の友人の墓も残

  っいない人生にやりきれない思いを抱いたのが創作の動機。

   腕のいい大工のヤー坊が何故酒におぼれるようになったのか、描かれていない。もっと寄り添って

  ヤー坊への思いを書いて欲しい。

   ものすごくいい作品だと思う。人を思いやる心が失われているいるなかに一石を投じる作。秩父の

  山奥の風景がみえる。ヤー坊は酒におぼれて迷惑かけて死んだけれどほっておけない、という思いが

  23Pに語られている。今の世の中が失ってしまったことだ。近所の人とのあいさつ、会話の方言が生

  きている。家のガラスを割った後のやりとりがよくわかるし、遊びでも自分の経験と共通する。

   過去の思い出を書きたいが、戸惑う。単なる回想では読ませる作品にはならないので、そ

  こをどういうふうに書くのかが問題。

   人物の起こした行動、生き様の変容には必ず社会背景がある。当時の影響を与える事象、たとえば

  社会主義崩壊、冷戦構造の崩壊という背景が人生観に影響をしていないか、社会主義への展望が失わ

  れたと思う人物ががギャンブルにのめりこむのはあり得ることではないか。人の動きの必然性も探る

  ことが求められる。

   社会問題に拘泥すると暗くなる。話が理屈ぽく難しい文章になりがち、「民主文学」は難しいとい

  われるのはそういうところに原因があるのではないか。

   作品に沿っていうならヤー坊はバブル崩壊、リーマンショックなどの変動とどう関係したのか、そ

  の辺の掘り下げの不足は否めない。そこをフィクション化して迫るのが小説ではないか。

   自分のまわりにも戦災孤児になり孤児院で青少年期を送りながら、教師の励ましで懸命に勉強し阪

  神百貨店に就職し国労組合員と結婚し立派に定年まで勤めた女性もいる。出会った人で人生が変わる

  のも真実。そこに目を向けることも大事。

  創作「トイレットトレーニング」

   作者からー時々やってくる子と孫との接触、そのやりとりをエッセイ風に創作。

  『京都民主文学』を手にした人が、この作品以外は難しいといっていた。とっつきやすくすいすいと

  読めるのがこの作品のよさではないか。題材もかわいらしい。微笑みながら読める。

  「孫」という言葉が随所に登場する。孫でなく、「ノリコ」という名前をもっと出すべき、成長著し

  い姿がそれによって生きてくる。

   どうしても、こういう小説を書くとなると子育て問題とか介護問題とか、社会的に深刻な問題を取

  りあげようとする。「民主文学」にその傾向を感じる。それが読む者に難しさと暗さを印象づけてし

  まう。もっと見たまま、感じたまま、素直に書いてもいいのではないか。問題を取り上げるにしても

  細心の注意がいるだろう。

  創作「靴下」

   作者からー孫が登場するが、前の「トイレットトレーニング」とは違う話。死への恐れを入れた。

   ぱっと読んで色にこだわる印象が伝わる。最初は白がつづき、最後に黒が出るのが印象を深くす

  る。面白い設定だ。

   最後になる46Pの「僕は急に、本当に急に胸が熱くなり涙が込み上げてきた」という文章に思いが

  込められている。作者の伝えようとすることがわかる。

   色の出し方の設定がうまい。決して解決できない問題を盛り込んだのがいい。ひきこもりという問

  題は、一朝一夕に解決がつかない。個別的具体的な事象があり、その人に沿った対応が求められる

  し、行政とか政治的制度の問題とともに、精神的ケアをする専門家の支援もいる。それが放置された

  ままになっている。

  リレーエッセイ「文芸の小径・第19回 京の史跡『平家物語』ゆかりの地を歩くⅡ」

   作者からー歩いて読んで学んでなんとか書き上げた作。ぬえの存在は不気味だった。

   平安末期から鎌倉時代に至るこの時代も現在も、大臣になりたがるのは変わらない。三位から殿上

  人だし、皆高い地位につきたがる。平家物語はその権力の栄枯盛衰を描いた最高傑作だろう。語りの

  文章で、語りながら文章のリズムがつくられてきた。やはりフィクションだろう。一の谷も合戦も屋

  島の扇の的も、義経八艘飛びも、そんなフィクションと史実ないまぜの史跡が京都にはたくさんある

  ということ、それを紹介しているのがこのコーナー。

   古典は365巻あるが、吉川英治や木下順二によって現代文の作品が読めるし、ぜひ平家物語も親

  しみたい。

  創作「堀川家の人びと(久、それから)」

   作者からーこれは実在した家系をもとにした創作。資料を調べて、生前の父の話、時代背景を入れ

  て仕立てた。

   登場人物がなかなかおもしろい。いままで「堀川家の人々」を書いてきて、一番小説らしいとの評

  価を受けた。不幸な人物ばかりが登場する。

   現在進行形の作品だが、年代の不明なところがある。122Pの「10年以上も前から」とかとい

  う文章も、年代を特定しておいた方がわかりやすい。

   読んで非常に勉強になった。よかった。

   作品は戦争のことにふれているが、絶対主義的天皇制に対してはどうなのか。父がどう思っていた

  かは、語らなかったが、そこにも想像力を働かせててフィクション化してもよいのではないか。大日

  本国憲法と天皇制は社会背景として重くのしかかっていたはず。それを批判しないまでも、影響があ

  ったこをを書くべきだろう。

   血のことがよく出てくる。やはり遺伝している問題もこだわっているようなのはよくわる。

   教育勅語と軍人勅諭はどうなのか。父はどう感じていたかも書いて欲しい。

   つづきも書く。次はあつむが登場する。

 

 次回例会は、12月25日(金)午後1時から、ラボール京都4階第2会議室で、「民主文学」12月号の支部誌推薦作優秀作「群青の彼方」「寸借詐欺」「保健室風景」「マスク」「闇」を合評をします。

 なお、1月度は、支部総会を1月22日(金)午後1時から、ラボール京都4階第2会議室で開催します。 

 

2020年11月度例会報告と次回例会のおしらせ

   11月度の例会は、19日午後1時からラボール京都6階円卓会議室に、北村あつむ、風早めい、

  風野真季、野川ありき、菱崎博、足立旻、鯉島民子、横道しげ子、橋本宏一、の9人が出席しての開

  催となりました。 最初に、菱崎より関西ブロック(民主主義文学会関西支部連絡会)の運営委員会

  のなどの報告、つづいて北村から京都文連(文化団体連絡協議会)関連の報告などがあり、若干の議

  論をしたあと、『京都民主文学』71号の総合合評をしました。

    その論旨を以下報告しておきます。

  1、関西ブロックの活動、「舞鶴湾の風」発行

    11月9日運営委員会を開催、「民主文学」8月号掲載の田島一作品「閉ざされた日から」、杉

   尾周善作品「鉄線端」を合評した。次回 は、12月7日、「民主文学」12月号より五十嵐淳作

   「群青の彼方」、薄井雅子昨「ふたつの鎖ーフロイド事件とアメリカ社会」の合評をする。参加希

   望は吉田支部の田村好男さんへ。  

    雑誌「人権と部落問題」連載の長編小説「舞鶴湾の風」が本の泉社より年内出版の予定で進んで

   いる。作者のもとで原稿の校正などがされている。

  2、京都文連の活動

    第6回運営委員会を11月17日に開催した。そこでは、ミューズが運営に参画しないことにな

   ったこと、日本学術会議の会員任命拒否問題で菅首相への抗議文を送ること、28日・29日開催

   の「きょうぶん祭り2020」の参加が予定に達していないので参加をひろげること(200人を

   超えないと採算とれない)、が報告され、呼びかけられた。

  3、『京都民主文学』71号総合合評

   ◇体裁、編集などについて

    大きな瑕疵はなかったが、目次4,5か所間違い、ゲラの校正を作者がして編集委員がして印刷

   にまわったのが、製本されて発行されてみると、違っている箇所がある。これはどうすべきか。

    印刷業者のところで違ってきている可能性もあり、調査も必要。同じ業者に頼んでいる支部にも

   聞いてみる。

   ◇エッセイ「本の森の中へⅦ(最終回)」  

    作者からー若い時読んだ学国文学の感動がずっと残っている。それがこれを書かせた。

    たくさんの本を読んでいて、よくもこれだけ読めると驚く。

    読んだことのない本の紹介にもなっていて読書の手引きにもなる。

    確かに小説などの名作を読むことは、現実に自分が悩み、窮地にある時の手がかりになったりす

   る。文学への招待でもある。

   ◇評論「金石範『火山島』から『海の底から』へ」

    金石範氏からも評論への感想が寄せられ披露された。膨大で複雑、多岐にわたり、人物も多い、

   長編作をよくここまで整理し評論に載せたとの称賛のメッセ―ジである。民主主義文学会常任幹

   事の澤田章子さんからも「力のこもった評論」との感想が届く。

    「火山島を読む会」としての読書会を毎月開催してきた経過もあり参加した人にとっては、懐か

   しさも混ざった評論。済州島4・3事件を金氏がどう描いたかは、文学の基本に立ち返って考えさ

   せる。また歴史に日本人のサイドからどう立ち向かうかも考えさせる奥深い評論。

    「火山島」には100人の登場人物があるといわれるが、それぞれがみな個性的で特徴ある人物

   に造形されている。大変勉強になる。

   「火山島」をぜひ読んでみたい。

   ◇創作「転校生」

    作者からーこれはほとんど実話、経験を書いた。支部の仲間からの批評も聞き、叙述を会話に変

   えたりして仕上げた。朝鮮人のひとたちが多くいた。もっとこの人たちを書きたい。

    ストーリー展開がはやい。スピード感をもって読めるのがいい。次郎は作者の分身にみえ、成績

   優秀、とんとん拍子で進む。主人公ができすぎていないか、と思った。が、その頃のノートを見せ

   てもらい納得。自分の場合あんな風に考えていなかった。

    次郎自身の葛藤がもっとあった方がよい。

    作者と主人公の距離がもっとほしい。

 

  次回例会は、12月11日(金)午後1時から、ラボール京都4階第2会議室で、『京都民主文学』

 71号の総合合評を行います。なお、次々回は12月25日(金)午後1時から同第2会議室で『民主

 文学』12月号の支部誌推薦作の、優秀作「群青の彼方」、及び入選作「寸借詐欺」「保健室風景」「マスク」「闇」を合評します。

 

 

2020年10月度例会報告及び次回例会のおしらせ

 10月度の例会は、23日午後1時から、ラボール京都4階第2会議室に菱崎博、北村あつむ、風野真季、風早めい、鯉島民子、足立旻、山際理子、野川ありき、橋本宏一の9人が出席して開催しました。今回は、完成した『京都民主文学』71号(左はその表紙)の配本と発送作業を行いました。若干の残りもあり、支部員が手元の71号を積極的に販売し、必要な方は橋本まで在庫を請求してくだださい。1部800円です。支払いは野川までお願いします。

 また、例会では最近の文学、文化運動についての次のような報告と若干の議論もしました。

 

1、関西ブロック会議(日本民主主義文学会関西ブロック支部連絡会)について

  10月18日常任幹事会の呼びかけたリモート会議があった。

 主には読者拡大の話、このままの水準では発行維持が困難になる

 と読者拡大を呼びかけている。

  9月18日、民主主義文学会大阪支部が結成された。連絡先・役員などは追って詳報。 

2、京都文連(文化団体連絡協議会)の活動

   当面「コロナに負けへん支援企画・きょうぶん祭り2020」の成功へチケット販売。

  ステージ企画 11月28日(土)午後2時開演、人形劇団京芸「おふろだいすき」、劇団京芸

  『「ごんぎつね」~絵巻がたり~』 きょうぶん公募組・・・朗読劇/会場:ウィングス京都イベン

  トホール(中京区東洞院六角下ル東側)、11月29日日)午前10時、午後1時、3時の3回映

  画「笠置ROCK」上映、馬杉雅喜監督のお話/会場:河二ホール(二条通河原町西入ル、河二ビル8

  F)/問い合わせ:京都文連事務局(京都労演内)電話075-231-3730/チケット200

  0円(2日間通し) 希望者は北村まで  

 

  次回と次々回の例会は、11月19日(木)、ラボール京都6階円卓会議室、12月11日(金)

 ラボール京都4階第2会議室で、いずれも午後1時から、『京都民主文学』71号の全体合評を行いま

 す。なお、12月はもう一回25日(金)に例会を開催します。『民主文学』支部推薦作の入選作品な

 どの合評を予定しています。

 

2020年9月度例会報告及び10月例会のおしらせ

  9月度の例会は、25日午前10時より午後4時30分まで、ラボール京都4階第2会議室に、野

 川ありき、鯉島民子、風野真季、風早めい、菱崎博、足立旻、北村あつむ、橋本宏一、の8人が出席し

 て開催しました。主には、『京都民主文学』71号発行に向けて、掲載するゲラ原稿の校正作業を分担

 して行いました。最初に、作品の順序を決め目次原稿を特定して、原稿の誤字、脱字、文法上、言葉の

 適不適などを複数人でチェックするようにしました。そのうえで、今後編集委員がさらに目を通して印

 刷業者に原稿を渡し、完成し発送するのが10月23日(金)となりました。

  報告と討議事項では、関西ブロック(日本民主主義文学会関西ブロック支部連絡会)で毎年11月

 から12月に開催している文学研究集会がコロナ禍のため中止になったこと、大阪に新たな文学会の支

 部が誕生することになり、9月19日結成総会がされること、菱崎博の長編「舞鶴湾の風」が本の泉社

 から来年に刊行されることなどの報告がありました。また、京都文連(文化団体連絡協議会)では、

 「きょうぶんまつり」(11月28日・29日)へ向け、チケット1枚2,000円で支部の割り当て

 10枚があることも報告、参加が呼びかけられました。  

次回10月度の例会は、10月23日(金)午後1時から、ラボール京都4階  第2会議室で、完成した『京都民主文学』71号の配本・発送作業になります。

2020年8月度例会報告及び9月例会のおしらせ

 8月度の例会は、20日(木)午後1時過ぎ、ラボール京都6階円卓会議室に、北村あつむ、風野真

季、足立旻、風早めい、鯉島民子、菱崎博、横道しげ子、橋本宏一の8人が集まり、開催しました。主には、『京都民主文学』71号発行に向けて、その作品原稿の事前合評をしましたが、報告、相談し決定した事項もありますので以下おしらせしておきます。

 

1、本年度「支部誌・同人誌作品推薦募集」へ当支部から「巨椋池の畔で」(足立旻作)を推薦

  『民主文学』編集委員会で募集している、「支部誌・同人誌作品推薦」について、この1年間発行の 

 69号、70号の小説部門より、足立旻作「巨椋池の畔で」を推薦することを決定しました。

 

2、関西ブロック(民主主義文学会関西ブロック支部連絡会)の関西文学研究集会は中止

  例会では関西ブロックの運営委員会でコロナ禍の状況(会場側の都合を含め)もあり、関西文学研究  

 集会の開催を検討中であることが報告され、その後の9月7日運営委員会で正式に中止が決定したとの

 連絡がありました。したがって、作品の提出もなくなりました。

 

3、京都文連(文化団体連絡協議会)の活動

  11月28日(土)・29日(日)「きょうぶんまつり」を計画、28日はウィングス京都のステー

 ジで、劇団京芸と人形劇団京芸の公演など、29日は、河二ホールで京都映画センター主催の映画上

 映。チケットなど詳細は追って決定。

 

4.『民主文学』71号発行に向けて

  支部員の作品原稿をもちより、創作、エッセイなどを合評しました。原稿は8月末締め切られ、編集

 委員会がこれをまとめ、ゲラ原稿に仕上がったものを、次回の例会日の、9月25日(金)に校正しま

 す。

  次回例会は、9月25日(金)午前10時から午後5時まで、ラボール京都4階第2会議室でおこな 

 います。

 

2020年7月度例会報告

  7月の例会は、29日(水)午後1時過ぎ、ラボール京都4回第9会議室に、北村あつむ、菱崎博、  

 足立旻、風野真季、風早めい、鯉島民子、山際理子、野川ありき、横道しげ子、橋本宏一の、10人が 

 参加して開催しました。最初に文学運動、文化団体とかかわる活動についての報告と議論をした後、

 『京都民主文学』71号の編集と発行にむけた進捗状況についても報告と確認をしました。その後、

 『京都民主文学』70号の総合合評をしました。以下その要旨を記しておきます。  

 

1、文学運動(主として民主主義文学会関西ブロック支部連絡会の活動)について

 ∇12月にホテルビナリオ嵯峨嵐山で開催を計画している関西文学研究集会は、新型コロナウイルスの

 感染拡大により、開催が危ぶまれる事態になっている。このままの推移だと会場のホテル側で「三密」

 を避ける人数制限などで開催を受け入れられなくなる、と予告していて、9月の半ばまでどうするか判

 断を示すとのこと。関西ブロック会議では運営委員会を開き9月中旬まで待つことにした。したがっ

 て、合評作品についても、同時期まで提出の有無を延期する。

 ∇「民主文学」10月号の「わが支部」(約1200字、橋本が原稿起案)に京都支部の活動が紹介さ

 れる。1960年の安保改定阻止闘争の頃すでに京都で文学の創造と批評活動がされ、リアリズム研究

 会などの集まりがあり、65年の日本民主主義文学同盟創立に呼応して京都支部の活動した歴史があ

 り、継続している。そこを書くべきだとの意見なども あり、補足した原稿を編集部に送る。

 

2、京都文化団体連絡協議会(京都文連)の活動

  京都文連は7月16日(木)に「新型コロナウイルス学習会」、21日(火)に運営委員会を開催。

 いずれも北村が出席した。学習会は、約50人参加、京大ウイルス再生医科学研究所の宮沢孝幸准教授

 を講師に以下のような講演。「新型コロナの起源」としてキクガシラコウモリ、センザンコウが考えら

 れる。「感染経路」は、飛沫感染が90パーセント以上を占める。接触感染は少なく、空気感染はほぼ

 ないので、あまり恐れる必要はない。感染対策にマスクは有効。最近感染が急速に拡大しているのは、

 ホストクラブやキャバクラなど接待を伴う飲食店での若者の間で、特に二次会、カラオケ、どんじゃん 

 騒ぎなどでの濃厚接触による感染。若者は症状が出ないか出ても軽く、そこからひろがる。「感染予

 防」には、唾液が飛散するような大声を上げる行為を避けること。合唱団だめ、熱唱しないカラオ

 ケ、マイクを使った講演は1メートル以上離れること(北村報告文書より)。運営委員会では、「きょ

 うぶんまつり2020」が、11月28日(土)、14時開演・16時15分終演、ウィングス京都の 

 ステージで、劇団京芸と人形劇団京芸の公演、29日(日)河二ホールでは映画サークルの映画上映。 

 参加目標:140人(28日)、チケット:2,000円(2日通し)などを予定、詳細は実行委員会 

 で。

 

3.映画「時の行路」上映

  7月4日(土)、5日(日)教文センターホールで、4回上映。約450人が鑑賞。支部から5人が

 鑑賞し、一言感想を色紙に記入し、JMITU京都地本の仲間からもコメントをもらい、原作者の田島

 一さんに送ったところ、丁重なお礼のはがきが届いた。

 

4、『京都民主文学』71号の発行について

  原稿締め切りは8月25日(火)、それまでに風早まで原稿を送ること。できるだけ早く、次回例会

 (8月20日)は、事前合評をするので、それまでに支部員のところに送ること。「文芸の小径」の原

 稿担当は野川。

 

5、『京都民主文学』70号総合合評

 

 

 

 

 

 

 

 

  

  

 

 

j 

 

 

 

受け入れ条件が

 

 

 

2020年6月度例会報告

   2020年6月度の例会は、26日午後1時から、ラボール京都6階北会議室に、北村兊、菱崎博、風野真季、風早めい、野川ありき、鯉島民子、山際理子、横道しげ子、内藤玲子(新)、橋本宏一の、10人が出席して開催しました。内藤さんは初参加ですので全員自己紹介して開始。その主な内容は以下のとおりです。

 

1、文学活動及び文化芸術運動

  

 ◆民主主義文学会関西ブロック支部連絡会

  ネット会議として4月8日開催した。そこで出されたのは次の件。

  第5回関西文学研究集会は、12月13日(日)、14日(月)、昨年同様「ホテルビナリオ嵯峨嵐山」で 

 開催する。例年の文芸講演は、ほとんどを民主主義文学会常任幹事会に講師を依頼しているが、同会よ

 り今年はコロナ禍のなかであり、講師派遣は見合わせるとのこと。

  どうするか、支部で議論、次の対応を関西ブロック会議に提案することとした。

  コロナ禍を理由に一切講師派遣しないというのは納得できない。田島一会長の「時の行路」にかかわ

 る講演も聞きたい。もう一度常任幹事会に話をしてほしい。それが不可能ならば、関西ブロックの長編

 創作体験の作家にディスカッションをしてもらう方式も企画したらよい。

 

  分科会での合評作品は、例年通り、一支部から創作・エッセイ1、評論1作品で、8月20日締め切り

 で提出してもらう。

  次回ネット会議は、7月18日。

 

 ◆京都文化団体連絡協議会関連

  6月6日定期総会開催、代議員11人、運営委員15人、合計26人出席(支部から北村、鯉島)。所属文

 化団体のほとんどが、3月からの企画を中止、延期になった。全体として「コロナに負けず積極的な活動

 を進めようとの意思を確認。活動報告・計画・決算・予算を全会一致で承認。新会長に幸良さん(詩人

 会議)を選出。前会長の山本忠生さんは顧問に就任。コロナ禍を理由にした文化活動の制限、「自粛要

 請」に対して、憲法で保障された、言論表現の自由と基本的人権を守らせ、こんな時こそ、文化活動で

 豊かな暮らしをもたらそうとの方針を確認。当面こうしたテーマでの学習会を7月10日~20日に計画す

 る。子供文化会館閉館の撤回を求める運動に取り組む。はがき、署名など。「きょうぶんまつり202

 0」を11月28日(土)、29日(日)、ウィングス京都で開催する。京芸、人形劇、きょうぶん劇場、

 映画上映などを予定。

 

 ◆支部総会で決定した事項の変更について

  2月の支部総会で他支部との交流をはかること、および、ひろく一般に呼びけて9月26日(土)に

 はラボール京都で「創作教室」を計画していましたが、コロナ禍の影響もあり、今回は見合わせること

 にしました。「京都民主文学」70号(99ページ)で参加者募集(ホームページで受付)とあります

 が、中止とします。

 

 ◆「京都民主文学」71号の発行について  

  原稿締め切りは8月25日とする。すでに着手している人もあるが、締め切り厳守で早めにとりかかろ

 う。

 

2、「京都民主文学」70号総合合評

 

  △装丁、目次、 字体、カットなどは、瑕疵もなく、立派な仕上りになっている。作者が自分で仕上げ

 たットの山際作品、いつも横道作品も好評のカットがある。

 △外部からの反響として、作家の金石範氏などから70号発行の称賛「中身も充実した作品」との評も

 複数。特に「土屋栄吉人物像」に感動した(風見梢太郎氏)などの声が寄せられている。

 △創作「燕」

  田舎での暮らしの一コマに題材を得た。コロナ禍のなか、こんなところに住んでいてよかったとの思

 いが書かせた(作者)。

  実体験に基づいていると思われるが、小説として形がうまくできている。書きすぎていないのがい

 い。ある程度のところでカットしている。読んだ後余韻が残る。

  燕がいなくなる最後、老爺に重ねたのか。燕を彼という、言い方が気になる。違和感がある。

  人間とのかかわりがよくわかるのがよかったが、鳥もちが出てきたのはショック。終わりが見えな 

 い書き方がおもしろい。

  短い文章のなかで驚きが起き、いろいろな思いにさせてくれる。ヘビがヒナを呑み込む場面はドキド

 キしながら読んだ。躍動感を感じさせる。最後の場面もお年寄りの心情を映している。後悔の描写だろ

 う。

  △エッセイ「『森ノイスキア』佐藤初女(はつね)さんと『出逢う』」

  佐藤さんは実は亡くなっていて、DVDでの出逢いだった。登山家の友人が佐藤さんの献立つくってみ

 たいといっていた。大変魅力ある宗教家、食が宗教観に支えられている。孤高の人でもある。―作者

  確かに献立の料理つくってみたくなる。食を普段はあまり考えずにとっているけれども、生命をいた

 だいて、生命を維持しているという意識が希薄になっている。いのちへの感謝、いつくしみなど、考え

 させるエッセイだ。

  初女さん主人公に小説書いたらおもしろそう。 

 △創作「母の遺産」

  エッセイにしようか、迷ったが、細部において話をつくっているから、創作だろうとした。実は題材

 にふさわしい母の遺産を発見したのは作品を仕上げたあと。それを加えた小説として仕上げたい。―

 作者

  母の生きてきた道、経過は描かれているが、主人公の悲しみが描かれていない。悲しみがあまり感じ

 られない。それには、母と主人公のエピソードをいれた方がよい。

  いい作品だと思う。自分も母を亡くして小説を書きたいと思っていたし、創作意欲がわいた。

 

 

 

 

 

 

 

次回7月例会のおしらせ

  次回例会は、7月29日(水)午後1時から、ラボール京都4階第9会議室で、

 「京都民主文学」70号の全体合評(未合評作品)を行います。

2020年6月度例会のおしらせ

  2020年6月度の例会は、下記のとおり開催します。ご出席をよろしくお願いします。

  日時  6月26日(金)午後1時から

  会場  ラボール京都6階北会議室

  内容  『京都民主文学』70号総合合評

      文学運動、文化芸術運動の報告と相談

  ※今回は三密を避けるためいつもより広い会議室で空席を挟んでの着席とします。

2020年5月度の例会はコロナウイルスの影響を考慮し中止しました。

2020年4月度例会報告

4月度の例会は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のための非常事態宣言が出され、例会予定の会場管理者から使用自粛が要請され、ラボール京都に代わって風早めい宅に少人数が集まり、「京都民主文学」70号の配本と発送をしました。出席は、風早めい、北村あつむ、風野真季、野川ありき、鯉島民子、橋本宏一の6人でした。

 次回の例会は通例なら「京都民主文学」70号の総合合評を5月にすべきですが、非常事態宣言の延期もあって、5月度の推移を見たうえで決定します。

今号の表紙と目次です。

70号の特集は、『民主文学』支部誌・サークル誌評で取り上げれられた「京都民主文学」の創作批評を掲載。支部員のコメントも掲載しました。

2020年3月度例会報告

 2020年3月度の例会は、3月26日(木)午後1時より、ラボール京都4階第2会議室で開催しました。出席は、北村兊、横道しげ子、風早めい、風野真季、野川ありき、鯉島民子、菱崎博、山際理子、橋本宏一の9人で、最初に事務連絡、活動報告などをして、その後「京都民主文学」70号のゲラ原稿の校正をしました。

Δ事務連絡・文化活動などの報告

 民主主義文学会関西ブロック支部連絡会

 創作専科を主な内容とする「関西文学教室」(11月から12月)を検討中、支部から作品原稿をもって参加したい意向もあり、開催希望を出す。

 京都文化団体連絡協議会(京都文連)関係

 新型コロナウイルスの感染拡大に関して、文連が意見を募集している。支部としての要望意見をまとめて送る。文学活動は一人作業で書くことが多いが、取材などは多くの人と接触するのでまずその活動がストップする。文芸講演など作家を招いて開催することもできない。学び作品の質を向上させる活動に支障もきたしている。文学者の側でも講演の収入、原作をもとにした映画、劇も制限され関係者の収入もなくなり、支援なしでは文化、文学活動の存立基盤も失われる。こうした事態を訴える。

次回例会は4月24日(金)午後1時からラボール京都第4会議室で、「京都民主文学」70号の配本と発送をします。

2020年2月度例会報告

 2月の支部例会は、29日(土)午前10時より午後5時まで、ラボール京都第4会議室で開催しました。この日は、「京都民主文学」70号発行に向けて、発表する作品原稿の最後の事前合評をしました。

提出された作品

☆創作

 菱崎博  連載「青春の色彩十一」

 北村あつむ  連載「堀川家の人々」 

 さとうふみま  連載「プリズム」

 足立旻  「巨椋池の畔で」

 山際理子  「燕」

 橋本宏一  「母の遺産」

☆エッセイ

 横道しげ子  「私の方丈記八十五年」

 野川ありき  連載「大好き 井上ひさし、、、Ⅺ」

 風早めい  「森のイスキア」、、、

 鯉島民子  「原水禁2019世界大会、、、」

       「夫婦ゲンカ」

 山本隆  「山本栄吉人物像」

 風野真季  「本の森の中へⅥ」

 ☆短歌・川柳

 加藤節子  「夢と墓標その三」

 佐藤眸  「柚子匂う」

※70号記念特集とそして『民主文学』で批評に取り上げられた分の抜粋、支部員の思いも掲載 

 

2020年度支部総会報告

 2020年度支部総会は、2月21日、ラボール京都第5会議室で開催しました。出席は、風早めい、北村兊、菱崎博、風野真季、野川ありき、横道しげ子、鯉島民子、橋本宏一の8人で、議長に菱崎、記録係に風野を選出して進行しました。あいさつ、報告、議論、決定事項など主な内容は次のとおりです。

 〇橋本支部長あいさつ

  1年間ほぼ毎月の例会を開催、作品の合評を基本にして芸術的完成度の向上に努めてきた。7月には『民主文学』掲載作品「絹子の行方」の作者・倉園沙樹子(奈良支部)さんを迎えての合評会をするなど、支部外から学ぶ機会もつくってきた。さらに、こうした交流やもっと深く文学の創作、批評を学ぶ機会をつくる、特に若い人も参加できるような企画もつくっていきたい。総会でぜひとも議論していただきたい。支部誌「京都民主文学」は年2回発行をつづけている。これは関西、全国の支部のなかでも大変進んでいると評価されている。支部誌の推薦作でも入選には至らなかったものの山際さんの「レットイットゴー」が最終選考まで残った。関西文学研究集会でも京都の会場で開催されたのは菱崎さんの尽力があり、関西ブロック支部連絡会をも支えている。京都文連では北村さんが運営に参加し、交流行事にも支部から参加をして文化活動の交流に貴重な役割を果たしている。こうした、優れた活動、前進を踏まえて、新たな課題に挑戦ををしていこう。

 〇北村事務局長の活動報告、議案提案

 毎月の例会は支部員の作品の合評を多くしてきたが、もっと時間をとって深く作品を検討する機会をつくりたい。報告者も決めて論議をしたい。関西研究集会には、佐藤作品「揺れる」、風野作品「『遠き旅路』の訴えるもの」を提出して合評した。文連では、詩人会議の合評に支部から4人、映画サークルの「ごはん」鑑賞には2人が参加、6月の総会には佐藤が代議員で出席、8月の労演例会「アルジャーノンに花束を」にも参加し成功させた。2月の京都市長選挙では福山和人さんを「文化の会」として推薦し、当選のための街頭宣伝などの活動に参加をしてきた。当選はかなわなかったが、私たちの文化要求をかかげ、京都が真の文化都市になるようひきつづき活動したい。

 課題として、会員の高齢化がある。会費、支部誌発行経費の高負担の問題も懸案事項。前回かかげた合宿の学習会、他支部との交流会も実施できなかった。原因は、支部員が「忙しすぎる」ことだが、無理をしないようにあらかじめ日を設定して実施にこぎつけたい。

 〇会計報告(野川)、予算案の提案

 佐藤の会計監査も含め報告、予算決定。

 〇決定した方針 

 月1回の例会をさらに充実させる。「京都民主文学」の年2回発行。

 作品向上のための創作研究会を3か月に1回程度例会とは別に時間をとって実施する。公開講座として、京都新聞や京都民報告などに案内を掲載してもらう。

 他支部との交流会も合評会を一緒にするなどして実施する。

 京都文連の活動にも積極的に参画していく。

 〇役員

  支部長:橋本宏一  事務局長:北村兊  事務局:風早めい  編集委員:風早めい、北村兊、風野真季  会計:野川ありき  会計監査:佐藤文磨  関西ブロック担当:菱崎博(副:野川ありき、鯉島民子)、京都文連運営委員:北村兊

 

 

2020年1月度例会報告

   年明けの2020年1月度の例会は、11日(土)午後1時過ぎから、ラボール京都4階第5会議室に、菱 

  崎博、横道しげ子、風野真季、風早めい、北村あつむ、足立旻、橋本宏一、の7人の出席で開催しまし

  た。最初に、文学・文化運動関連の活動、及び『京都民主文学』70号の発行・編集計画についての報

  告や相談をして、『民主文学』19年12月号掲載の支部誌・同人誌推薦作品の合評に入りました。その

  論旨を以下報告します。

 

 1、関西ブロック支部連絡会関係

   当面の日程 ブロック会議:1月20日(月)午後1時から西成区民セター(菱崎参加予定)

         若い仲間の文学カフェ 2月1日(土)

         大阪多喜二祭:2月24日(月)午後1時30分から、東成区民センター

                第1部:李政美さんミニコンサート

                第2部:田島一さんの講演

                資料代:1000円

                橋本参加予定

 

 2、京都文化団体連絡協議会関連

   全国の文化団体の交流会が3月1日(日)川崎市で開催される。これへの参加者を募集している。

   京都市長選挙では、弁護士の福山和人さんを支部として推薦、応援する「文化の会」にも結集して 

  当選の目指して活動している。当面の一大宣伝行動などに積極的に参加して行こう。

 

 3、『京都民主文学』70号の編集・発行計画

   例年通りの4月発行から逆算すると、原稿締め切りは2月末日とする。

   すでに原稿の仕上がっている人もいるが、急ぎ完成をして支部員のところへ送ってください。

 

 4、『民主文学』19年12月号・支部誌・同人誌推薦作合評

2月は支部総会となります

  2月21日(金)午後1時から、ラボール京都4階第5会議室で、2020年度総会を開催します。この1

 年間のわが支部の活動をふりかえり、総括をするとともに、向こう1年の活動方針と計画を立てます。支

 部の皆様のご出席をよろしくお願いします。

 

 

2019年12月度例会報告

  12月の支部例会は、20日午後1時過ぎから、ラボール京都4階第2会議室で、北村あつむ、足立旻、

 菱崎博、佐藤文磨、鯉島民子、風野真季、風早めい、野川ありき、橋本宏一、の9人の出席のもと開催

 しました。最初に、文化運動、文学活動関連の報告と若干の議論、その後『京都民主文学』69号の全体

 合評をしました。その主な内容は次のとおりです。

 

1、文化運動、文学活動関連

 ▼京都文連(京都文化団体連絡協議会)の活動について

  文化団体間の第5回交流会として、ミューズ例会が12月13日行われ、コンサートホールでの「第

 9唱」には7人、交流会には9人が参加した。

  第6回交流会は、音楽サークル協議会主催で、20年3月1日(日)、久世ふれあいセンター(南区

 久世築山町)でミニオリコンを実施する。

  「文連ひろば劇場で遊ぼう」(12月7日/常盤シアター・ウル/山本忠生さんの弾き語り)27人

  参加。

  20年文団連全国交流集会が5月23日(土)・24日(日)川崎市で開催される。これに京都の代表

 を送る。案内は別途。

  1月19日告示・2月2日投開票で実施される京都市長選挙で、すでに立候補を表明している弁護士の福

 山和人さんを文連として推薦する。民主市政の会の「文化の会」を再開しそこに結集してたたかう。12

 月5日その発会式があり、51人が参加。当支部から4人が参加。文学会京都支部は前回例会で推薦を決定

 し、文学館の設立や文化団体の活動助成、文化活動の集まりの施設建設などの政策要求を提出、福山市

 長の実現でこれらの達成をめざす。その際集めたカンパも提供した。キャッチコピー「鬼は外、福は

 内」うちわに書いて、宣伝、歌もある。

 

▼日本民主主義文学会関西ブロック支部連絡会(関西ブロック)関連

 若い世代の文学カフェin大阪

 2月1日(土)午後2時~5時/大阪府教育会館(たかつガーデン)2階「藤」

 関西の若い書き手と作品などについてお茶を飲みながら語り合います

 資料代300円

 申し込み問い合わせは、

 090-5883-3070(川本幹子) または、090-9627-5578(松本喜久夫)

 2020大阪多喜二祭

 2月24日(月・祝日)午後1時30開会/大阪市東成区民センター

 第一部:李政美(イ・ジョンミ)さん(済州島出身のシンガーソングライター)ミニコンサート

 第二部:記念講演「多喜二が描いた支配の構造と文学の今日」田島一 民主主義文学会会長

 資料代:1,000円

 主催:大阪多喜二祭実行委員会

    治安維持歩国家賠償要求同盟大阪府本部(06-6772-7555)

   菱崎博作「舞鶴湾の風」連載終了

  雑誌「人権と部落問題」に連載してきた菱崎博(当支部所属)の小説「舞鶴湾の風」が今回で終了

  今後『民主文学』の批評コーナー「長編完結作を読む」で牛久保建男さんが紹介する

 

 

2、『京都民主文学』69号総合合評

 ☆寄稿川柳「ほどほどの運」

  この川柳があることで雰囲気が変わる。 

  共感できるところが多く自分の気持にピッタリくる。

  おもしろい。「結局は手のひらにいた青い鳥」の鳥は夫のことか(笑い)。

  作者は40年から50年創作していて川柳の会「番傘」のメンバー。

 ☆創作「プリズム」

  第1章としてあるが、連載の最初とも読めるが、「つづく」としてもよい。

  労働組合活動の現場を書いた貴重な作品。大事な作なのでぜひつづけて展開を。

  全体として難しく感じる。もう少し説明がいる。

  登場人物の演説が長過ぎる。その間に、聞いているものの心理や、情景描写を入れるといい。

  給料2万円などの金額記述は当時の貨幣価値がわかるような書き方、かけそば一杯いくらなどの言及が

  あると読者は理解できる。 

 ☆報告「原水禁2019世界大会に参加して」

  労働組合の友達にいわれての参加。以前に振袖少女の像のこと書いた、その感動が書かせた。

  振袖の少女の母親が綾部の人で出身が同じ。親しみが深い。

  少女像の写真が二枚あるが、同じ像に見えない。訴えに共鳴できる。

  清水寺での署名でも外国の人がよく協力してくれるし、これからも書きたい。

 ☆エッセイ 「大好き 井上ひさしⅩ…『十一匹のねこ』のにゃん太郎と『道元の冒険』のスケール」

  吸い込まれて読める。作者の内面が読み取れる。

  道元を茶化し過ぎではないか。蜷川流といえばそうかもしれなないが。道元は修行で曹洞宗を開いた

  落ち着いた人。

  井上ひさしはことばの多義性を重んじ、多様な意味を見出して使した。そのおもしろさもある。

  長い文章だから、ここがおもしろい、という力点がほしい。もう少し具体的に突っ込んでほしい。

  道元の「正法眼蔵」を読むこともすすめたい。現代語訳もある。

 ☆エッセイ「本の森の中へⅤ」

  多くの本が出てきて、自分が読んだ時の思い出がひろがる。

  ナンジャモンジャの花がおもしろい。またの名をヒトツパタゴともいう。

  支部以外の多くの文学仲間から感想がと届いている。このエッセイも含めて、一つ一つの作品に読

     みごたえがあるといったもの。

  作中の松田解子さんは秋田県の花岡鉱山の近くで生まれ育ち花岡事件を世に知らしめたプロレタリア

  文学からの民主文学へ活躍した思い出の人、こういう作家を紹介されているのが感慨深い。

 ☆創作「堀川家の人々(久の時代編」

  歴史背景と重ねながら読む楽しさがある。面白かった。

  作者にとってのおばあちゃんの話である。

  聞いた話、取材で得た話だろうが、もっとフィクションでふくらまし感情移入するとよい。

  明治17年生まれということは、1884年、秩父事件の年、自由民権運動が弾圧され、帝国憲法ができ 

  て、日露戦争のとき20歳、大正デモクラシーから昭和大恐慌、軍国主義と侵略戦争などの時代働き盛

  りで時代とどうかかわりあったのか想像しながら読んだ。ただ庶民は、そうした歴史を直接自覚する

  ところにいるものでもない。でも米騒動は34歳のとき、女性だからどう思ったんだろうね。知りた

  い。

 

 ☆その他合評から漏れた作品もありますが、感想,意見など作者に送っていただきますようお願いしま

  す。なお、「父の記」については、野川さんのメールアドレスへ送信してください。このホームペー

  ジ宛でもけっこうです。 

 

次回例会は 1月11日(土)、ラボール京都第4会議室で、『民主文学』12月号掲載、支部誌同人誌推薦 作品の入選作(最優秀習作は渡部唯生作「歴史の吐息」、他に創作3作、評論1作の入選作)の合評をします。2020年支部総会は、2月21日(金)、ラボール京都4階会議室で開催します。

2019年11月度例会報告

    2019年11月度の例会は、22日午後1時より、ラボール京都4階第4会議室にて、北村あつむ、足立旻、 

 風野真季、風早めい、野川ありき、鯉島民子、橋本宏一の7人の出席のもとに開催しました。主には『京

 都 民主文学』69号の総合合評を行いましたが、文学、文化運動関係の報告と議論もしました。以下そ

 の要旨を報告します。

 

1、第44回関西文学研究集会

  京都支部から10人が参加。参加者の感想等は菱崎氏より各自へメール送信してありますので参照して

 ください。

 

2、京都文化団体連絡協議会(京都文連)の活動

      この間の演劇鑑賞活動仲間に『京都民主文学』69号を8冊購入いただいた

  今後の文化団体交流は、第5回が、ミューズの例会と合わせて、12月13日(金)コンサートホ―ル 

 で、「第九」コンサート。希望者は北村まで、第6回は、3月予定、音楽サークル 協議会主催

  「日本のうたごえ祭典」が29日・30日・12月1日の3日の日程でロームシアターで開催される、参加

  の要請あり

  「文連ひろば劇場で遊ぼう」12月7日(土)午後3時から、右京区常盤の「シアターウル」で、

  会費:2000円、飲みながら歌う、作曲家・山本忠生さん出演

      

3、京都市長選挙について

  京都市長選挙(1月19日告示・2月2日投票開票)は先日、府知事選をたたかった弁護士の福山和人

 さんが 京都市長選挙へ出馬表明した。文連は、知事選では民主府政の会の文化の会に参加をした経過

 もあり、市長選挙においても「民主市政の会」の文化の会に参加していく。民主主義文学会京都支部と

 しても、これに積極的に参加してゆく。そのため、①福山さんを支部として推薦し応援する、②文学会

 の支部の政策要求として、「京都に文学館設立を」、「文学などの文化サークルが地域で集える施設の

 設立」「文化活動を進める団体への市の助成」を求めていく。文化の会世話人に橋本支部長を出す。文

 化の会発会式は、12月5日(木)午後7時から、教育文化センター302号室で開会する。

 

4、『京都民主文学』69号総合合評

 全体として

 ☆表紙、目次、挿絵、カットなど前号のようなミスはなくまずまず。

 ☆寄稿原稿について、すべての文章を二段組にしてしまったことで、資料の原文の意が伝わらなかった

 箇所があり、次号に改めて原文を掲載することで了解いただいた。 

 ☆編集部が締め切りぎりぎりで原稿を受け取り、急ぎ目を通し校正をし終えたら、「最終原稿」がその

 あと送られてきたケースがあり、これは大変な徒労となるので、最終稿がある場合は事前に知らしてほ

 しい。

 創作「挑戦者」

 ☆出足からドキドキさせられる。ヨーロッパ登山の楽しさが伝わるが、楽しくない苦しみ、葛藤部分を

 もっと描いてほしい。5人の人物のやりとりでも心理の違いなどが描けているともっといいい。

 ☆速いテンポの文章に引き付けられる。描写のこまやかさがある。

 ☆いつの話か、年代表示があった方 がよい。

 ☆自分の醜さにもあえて向き合って描くと引き付ける作品になる。

 ☆文章がしっかりしている。こういう作品が『京都民主文学』に載ったのがすばらしい。地図をみなが 

 ら読んだ。

 ☆もう少し物語があるといい。フィクションとしてつくるとより面白くなる。

 エッセイ「肩車」

 ☆微笑ましくてよかった。

 ☆肩車ってそんなに負担になるのかと思った。

 ☆クジャクの写真は今一つだった。鉄柵がじゃまをしているので、これをなんとかするアングルがい

 る。

 ☆夜勤明けで孫と行くという気持ちがわかる。

 創作「麦藁帽子」

 ☆今回も1日、2日で書き上げてしまったのか。短期間で秀作を各作者に質問。

 *2日で書いて編集に原稿を出し、助言を受けて2日で出し、事前合評を受けてまた推敲をして仕上げ

 た。おかげてだいぶ良くなった。―作者の弁

 ☆戦後間もない頃を描いた作品は少ない。その頃のメーデーの話などに感動した。

 ☆自分の体験ではないものが入っている。調べながら書いた労作。

 ☆物語として成り立っている。

 ☆最後の文章が胸に落ちる。

 ☆前と終わりが大変文学的でいい。真ん中がやや説明的なのが気になるが。

 ☆文章に迷いがない。

 創作「掌に乗るだけの思い出」

 ☆兄弟にできたきしみで、人生のはかなさを思い知らされた。

 ☆構想がよかったのではないか。

 ☆人の気持ちがよく描かれている。こういうのが小説だと思う。

 ☆男の人の文章のようで、作者はもっと女性的かと思っていたが違った。

 ☆ギンモクセイが登場するのは成功している。香りが地味なので場面にマッチしている。

 ☆急に「共産党」が出てくるのはリップサービスのようで違和感がある。

 

12月及び1月度の例会、支部総会について

  12月度の例会は、20日(金)、ラボール京都4階第2会議室で『京都民主文学』69号の総合合評。1

 月度の例会は、11日(土)、ラボール京都第4会議室で、『民主文学』12月号掲載、支部誌同人誌推薦

 作品の入選作(最優秀習作は渡部唯生作「歴史の吐息」、他に創作3作、評論1作の入選作)の合評。支

 部総会は、準備の都合から、2月21日(金)、ラボール京都4階会議室での開催としました。いずれも

 後1時からの開会です。

 

     ※12月20日の例会の後、近くの居酒屋で「京都民主文学」69号発行祝いと忘年会を兼ねた懇親会を

 します。こちらにもご参加よろしくお願いします。

 

 

2019年10月度例会報告

  10月度の例会は、25日(金)午後1時から、ラボール京都京都4階第4会議室で、北村あつむ、菱崎

 博、足立旻、野川ありき、風早めい、風野真季、鯉島民子、鯉島民子、橋本宏一の、9人が出席して開

 催しました。主には、完成した『京都民主文学』69号号の配本と発送作業をやりました。その他の相談

 事項も含めて以下報告します。

 

1、関西ブロック支部連絡会主催の「第44回関西文学研究集会」

  10月27日・28日/ホテルルビナリオ嵯峨嵐山

  参加者:58人

  第1日目:「民主文学の現状と求められているものー何をどう描くか」

   牛久保建男さん(『民主文学』編集長)

  第2日目:作品合評分科会

  京都支部より10人が参加、作品合評には佐藤作創作部門「揺れる」(第1分科会)、風野作「『遠き

  旅路』の訴えるもの」(第4分科会)に提出・参加

 

2、京都文化団体連絡協議会(文連)関連

 「京都文連ニュース」第2号発行

 当面の企画案内 

 京都ミューズによる「第九演奏会」 12月13日(金)・京都コンサートホール 

           文連優待チケット:S席5300円、A席4800円 

 新シリーズ「文連ひろば」 「忠やんのほろ酔いコンサート」12月7日(土)・シアターウル/参加費 

 2000円(1ドリンク付き)

 

3、『京都民主文学』69号の配本と発送        

           

 

 

  

 

 

 

  

 

69号の表紙は、宮田啓子さんの作です。

目次も掲げておきます。

次回、11月度例会は22日(金)午後1時からラボール―ル京都4階第4会議室、次々回12月度例会は20日(金)午後1時から、第2会議室で、いずれも『京都民主文学』69号の全体合評をおこないます。

2019年9月度例会報告

  9月の例会は、23日午後1時から、ラボール京都4階第4会議室で、佐藤文磨、菱崎博、足立旻、野川

 ありき、風早めい、風野真季、鯉島民子,橋本宏一の8人の出席で開催しました。以下その課題と内容を

 報告します。

 

 1、関西支部連絡会(関西ブロック)関連

  第44回関西文学研究集会の締め切りは10月20日なので、まだの人は急ぎ菱崎まで申し込みを。

  運営・プログラム・役割分担などの詳細は、30日の会議で決める。

 

 2、『京都民主文学』69号の編集・発行について

   創作4編、エッセイ6編、他に原水禁世界大会(長崎)参加報告(鯉島)、文連行事「アルジャー

  ノンに花束を」の感想など(北村)、川柳、短歌、大体  200ページ位か。10月1日にゲラの校正を

  して目次を決める。 

 

 3、「ラムネ菓子」(日本民主主義文学会奈良支部発行『鹿笛』44号掲載)合評 

   ◇この作品の主人公は、根性のすわった在日コリアンの73歳の女性。たくましくおおらかな人物像

   が印象的、モデルがいるのではないか。聞いてみたい。在日を題材にしたのでは、同誌の「平野

   川」もうそうだが、こちらの終わり方は差別意識を他人のせいにしているようで合点が行かない。[

   ラムネ菓子」の主人公が向き合う姑舅との関係や堕胎をする経歴などはエピソードとして情景描写

   で読めるようになったらこれはすごい作品になっただろう。最後の交通事故がリアルだ。

   ◇おもしろいのは、主人公の瑛子と充子、千代枝の三人の関係。それぞれの違うキャラクターとの

   対応が見どころでもある。「朝鮮人」だと散々差別の言辞を吐いた千代枝が、老いて家族にないが

   しろにされ、瑛子のもとによって来るようになり、瑛子は千代枝の拠り所という描き方がいい。瑛

   子は朝鮮半島に帰っても居場所がない存在。孫が突然現れるのが感動。

 

    千代枝をなぜこのように受け止められるのかよくわからない。きてもらううれしさなのか。充子

   さんと瑛子さんとのつながりが書き足りないのではないか。説明に終わってしまっているのが不

   満。良太が事前の、手紙もなく現われtがのが違和感。最後の交通事故はうまく持ってきたと思う。

  ◇おもしろかった。在日のバイタリティーを感じさせる作品だ。自分たちのまわりにいる在日もみ

   んなも っている。

 

    宇治のウトロも、南区、右京区にもある。瑛子さんみたいな人はたくさんいる。瑛子さ

   んの20代、30代ふれてないけど、あの包容力はどこからでてくるのだろうと思う。小説の人間模様

   というのはこういうのではないか。瑛子は良太の帰ってくるのを待っていた。家庭生活の幸せを求

   めていた。いろんな人との関係を情景場面ですべて描くのは、短編小説ではむずかしい。全体を説

   明しないとバランスと統一がとれない。読者の想像する余地を残しておくのが文学。大衆小説では

   細部まで書くのがあるが、味わいは薄れる。奈良支部の他の作品も読んだが、作者のぎらぎらした

   思いが詰まっている。そこへいくと、京都の作品はおとなしい。おすましな感じだ。

   ◇底辺でたくましく生きる瑛子に感動する。ラムネの容器の青い色を透かして風景をみるのも楽し

   い。孫の存在もかわいい。

 

次回例会は10月25日(金)午後1時から、ラボール京都4階第4会議室で開催します。『京都民主文学』69号の配本と発送となります。

2019年8月度例会報告

  8月度例会は、29日(木)午前10時から、ラボール京都4回第4会議室に、佐藤文磨、風早めい、

 足立旻、風野真季、野川ありき、菱崎博、北村あつむ、鯉島民子、山際理子、横道しげ子、橋本宏一、

 が出席して開催しました。報告、議論し、決まった主な事項は次の通りです。

 

1、第44回関西文学研究集会(10月27日・28日/ホテルビナリオ嵯峨嵐山)

  分科会での合評作品

  創作部門  「光塵幻想」                大石ナルヲ(阪神支部) 

                        「訃報記事」           羽野伊須磨(神戸支部)

        「揺れる」            佐藤文磨(京都支部)

        「俳句と私」           梅原健史(文華支部)

        「三人だけの同窓会」       芦川えみ(大阪東支部)

        「蝉しぐれ」           有吉節子(吉田支部)

        「平野川」            草薙秀一(奈良支部)

        「レイニー・ワールド」      河澄円(大阪北支部)

        「入信」             大石りゅう(大阪泉州支部)

        「愛と行動」           前田千代子(なにわ支部)

  評論部門  「『五勺の酒』の天皇制と現在」  槇村哲朗(阪神支部)

        「『遠き旅路』の訴えるもの」   風野真季(京都支部)

  参加申し込み締め切りは10月20日、菱崎へ

  

2、京都文連(文化団体連絡協議会)関連

  団体交流会

  第4回 労演担当 劇団『昴(スバル)公演「アルジャーノンに花束を」(8月25日・呉竹文化セン

  ター)、支部から5人参加、公演終了後、合評会

   第5回 児童劇団協議会 11月17日 エンゼル  やまびこ座

  第6回 音楽サークル協議会 3月  ミニオリコン

  文化ホール建設問題

  2019、日本のうたごえ祭典(11月29日・30日・12月1日/ロームシアター京都)

  チケット希望者は北村まで

 

3、『京都民主文学』69号の編集と発行

  発表予定作品(原稿完成の作品)

  エッセイ  Δ「父の記憶」                  山本隆

        〇「本の森の中へ」                風野真季

        〇「肩車」                    鯉島民子

        〇「方丈記を訪ねてーその二」           山際理子

        〇「私のふるさとは何処」             横道しげ子
         「『一一匹のねこ』から『道元の冒険』、
         『太鼓どんどん』へ」              野川ありき
  創作    〇「プリズム」                  佐藤文磨
        〇「麦藁帽子」                  足立旻
        〇「堀川家の人びと」               北村あつむ
         「挑戦者」                   橋本宏一
4、『京都民主文学』作品原稿事前合評
  上記の〇印の作品原稿を合評しました。感想、文章構成、字句の修正を助言しました。なお、Δの作品
 は7月の例会にて事前合評しました。

9月度・10月度例会案内                         9月度は、23日(月・祝日)午後1時からラボール京都4階第4会議室で、「鹿笛」(奈良支部発行)41号掲載の「ラムネ菓子」(辻本ひで子作)を合評します。                                   10月度の例会は、10月1日(火)午後1時からラボール京都4階第2会議室で『京都民主文学』69号のゲラ原稿校正をします。

2019年7月度例会報告

   7月の例会は、25日午後1時よりラボール京都4階第4会議室にて、『民主文学』7月号掲載の小説

  「絹子の行方」の作者である倉園沙樹子さん(民主主義文学会奈良支部所属)をお招きして、佐藤文 

  磨、風野真季、野川ありき、風早めい、山際理子、北村あつむ、菱崎博、足立旻、鯉島民子、橋本宏 

  一の出席のもとに開催しました。最初に文学、文化関連活動についての報告があり、その後倉園さん  

  の作品の創作合評、さらに『京都民主文学』69号発表予定作品の事前合評、関西文学研究集会への支

  部提出作品、『民主文学』への支部誌推薦作へ応募する支部作品の決定をしました。以下その主なも

  のを報告します。

 

1、文学・文化活動関連

  Δ京都文化団体連絡協議会(文連)2019年度総会

   が6月26日、河二ホールーで、代議員13  人,営委員会13人、オブザーバー1人が出席。わ  

  が支部からは、代議員に佐藤、運営員に北村が参加。提案の全議案を全員一致で確認した。今後の主

  な活動方針は、①加盟団体の活動方針交流、②「文連ゼミ」新シリーズ「シアターウルであそぼう」

  の開催、③生活と地域に根づく文化活動の展開、④各団体の要求、文化活動を各種団体とも協力して

  推進する。

   当面の団体交流会計画

   第4回 労演 劇団昴公演「アルジャーノンに花束を」

   8月25日(日)午後3時開演 呉竹文化センター 公演合評会も予定

   参加費3500円/支部から5人参加予定

   第5回 児童演劇協議会  11月23日(土・祝日)やまびこ座

  Δ2019年日本のうたごえ祭典・京都

   11月29日(金)・30日(土)・12月1日(日)/ロームシアター京都

   宣伝・チケット普及に協力を

 

2、「京都民主文学」69号の編集について

  次号69号はまだ原稿が少なく、各自が仕上げを急いでいる状況にあり、次回8月の支部例会は各自の 

 作品原稿が集中する見込みなので、午前10時から午後5時までラボール京都の第4会議室を予約し、事前 

 が合評にあてることにしました。例会期日は8月29日(木)としました。原稿締切日は、9月7日(土)

 とします。創作、評論など現行完成を急いでください。

 

3、『民主文学』への支部誌推薦作、関西文学研究集会合評作品決定

  『民主文学』で募集している支部誌推薦作(入選作を12月号に発表・掲載)として、京都支部から

 は、山際理子さんの「レット イットゴー」(『京都民主文学』67号)を推薦することに決定しまし

 た。

  関西文学研究集会(10月27日・28日)の合評会(分科会)への提出作品は、創作部門で佐藤文磨作

 「流れる」、評論で部門で風野真季作「『遠き旅路』の訴えるもの」に決定しました。

 

 〇合評『民主文学』7月号掲載作品「絹子の行方」

  あらすじなどの若干の報告と解説を風野さんが行ったあと感想や意見、質問も出し、作者を交えて深め

  ました。論旨は以下のとおり。

 *介護を題材とした作品は多いが、主人公が介護される側というのは稀有で、現代と過去が交錯する描き 

 方がいい。自分も介護の経験があるので嫁と姑の関係など至近に感じ、興味深く読んだ。今の介護をめ

 ぐる制度の問題も告発している。終わりに主人公が父親を思い出すのは衝撃だ。

 *制度の問題ととに老後をどう生きていくのかを考えさせられた。子が親を理解していてもうまくいか 

 ない現実がある。息子は若すぎか、長男の妻の美代子さんとの軋轢がもう少しあってもよいか、という 

 気はする。

 *介護はどこにもある話だが、そのテーマにとらえることが大事。最終場面になり、身につまされる。 

 ああ自分もこうなっていくのかなあと思うと、落ち込んでいく。こうして人生終わっていくのかなあ、

 という気持ちだけでなく、何か欲しい。 

 *読んでいくうち、途中で笑うシーンもある。構成がうまい。表現も相当推敲されていると読んだ。ゆ

 で卵を夜中に食べたくなる話や預金の話など、人間の尊厳が奪われていくのがモチーフにまとまってい

 る。ベッドのリモコン操作など好きな描写だ。絹子は日本人の代表でもあろう。

 *絹子たちの話し言葉は、大阪の河内地方の方言(作者から母の方言との説明)である。

 *この種の作品は政治的(政策上の問題)に追求したのが多かったが、当事者の思いに終始寄り添って 

 いる点で秀逸。描くのは政治ではない。読むものにどう感じさせるかが、小説の良し悪し。この作品に

 はその点での奥深さがある。

 *私の母親も主人公と同じだ。介護されるものの心情がよく描けている。私の母も、私に、あんた誰や 

 と言ったりした。民主主義文学会が描かねばならない、創作活動の先を示している。作者の創作へのこ

 まやかな対象物への創作活動が凝縮されている。

 *絹子がどうなるのか、次々興味で引っ張って読ませる。過去は比較的恵まれていて、平凡な人生を思

 わせるだけに、すき焼の準備に文句を言ってはいけないと思いながらつい一言口出しをしてしまう気づ

 かいのある人物。そんな人の老後の在り方というのが重大問題。だんだんと希望がなくなる。日本人の

 老後は大変なのだなと思った。出来事とかかわらせて心理を描いている。

 *作者からー介護ベッドを引き上げられそうな人が近辺 にいた。聞けば、20万人の人が引き揚げら 

 れ、国家的詐欺やんか、との怒りが広がっていた。自立していた人が、自分で生活できないようになっ

 た。知識も浅く、介護保険制度をしらべてちょっと書いてみたのがきっかけ。書いては調べ、調べては

 書くの繰り返し、絹子はどんな人生を送ったのか、戦争を体験し、高度成長を支えた人,舞鶴の引揚記

 念館にいって係の人から話を聞き、想像力を膨らました。当初、炭鉱で働いた設定をしたがだめだっ

 た。繊維産業をしらべようと、岡山、桐生、富岡、豊田へも足を運んだ。紡績機械もみて想像力をかき

 たてた。そうしてできた作品を支部誌(奈良支部)に発表して、批評をしてもらった。先の題名は「絹

 子の晩年」だった。それを改題したのが「絹子の行方」。主人公の最後のシーンは、見当識障害という

 病気で幻覚をみる。訪ねてきた次男の聡を戦争で亡くなった夫と思うのだが、そこまで詳しく書いてい

 ない。幻覚を間違ってるといわないのが思いやりで正しい対処法、周囲の思いやりのそのまま終わりに

 した。

 『京都民主文学』69号発表作品事前合評「父の記」

    京都帝国大学医学部在学中治安維持法違反で逮捕投獄されながらも、表向きの「思想転向」で復学を

 果たし軍医として中国にいるとき敗戦となった父が引き揚げてくる際の記録と記憶をたどった貴重な作

 品。文章の構成、表現、字句などについて意見を付して本人に届けることにしました。

 

 

次回例会は、8月29日(木)午前10時から午後5時まで、ラボール京都4階第4会議室で、『京都民主文学』69号へ発表する作品の事前合評をします。原稿完成を急いでください。

2019年6月度例会報告

  6月度の例会は、20日(木)午後1時から、ラボール京都4階第4会議室に、北村あつむ、菱崎博、佐藤 

 文磨、野川ありき、風野真季、山際理子、風早めい、鯉島民子、足立旻、橋本宏一の10人が出席して、

 開催をしました。そこでおこなわれた主なものは以下のとおりです。

 

1、文学及び文化芸術活動にかかわって

 □京都文連(文化団体連絡協議会)運営委員会(6月11日開催)報告(北村より)

  6月22日の総会に向けた資料作り、総会には佐藤文磨さんが支部より代議員として出席

  文連加盟団体交流計画

   第4回交流会  労演担当  劇団「昴」公演「アルジャーノンに花束を」

    8月25日(日)午後3時~呉竹文化センター 公演後合評会を予定

    参加費:3000円

   第5回交流会  児童演劇協議会 11月23日(土・祝日) 児童劇団「やまびこ座」

   第6回交流会  音楽サークル協議会 2020年3月頃  ミニオリコン

 □ねがいの森フェスタ(6月15日/教育文化センター)に菱崎、佐藤、野川、北村参加

  「民主文学コーナー」にて宣伝  支部誌「京都民主文学」8冊販売

 〇『京都民主文学』69号の発行について

  現在原稿が提出されているは山本隆さんのみ。提出を急いでください。

 

2、『京都民主文学』68号総合合評

  ◇創作「青春の色彩」

    毎回興味深く読んでいる。10回になるが、あと何回つづくのか。年2回発行だから大変長期掲

   載になるのではないか。長期にわたるならページをふやしたらどうか。

    登場人物の心の変化の描写が少ないのではないか。前回までのあらすじを載せてほしい。

  ◇エッセイ「白滝山」

    よくまとめられて良い文章になっている。興味深く読んだ。

    写真の挿入が適当にされていて読みやすい。

  ◇エッセイ「元号なんかいらない」

    時局柄グッドタイミングなエッセイで同感した。右傾化していく時代に対して、多くの人がどし 

   どし発言をして批判を加えていかなければいけないと思った。

  ◇エッセイ「大好き井上ひさしⅨⅨ」

    作者の思いをもう少し書き込んでほしかった。

    舞台の進行は空間の中に流れていく、その空間を文字化したものを読んでも、その感動は読み手

   には十分に伝わりがたい。難しいでしょうが工夫をしてほしい。

    井上ひさしの作品をよく読みこまれていて感心した。

  ◇エッセイ「本の森の中へ(四)」

    大変参考になった。影響を受けてこれらの作品を読んでみたくなった。

    文中の民主文学の在り方について、過去の大会の議論をわかりやすく書いてほしかった。

    この内容は創作技法、目的に対する議論を深める指摘として最適のものだ。

    今もなお読書力が旺盛なのを尊敬する。

  ◇創作「堀川家の人びと(又吉・久編)

    主人公が動いている場面と、主人公の思考とのバランスに工夫が必要。

    リアリティがない。作家の気持ちが入りすぎているのではないか。

    会話部分が少ないことと、作者の主張が強すぎるように感じる。

    歴史の案内になっている。その時代の庶民の参加を描く工夫か必要。

 

  次回例会のご案内

   次回例会は、7月25日(木)午後1時から、ラボール京都4階第4会議室で開催します。

   予定しているのは次の事項です。

   △創作合評 「絹子の行方」―『民主文学』7月号掲載―

    作者の倉園沙樹子さんが参加されます。創作上のお話も聞けます。

   △『京都民主文学』発表予定作品の事前合評

    山本隆さんの原稿[父の記」

    手元に作品がない方は野川さんへ連絡してください。

    

2019年5月度例会報告

  2019年5月度の例会は、23日(木)午後1時から、ラボール京都4階第4会議室に、風野真 

 季、山際理子、風早めい、鯉島民子、北村あつむ、佐藤文磨、足立旻、横道しげ子、橋本宏一の9人が 

 出席して開催しました。最初に、京都文連(文化団体連絡協議会)などでの文学関連の文化芸術活動の

 報告と議論をしてから、『京都民主文学』68号の総合合評を行いました。その主な論旨を記しておき

 ます。

 

1、京都文連の活動

  6月22日(土)午後2時~3時30分、河二ホールで、19年度の総会が開催される。当支部より

 代議員1人を送る。鯉島民子さんをすでに選出してあったが、その後の事情により、佐藤文磨さんに交 

 代する。

  加盟団体の交流行事は、第4回目が京都労演の担当で、劇団「昴」による公演「アルジャーノンに花

 束を」を企画。8月25日(日)午後3時~呉竹文化センターで。公演後は合評会も計画。チケット

 3500円。第5回は、児童演劇協議会のやまびこ座(11月23日)、第6回は、音楽サークル協議

 会の担当で20年3月に予定。

 「文化ホール建設問題」で府・市の担当者との懇談会を設定。6月中に要望書を提出する。

 

2、ねがいの森のフェスタ2019―ようこそ「くらし・文化」の「おまつり」へ

  6月15日(土)午後0時30分開場:1時30分開演/京都教育文化センター

  参加協力券(前売り)1500円・障がい者、大学生・高校生1000円、当日券1700円

  同フェスタ実行委員会主催

  

3、『京都民主文学』68号総合合評

   装丁、表紙のデザイン、体裁はまずまず。目次中「堀川家の人々」が「創作」なのに「報告」 

  となっていた。うっかり見落としたのだが、目次まで細心の注意を払った校正がいる。

 ◇創作「揺れる」

   外の読者からの感想では、作者が一貫したテーマで切り込んでいる作品として敬服するとの評価が

  寄せられている。同時に、主人公など人物形象をもう少し深めてほしいとの注文もあった。

  その場合、労働組合など環境を詳しく叙述するのではなく、どこから出てきたどんな人物かという 

  像、キャラクターを彫琢するように努めるべきだろう。

   労働組合活動の経験から人物を見てしまう。過激な主張と運動していた労働者のいたセクトは、作

  品中の人物が信頼されていてもひっかかる。

   題は「揺れる」より「千切れ雲」の方がよかったのではないか。

  攻撃に対して職場の要求は何だったのかが今一つ出ていない感じだ。不当労働行為とのたたかいがこ

  の主人公の魂の発揮しどころのはず。

 ◇創作「ほどよい風につるし柿」

   老夫婦の感慨が描かれている散文という感じだ。

   体験をもとにした創作らしく、人物がリアルで生き生きしている。

   大震災に遭遇するところがやはり人生観、世界観をを変えるというのが読んで得心をさせる。

   お母さんの温かさがじんと伝わってくる。気持ちがわかる。

 ◇評論「『遠き旅路』の訴えるもの」

   作者の能島龍三さんは戦後生まれながら、一貫して戦争に向き合う文学作品を送り出してきた。そ

  の作品群は少なからず感動させられた。そのなかでもこの作品にこめられた作者の格闘が伝わってく

  る。取材も、実際に上海、南京など父親が従軍した土地に足を運んでいる。それを作品にしている。

   この評論を読んでまた戦争と平和について考えさせられた。体験がなくとも小説が書けるし、臨場  

  感が伝わってくるということだろう。

 ◇リレーエッセイ:文芸の小径・第17回「『方丈記』を訪ねて その1」

   鴨長明の有名な『方丈記』の底本が丹波の大光寺に伝わっていたのを知り感激したのがはじまり。

  調べると長明は、「世捨て人」ではなく、世間のあらゆることに興味をもって多くの人々と交わっ

  た人。現場立証主義ともいえる姿勢を貫いた。

   おもしろい文芸の小径を掲載できて本紙の面目を示せた。京都はこうした名作の舞台が随所に存在

  する。この作品を読めばまた、京都歩きが楽しくなるだろう。

 ◇創作「御神酒徳利」

   実際にあったことを中心に描いた作品だ。

   最後に「石井さん」と別れてしまうのが惜しい。なんとかならなかったのか。

   大きな流れを会話を織り交ぜながら書いたあらすじがわかりやすい。共感しながら読めた。

   対立する敵側のあくどい様をもう少し出してもよかったのではないか。  

  

次回例会は、6月20日(木)午後1時から、ラボール京都4階第4会議室で、『京都民主文学』68号の総合合評のつづきをします。

2019年4月度例会報告

 2019年4月の例会は、4月26日(金)午後1時からラボール京都第5会議室での開催でした。出席は、北村あつむ、菱崎博、佐藤文磨、風早めい、風野真季、足立旻、鯉島民子、橋本宏一の8人で、最初に文学運動や文化活動にかかわる報告や議論をしたあと、完成した「京都民主文学」68号の配本と発送を行いました。

 

1、文学運動、文化活動

  ◇文学運動(民主主義文学会関西ブロック支部連絡会報告)

   4月23日西成区民センターで開催され次の事項を決定した。

   いままで代表だった横田昌則さんが宝塚市議選挙で当選、市議になり退任。代わって田村好男さん  

  (京都吉田支部所属)を各支部からの推薦により選出した。副代表は、松本喜久夫さんと里崎正さ  

  ん。事務局長は、菱崎博さんが引き続いて。

   第44回関西文学研究集会は、10月27日(日)・28日(月)、嵯峨嵐山ホテルビラリオで開催す

  る。講演の講師は、牛久保建男氏か谷本諭氏、テーマは「民主文学の現状と求められているもの―何

  をどう描くのか」、合評作品の提出は8月15日締め切り、菱崎まで。参加費は2日間で3000円、1日の

  み2000円。

   次回会議は、9月30日(月)午後1時から、西成区民センターで。

2、京都文連(文化団体連絡協議会)の活動

   第3回団体交流会は、3月30日(土)、河二ホールで、映画サークルの主催による映画「ごはん」の

  鑑賞と合評。支部から北村、橋本参加。安田淳一監督も交えて懇談。

   4月20日(土)には、シアターウルで、ワークショップ劇場であそぼう―人形劇と朗読劇。35人の

  参加。支部から北村参加。

   京都文連総会が6月22日(土)開催される。支部より代議員として鯉島さんを選出。

3、「京都民主文学」68号完成・配本と発送

  180部発行、作者、支部員への配本、関西の各支部、交流支部、「民主文学」編集部などへ配送。

  1部800円にて販売も実施。

   

 

次回例会は5月23日(木)、次々回は6月20日(木)、いずれも午後1時から、「京都民主文学」68号の全体合評を行います。

2019年3月度例会報告

  2019年3月の例会は、3月27日(水)午後1時からラボール京都第5会議室で開催しました。出席

 は、北村あつむ、佐藤文磨、風早めい、風野真季、野川ありき、山際理子、足立旻、横道しげ子、橋本 

 宏一の9人でした。最初に文学活動及び関連の文化活動についての報告と若干の議論をした後、『京都

 民主文学』68号のゲラ原稿の校正をしました。

 

〇文学活動及び関連の文化活動

 京都文連(文化団体連絡協議会)の交流行事

  映画サークルによる映画「ごはん」観賞会が3月30日(土)午後2時から、河二ホールで開催され 

 る安田淳一監督を交えての懇談も実施(支部から北村、橋本が参加)、ロケの舞台は城陽市、米作り農

 家、農村のかかえている社会問題とそこに悩みながらも立ち向かう青年青年群像を描いた稀有な作品。

  劇場で遊ぼう・ワークショップが4月20日(土)右京区のしシアターウルで開催される。

 

〇『京都民主文学』68号掲載作品の原稿の校正

 

次回例会は、4月26日(金)午後1時から、ラボール京都4階第4会議室      で、完成した『京都民主文学』68号の発送・配本作業をおこないます。

2019年2月度例会報告

  2019年2月の支部例会は、28日(木)午後1時からラボール京都第3会議室で開催しました。出席は、  

 橋本宏一、横道しげ子、風早めい、風野真季、野川ありき、菱崎博、鯉島民子、北村あつむ、の8人で、 

 最初に文学、文化運動関連の報告と議論をおこない、次に「京都民主文学」68号発表作品の原稿を事前  

 合評しました。その要旨は以下のとおりです。

 

1、京都文連(京都文化団体連絡協議会)の活動について(北村)

   加盟団体交流会が1月29日行われ、15人が参加(当支部から野川、北村)した。京都詩人会議の会

  誌「鉾」から4作品を選び、鑑賞した。

   次回は、京都映画センターが担当し、3月30日(土)午後2時から、河二ホール(中京区河原町二条

  東入ル)で、映画「ごはん」を鑑賞。参加者が感想を述べあう。安田淳一監督も参加予定。参加費

  500円、皆様ご参加を。

  Δ「劇場であそぼ・私たちの文化 見る、聞く、創る」4月20日(土)、シアターウル(右京区丸太町

  通、嵐電「常盤駅」近く)で。参加者が朗読劇を即興で創り、演じる。参加費1000円、入場料50円、

  参加者募集中。

   京都文化芸術会館及び京都子供文化会館の施設継承・発展に関する要望書を文連が京都府知事、京

  都市長に提出。

 

2、民主主義文学会関西ブロック支部連絡会(菱崎)

   定例会議が1月30日開催され当支部から菱崎出席。そこでは、昨年11月京都で開催した関西文学研  

  究集会の総括がされ、3年連続京都での開催についての是非が議論された。環境、交通(利便性)、費   

  用、運営、メイン講演の講師、など、支部に持ち帰って意見聴取もして再度議論することになった。   

   関西文学教室は好評を得て、今年度も実施を確認。昨年の教室に提出された作品(文華支部・今後

  千寿子作「柿」、阪神支部・木下道子作「酒蔵の街」)が「民主文学」に掲載された。この実績を生

  かし、計画をする。

   ブロックの代表を横田昌則氏が務めてきたが、宝塚市の市議会議員の候補者として活動すること

   になり、すでに動いている。新たな代表を現在運営委員会で検討中。

 

 3、「京都民主文学」68号の発行について

   67号は280部発行でほぼ28万円の経費。これを作者の1ページ1100円負担と、会財政からの補助で 

  まかなってきた。今後は会財政からの補助が従来のようにできなくなる。そこで以下のとおり発行規

  定を改訂する。

   発行部数は300部、会財政からの補助は5万円とする。発行経費は、その発行ごとに作者の負担分を

  計算して負担額を決定する。経費予算は28万円。この再発行財政の意味もあり、積極的な販売を進め

  る。 

  

 4、「京都民主文学」68号発表作品事前合評

   次の作品を合評しました。

   鯉島民子作「白滝山」

   風野真季作「魂の遍歴を辿る旅 『遠き旅路』の訴えるもの」、「本の森の中へ」

   野川ありき作「大好き 井上ひさし Ⅸの①」

   北村あつむ作「堀川家の人々 又吉・久編」

   

   ※68号は4月末発行予定 

次回例会は3月27日(水)午後1時から、ラボール京都4階第5会議室で、「京都民主文学」68号のゲラ原稿の校正を行います。

2019年度支部総会報告

  2019年度支部総会は、1月27日午後1時より5時まで、ラボール京都4階第4会議で開催しま 

 した。出席者は、風野真季、野川ありき、風早めい、佐藤文磨、横道しげ子、足立旻、北村あつむ、橋  

 本宏一の8人で、議長に佐藤、書記に北村を選出して開会しました。

  最初に、あいさつと活動報告及び方針案とを合わせて橋本支部長が行いました。支部長は、京都支部

 のこの1年間の活動は支部のホームページにある毎月の例会報告でほぼ網羅されている、さらに前回総 

 会の決定も示して、その資料をもとに報告と提案に入りました。その主なものを列挙します。

 1、月1回の支部例会(9月度は台風で中止)をベースに事前合評、作品合評を中心に創作と批評の力

  量をたかめる活動を進めてきた。

 2、例会を充実したものにする創意、工夫も議論され、事前に報告者を決めることや合評の際議論が本 

  題から逸脱しないような申し合わせ事項も作成して努力したが、必ずしも十分に実践されなかった。

 3、支部例会だけでは、つっこんだ文学評論、創作方法を議論し深められないので、支部主催の文芸講

  演や合宿学習会の方針も出されていたが、これは計画ができなかった。次年度への課題としたい。

 4、支部誌『京都民主文学』の年2回発行を継続しているのは、編集委員をはじめとする支部員の誇り 

  得る努力の成果。しかし、労力、費用など困難もあり、継続するかどうか事情、条件も出し合い、議 

  論をして決めよう。

 5、この間、関西ブロック支部連絡会の会合や関西文学研究集会、関西文学教室などにおいても、わが

  支部の代表が積極的な役割を担い、文学活動の交流や創作、批評活動の拡大、質的向上にも貢献をし 

  学んでもきた。

 6、文化芸術団体との連帯と交流をする京都文化団体連絡協議会(京都文連)など関係する活動におい

  ても、代表をおくり、連帯した企画行事にも取り組み、文学作品の鑑賞と普及に努めてきた。一定の

  活動の広がりをつくってはいるが、さらに多くの創作と評論活動に参加する仲間づくり、後継者づく

  りにおいては入会者が作品を発表するなど一定の前進はあるが、まだまだ対策が必要。

   7、支部の役員体制については、事務局長の菱崎博さんが家庭事情もあって、現在の任務を遂行するの 

  が困難な状況にあり、支部員で任務を分かち合って活動・運営をはかっていきたい。

 

   この後、出席者全員からこの1年をふりかえっての、感想や提案、決意などが出されました。

   そのうちのいくつかを抜粋します。

  ▼民主主義文学会常任幹事会や事務局からメールなどでニュースが送信されてくるが、『民主文学〕   

  発行維持の「分水嶺の危機」などと聞き、これをなんとかしようと読者拡大が気にかかるが、どうし

  たらよいのか、悩む。よい手立てははないものかと思う。支部員の知り合いの作家などにお願いし

  て、文芸講演会も宿願だ。そういうところで購読も訴えられる。『民主文学』2月号の文学状況の

  議論も学ぶ必要がある。12月号は熱心に読む。推薦作はすぐれた作品が多い。いつもの常連の作者

  の作品よりもおもしろい。

 ▼『京都民主文学』67号の済州島4・3事件のルポは勉強させてもらった。こういう事件のことやら

  はもっと広げないといけない。安倍9条改憲を許さない活動のことも書いていきたい。

 ▼最近、わが支部には北村さん、山際さんの有力な書き手が加わった。これはよかった。済州島4・3 

  事件のルポは、『民主文学』誌に掲載してよい作品だ。ぜひ働きかけるべき。支部誌の読者は多く、 

  充実しているし読み応えがあるという。もっと売り込もう。

 ▼ホームページに報告が載っているのがいい。年2回の発行は、費用も多くなるけれど続けていきた

  い。年1回発行にして、時間にゆとりができるから優れた作品が書けるというものでもない。事務局

  長の暮らしの実情、よく理解できる。一人に役割が集中しないよう、支部連絡先、事務局責任者、関

  西ブロック議担当など分けて役割を果たすようにしたらいい。

 ▼支部誌の年2回発行、これでよいのか悩ましいところだ。事前、事後この発行のためにばかり例会の

  時間がとられるという支部活動の在り方も考えないといけない。たとえば、芥川賞、直木賞の作品の

  ような話題を集めた作品の合評もやりたいし、文学論も深めたい。

 ▼作品を提出、評論でテーマを十分深められなかった。あれこれ、書き方、構成、迫り方にアドバイス

  はもらったが。月1回でやるべきことは他にもあるのではないか。何故文学なのか、も掘り下げた

  い。ホモサピエンスの歴史,DNA操作と人間の在り方など、壮大なスケールの問題を文学で切り込

  むことも求められる。

 ▼新たな書き手が加わったのは組織の拡大強化でもある。例会の事前合評ではもっと突っ込んだ議論が 

  必要だ。

 

  この後、野川ありきさんより、会計報告があり、佐藤さんの監査報告とあわせ全員で承認しました。

 

  引き続き、今後の方針部分を含めての議論をしました。その結果、

 ①支部誌『京都民主文学』は年2回発行を継続する

 ②支部員以外の掲載料についてはもう少し値上げをして協力をお願いする

 ③毎月1回の例会実施の他に、支部員のつながりの作家、評論家などによる文芸講演会も追求する

 ④支部員の拡大へ青年、市民へのつながりを探り、働きかけをする

 

 新役員体制

    支部長     橋本宏一

    事務局責任者  北村あつむ

    関西ブロック担当  野川ありき、鯉島民子

    文連担当    北村あつむ

    『京都民主文学』編集委員 風早めい、風野真季

    ホームページ担当  橋本宏一

    その他の分担については例会で話し合って決めていきます。

  (菱崎さんについては、いままでの経験実績もあり、都合がつく範囲で各部署に参加してもらうよう

   にします)

 

  ※当面『京都民主文学』68号の発行は4月、69号の発行は10月とする。68号の原稿締め切り 

  は3月6日を最終とする。原稿送付は風野真季さんへ。

 

  2月度の例会は、2月28日(木)午後1時から、ラボール京都4階第3会議室で、68号の原稿を

 事前合評します。締め切りまであまり期日がありません。急いで作品をお送りください。

 

2018年12月度例会報告

 12月の支部例会は、26日(水)午後1時から、ラボール京都第3会議室で、菱崎博、足立旻、鯉島民子、佐藤文磨、北村あつむ、野川ありき、風野真季、橋本宏一、の8人の出席のもとに開催しました。

 最初に文学運動、文化芸術運動関連の報告と議論のあと、『京都民主文学』67号の総合合評が当日の主な内容ですがその概要は次の通りです。

 

 1、文学、文化芸術活動について

  ☆京都文化団体連絡協議会(京都文連)関係

    文化団体交流会を1月29日(火)午後3時から京都市労演事務所(寺町通二条上ルARTビル) 

   で開く

    今回は詩人会議の順番で、「鉾」79号を読んで参加し、議論を深める

    その次の交流会は、3月30日(土)の午後2時から,映画サークルの番で、京都ゆかりの映画を

    鑑賞する企画が組まれている

   

  ☆民主主義文学会関西文学ブロック支部連絡会

    次回会議は1月30日(水)に開催の予定、代表の交代など人事問題もあり、今後の運営に困難 

   もかかえている、課題は後継者づくりということ

 

  ☆民主主義文学会常任幹事会からの提起

   今年は全国大会の年、『民主文学』の読者数をふやさないと発行が続かない危機的状況

   新企画もして魅力ある紙面づくりもしている

   準会員の拡大も大事

 

 2、『京都民主文学』67号総合合評

 

   ☆創作「惜別の歌」

     2日位で書き上げた掌編小説。経験を書くのだからできる(作者)。

     簡潔明瞭、うまくまとまっている。

     主人公が歩けるようになるところが感動的。

     子煩悩の父をどこかでうらんでいる、これが矛盾にも思え、心の影として理解できない。

     お父さんがお母さんに苦労をかけていることは説明不足ではないか。

     掌編は一部を切り取らないと成立しない。これは戦争での母と子の苦しみが主題だからこのま 

    までもよいのではないか。

     母と子に清らかさを感じる。氷嚢の氷がカシャカシャ音を立てていたというくだりがいい。

     おじさんの存在、拷問で亡くなった方と少年の関係が書いてあればもっとよかった。

    ☆創作「三頭山(みつづこやま)」

     名前が珍しい山だから人をひきつけるようだ。

     地形の書き方で実際に行ってみない人にイメージできない表現もある

     登った経験があるからイメージが浮かぶ

    ☆リレーエッセイ「文芸の小径・第16回 水上勉の作品にふれて」

     作家・水上勉へのエッセイという感じ、なかなかよかった。

     歩いて、作品に触れてという方式を今回も踏んでいるのがいい。

     作品の現場で作品の世界に入ってこれを書くという方式は価値がある。

     「越前竹人形」「雁の寺」「五番町夕霧労」「金閣炎上」みな京都が舞台だし、京都には水上 

     大好きが多い。

    ☆創作「堀川家の人々(吉兵衛編)」

      この作品は彦根に足を運んで資料を見せてもらい、話も聞いて書いた。彦根藩の資料に何代 

     か前の先祖の「御徒武士」としての記録が残っていた。それらを借用した部分もあるが、日記

     などは創作で、物語風にあらすじをいれた。当時の藩士200人がいた。―作者より

      スケールの大きい作品だ。おもしろいことはおもしろいが、時代物の場合、人物の生きざま

     を描くなかに時代背景が浮き出てくるものだ。それを読者が受け取って共感するのがいい作品

     ということになる。

      歴史をもっと勉強しなけらばならない。―作者

      主人公家族の生き方をクローズアップさせて、人と人がかかわるドラマが欲しい。その方が

     おもしろい。今度吉兵衛の像がくっきりわかるように描いていくとよい。

      主人公と作者の思いが出すぎている。それは人物の動きを通じて表現した方がいい。

    ☆創作「電信柱」

      扱っている題材の、最後の組合役員選挙と会社の介入、締めつけなど、現場の生々しいやり 

     とりがつぶさに描かれれていれば作品のテーマは深まったと思う。

      短いがおもしろかった。

      写真が文と合っていない。

      若い人からは、太田薫って誰や、とか、春闘ってなんや、と聞かれる。理解されるように描

     くのは難しい。書き残す意義はあるが。―作者

      文章全体がほんわかした感じ、切実さが欲しい。

      役員選の争点がわかるように、たたかいの相手が誰なのか明確にわかるように書いてほし

     い。

    ☆エッセイ「大好き 井上ひさし Ⅷ・・・」

      井上ひさしは憲法9条を守る運動など、社会活動にも積極的にかかわってきた作家。評価の高  

     い作品を数多く残している。好きな人も多い。

      それでも、「吉里吉里人」などには女性蔑視ともとれる描き方が散見され、それは承服でき

     ない。

      「ひょっこりひょうたん島」はおもしろい。直接民主主義の表現ともとれる。

      原爆をテーマにした作品など全体的には、日本の良心を代表しているともいえるし、一人の

     作家が育つにはさまざまな成育環境が影響しているし、井上ひさしの場合幼くして父を亡く 

     し、母と離れての寄宿生活も人格形成に影を落としているのではないか。

 

   1月は支部総会になります。日程は1月27日(日)午後1時から、会場はラボール京都4階第4

  会議室です。ご出席よろしくお願いします。

   なお、総会終了後後は、近くの居酒屋で新年会を開催します。楽しく食べて飲んで、おしゃべりし

  ます。こちらもよろしくお願いします。

 

2018年11月度例会報告

 11月度の例会は、30日(金)午後1時から、ラボール京都第4会議室で開催しました。出席者は、菱崎博、風野真季、野川ありき、山際理子、北村あつむ、佐藤文磨、橋本宏一の7人でした。

 最初に、文学活動、関連する文化芸術運動などに参加している支部員の報告がありました。その主なものを列記しておきます。

1、京都文連(文化団体連絡協議会)の活動

  第2回文化団体交流会  1月29日(火)午後3時~5時/労演事務所(河原町二条ARTビル)

            詩人会議「鉾」を題材に鑑賞と報告・討論

  第3回文化団体交流会  3月30日(土)午後2時から/労演事務所:京都ゆかりの映画鑑賞と

              討論

  4月20日(土)にはシアターウル(嵐電ときわ駅西のマクドナルド2階)で1日ワークショップ

  文明の未来を考える会の活動  ホール問題で「利用者の弁よりもうけを優先するな」と申し入れ

  「日本の歌声祭典」が来年11月、ロームシアターで開催される、一口千円以上のカンパ募集

 

2、関西ブロック支部連絡会の活動

  関西文学研究集会 11月18日(日)・19日(月)、ホテルルビナリオ嵯峨嵐山にて開催

           61人参加(昨年58)能島龍三氏の講演が聞きたいと初参加した人もいた

           京都支部から9人が参加、講演、作品合評で学んだ

    感想  *講演は戦争の描き方が中心の話だったが、文学の方向性に触れてほしかった

        *講演は興味深い話、南京や上海に行ってみたいと思った

        *分科会では「事実と違う」という批評があり、小説はフィクションでよいのではとも

        *自作への文章批評はあまり出なかった

        *分科会ではあまり褒めない批評に徹した方が役に立つのでそれに徹した

        *「これは小説とは違う、日記だ」とズバリ指摘する評もあった

        *濵松千代(奈良支部)さんの作品は印象に残った

        *分科会で3作品(2時間ほど)の合評をするのは多すぎではないか

 

  関西文学教室   12月3日(月)・4日(火)大阪市西成文化センターで開催

           京都から菱崎(運営事務局)、野川、鯉島(聴講)参加

 

  この後、『京都民主文学』67号の全体合評をしました。主な感想をあげておきます。

 

 『京都民主文学』67号全体合評

  

 「レット イットゴー」

  △ディズニーのマンガにもまつわる表題、体験がほぼ半分、ビアノを習う人を孫と聞いた。出会った  

  情景をふくらませた(作者)

  △主人公の口から悲しいなどと言わせていないのがいい。情景描写もいい。

  △最初に読んでわからないところがあったが、読み進むうちにわかった。

  △5歳は少女か幼児か迷うが幼児ではないだろう。

  △最後は子どもにふれていないので、終わりが気になる。

  △全体母の視点で書かれている。読者としてはユキの反応がちょっとしか出ていないから物足りない  

  面がある。ユキの感情表現が入るともっといい。

  △離婚のことなど大幅にカットした。それでよかった。

 

  ルポルタージュ「歴史的転換点の朝鮮戦争」

  △ほんとうの題名は「歴史的転換点の朝鮮半島」だった。これは校正のうっかりミス。出会い名前を 

  書いた人から「私人としての行為なのに名前を勝手に出されて迷惑」との抗議を受けた。慎重さが足 

  りなかった。お詫びと反省をしたが、今後ルポルタージュでも小説でも、プライバシーの保護とい

  う、人権も考慮した書き方が求められる。勉強をさせられた(本人)。

  △他支部の人からは、大変印象に残る、朝鮮半島の過去と現在の断面が鮮明に伝わるとのっ評価。

  △文学活動と歴史的事件とがつながり平和と人権の運動での方向が示されている。

 

 「本の森の中へ」

  △すごいたくさんの本と文学作品が登場する。こんなに文学を読んで人間ができあがるのだという実

  感が伝わる。

  △確かに、こんな風に本を読むことで正義感が育つ。作品を読むということは、その中の人物と体験 

  を共有する。人生経験を積むのに近いものを獲得できる。

  △高校生のとき読んだ外国文学など、その時夢中だったが、思い出せないのもある(作者)。

  △「さずがとうならされます。私も長編小説に夢中だったころを思い出します」(常任幹事)。

 

  次回例会、支部総会のおしらせ

   次回例会は、12月26日(水)午後1時から、ラボール京都4階4階第3会議室で、『京都民主

  文学』67号全体合評のつづきを行います。

   支部総会は、1月27日(日)午後1時から、ラボール京都4階第4会議室で開催、その後3時か  

  らは近くの居酒屋で懇親会を予定しています。           

              

2018年10月度例会報告

    10月度の例会は、29日(月)午後1時より、ラボール京都4階第4会議室で、菱崎博、風野真季、風  

 早めい、足立旻、野川ありき、鯉島民子、北村あつむ、佐藤文磨、橋本宏一の、9人が出席して開催し 

 ました。主には、完成した『京都民主文学』67号の配本・発送をしましたが、その前に文学活動や、

 関連する文化・芸術活動での報告や相談もありました。その要旨は以下のとおりです。

 

 1、劇団「京芸」69年記念公演「はたがめの鳴る里」(11月2日/京都市呉竹文化センター)チ 

  ケット普及について

 2、京都祭り(9月24日/宝ヶ池公園)に民主文学会京都支部のブースを設置し宣伝活動

 3、民主主義文学会常任幹事会(代表)と関西各支部代表との交流懇談会(9月17日・西成区民セン  

  ター)開催、菱崎、野川出席

 4、関西文学研究集会(11月18日・19日/ホテルルビナリオ嵯峨嵐山)への出席状況、運営確認

 

 次回例会  

  11月30日(金)午後1時から、ラボール京都4階第4会議室で、『京都民主文学』67号の全体

 合評をおこないます。

 

9月度の例会は台風接近のため中止しましたー10月度の例会は29日(月)です

  9月29日開催予定だった例会は台風24号の接近により中止しました。

  10月度の例会は、29日(月)午後1時から、ラボール京都4階第2会議室で開きます。この例会  

 では、出来上がった『京都民主文学』67号の配本・発送作業を行います。

  支部構成員は、その準備をしてお集まりください。

 

2018年8月度例会報告

 8月度の例会は、21日(火)午後1時から、ラボール京都4階第4会議室で、橋本宏一、佐藤文磨、風野真季、野川ありき、菱崎博、山際理子、北村あつむ、の7人の出席のもとに開催しました。

 最初に文学関連運動に関する活動報告、事務連絡がありました。その主なものは次の通りです。

〇京都文連文化団体連絡協議会(京都文連)運営委員会より

 今年度の活動方針に基づき、団体間の交流会を実施する

 当支部の佐藤文磨作品「ほねぬき」の合評会を9月11日(火)午後2時から、京都労演(中京区寺町二条上ル)で行う

〇2018年度『民主文学』支部誌推薦作として当支部から、創作部門で風早めい作「巡り逢うとき」を応募に申し込んだ(8月13日発送)

〇9月17日大阪市の西成区民センターで開催される、民主主義文学会常任幹事会と関西の支部代表者との懇談会には、当支部から菱崎、野川の2人が参加する。

〇9月24日(月・祝日)宝ヶ池公園一帯で開催される「京都まつり」には、わが支部のコーナーを出展する。当面実行委員会事務局に申し込み、テントのブースを確保しておく。

〇第43回関西文学研究集会(11月17日・18日、ホテルルビナリオ嵯峨嵐山)での合評作品がそろった。近々作品集を冊子にまとめて配布。

〇12月3日・4日開催される、関西文学教室に向けて、4作品が提出された。10作品を予定しているので、積極的な申し込みを。

 

 この後、「京都民主文学」67号へ掲載する次の作品の合評を行いました。

 山際理子作「レット イット ゴー」

 佐藤文磨作「作品の梗概」

 


2018年7月度例会報告

 7月度例会は、7月27日(金)午後1時過ぎから、ラボール京都4階第4会議室に、菱崎博、風野真季、山際理子、風早めい、北村あつむ、佐藤文磨、野川ありき、鯉島民子、橋本宏一の、9人の参加のもとで、開催しました。その主な報告と議論内容、関係行事計画などは次の通りです。

 

1、文学活動、文化芸術関連運動について

◇第43回関西文学研究集会(11月17日・18日/ホテルビナリオ嵯峨嵐山)の文芸講演の講師  は能島龍三氏(日本民主主義文学会常任幹事)に決定。プログラム、合評分科会など運営の詳細は後日  関西支部連絡会で決定する。

◇2018年度京都まつり(9月24日午前10時~午後3時/宝が池公園一帯/同まつり実行委員  会主催)に、民主主義文学会京都支部のコーナーを出展する。関連の分担金、プログラム団体掲載料  も出し、コーナーには「京都民主文学」のバックナンバーも用意しアピールする。

◇京都文化団体連絡協議会(京都文連)総会での当支部代表の発言がきっかけで、各団体がどんな活動  をしているのか知る機会を企画することになった。その最初は、9月に「京都民主文学」の作品(創   作)の 朗読と解説、討論の集まりをすることになった。この作品について相談し、佐藤作品「ほね  ぬき」(66号所蔵)を提供することを決定。日程、会場など詳細は後日決める。みんなで参加しよ   う。 

◇関西文学教室を今年も実施する。12月3日(土)・4日(日)大阪市の西成区民センターで行うが、  参加申込者は8月末までに作品を提出してもらう予定。希望する人は今から準備を。

 

2、『京都民主文学』67号編集にかかわって

   原稿締め切りは8月末。発表者は作品を急いで仕上げよう。

   リレーエッセイ「文芸の小径」は菱崎の担当だったが、身辺の多忙さもあり執筆の段取りがつか     

  ず、鯉島が交代して執筆する。水上勉文学の舞台などを歩いて着手することになった。

 

3、『民主文学』6月号掲載作品合評

 ☆「バードウオッチング」(第15回民主文学新人賞)

   意外性のある文章展開が作品をおもしろくしている。

  ニーチェ、カントと言葉をちりばめているのは違和感を感じる。作者が言葉を楽しんでいるのでは    

  ないか。凝った文章が多いのも特徴だ。

   いいと思ったのは構成。家と、スナックと病院と、場面をうまく書き分けているし、モチーフもわ

  かりやすい。祖母が何故孫を愛せなかったのか、書き出しから伝わってくる。作者は若々しく文学セ   

  ンスにあふれている。

   読みやすかった。作者は33歳だ。

   新人賞はこれより「奎の夢」の方がふさわしいと思った。

   作中にキリスト教を愛の象徴としてとりあげているがこれは誤りだ。キリスト教は愛ではない。こ  

  の取り上げ方は作品の価値を高く見せようとする意図を感じる。こういう文章は好きになれない。

   成長の物語を書いていると思う。そのための哲学的な言辞を折り込もうとしたのだろう。

 ☆「奎(ほし)の夢」(佳作)

   治安維持法で弾圧を受け夭折した在日朝鮮人詩人を扱った作品だが、これは長編小説にできる物語

  を凝縮したような作品。すごい強烈なインパクトがある。

   京都市の出身の作者が、丹念に資料を集め、取材をしたことがうかがえる労作だ。

   京都は大学が多く、治安維持法の犠牲者も多く出た。こういうところに目をつけて作品化したのが  

  立派だ。

   確かに難しすぎて読みにくい作品ではある。もっと余裕があるといいのだが、モチーフが元々長編  

  向きなのだから仕方がないだろう。

   作者を呼んで話を聞く会などをもったらどうか。

 ☆第10回手塚英孝賞「『社会主義リアリズム』とは何だったのか」(評論)

   ソ連での「社会主義リアリズム」について一、二,三で書いている。大要は、スターリンが突っ   

  走って文学を国策に利用した、文学を操ろうとしてことがリアリズムを圧殺してしまったというこ   

  と。従わない沢山の文学者が殺された。ソ連にとって都合の悪い宣伝を恐れての殺人で、ショーロホ  

  フなどはスターリン美化にくみして生き延びた。四では、一転して日本のリアリズム論に飛んで、宮  

  本百合子などに結び付けた論の展開となる。百合子の場合は、自分はどうかと問いかけながらリアリ  

  ズムを取り入れ実践している、と説いている。だが、この辺りからがもの足りない。社会主義リアリ  

  ズムをめぐっては、日本で大きな論争があった。それが省略、単純化されているのは納得できない。  

  突然戦後文学が論述されるが、戦前からリアリズムをめぐる論争は多くあった。特に、1932年か  

  らは討論が活発だった。ここを欠落させるのは粗雑ではないか。

   政治目的のもとに小説を書くということは、小林多喜二の作品をめぐっても論議があった。その際  

  も、歴史の必然性とか発展方向をみすえて社会的真実、真理を小説化しようと挑戦してきた。しか   

  し、政治方針で小説を書いても成功しないのが一般的。感性ですくい取る営為抜きにリアリズムは語  

  れない。

 

4、「京都民主文学」67号発表作品事前合評

  事前合評にあたって、以下の諸点で意見を述べ合うことを確認

  ・作品の完成度を高めることを目的に話すよう努めること

  ・あくまでも作品に沿った批評に徹すること(人生経験、社会活動に脱線しない)

  ・作品の主題は何か(作者はこの作品でなにを一番言わんとしているのか)を読みとり

  ・構成(あらすじ展開を含む)は適切か

  ・説明(叙述)、描写の書き分けは適正か、必要なシーンに必要な言葉があるか

  ・題名の印象はどうか(言葉の響き、記憶されやすさなど)も対象にする

  ・登場人物はどうか、人数や名前、顔などが適切で印象深く描かれているか

  ・言葉づかいは陳腐に陥っていないか。ありふれた、安易な言葉遣いがあれば指摘を

  ・エッセイは想い出すまま書くのだから、あまり構成にこだわらなくてもよいが、斬新な発見がない  

  と読む人の心に響かない「とこかで聞いた話」「誰もが話すこと」は避ける

   そのうえで次の作品を事前合評しました

  ○エッセイ「三頭山(みつづこやま)」鯉島民子作

  ○エッセイ「本の森の中へ(三)」風野真季作

  ○創作「いのちのつなぎ」神村登作

  ○創作「あさきゆめみし」北村あつむ

 

次回例会                                           次会例会は8月21日(火)午後1時から、ラボール京都4階第4会議室で、事前合評をします。

2018年6月度例会報告

 6月の例会は、22日(金)午後1時より、ラボール京都4階第4会議室にて、菱崎博、野川ありき、風早めい、山際理子、風野真季、北村あつむ、佐藤文磨、鯉島民子、橋本宏一の9人の出席で開催しました。その主な内容は以下の通りです。

 

1、支部及び支部員のかかわる文学活動、文化芸術運動

  ▼京都文連(京都文化団体連絡協議会)主催の「きょうぶん寄席」が5月26日、京都教育文化セン  ターで開かれ、全体で約200人が参加した。当支部の風早めい創作の「巡りり逢うとき」が朗読劇  で演じられた。「感動した」「よかった」などの感想も寄せられ好評を博した。

  ▼全国の文連との交流会、講演会もあり、東京、埼玉、川崎、愛知などの参加者と意義ある交流の機  会となった。

  ▼京都文連の総会があり、これには佐藤文磨が支部を代表して参加。主な参加団体は「演じる」(労  演、映画サークルなど)「歌う」(歌声サークルなど)「書く」(民主文学、詩人会議など)で、一  度集まって企画行事をやろうということになった。

  ▼日本共産党文化後援会の総会もあり、野川ありきが参加した。こくた恵二国対委員長、山内よし子  府会議員の参加し、山内氏は、ソプラノでの歌を披露し喝采を浴びていた。

  ▼9月24日(月・祝日)に開催が計画されている「京都まつり」に、民主主義文学会京都支部の   コーナーを出したい。企画内容は追って相談するが、文学活動を広める機会として企画を準備する。

  ▼民主文学関西支部連絡会の行事では、今年も関西文学研究集会、関西文学教室が計画されている。  研究集会は、11月17日(日)・18日(日)、ホテルルビナリオ嵯峨嵐山で開催する。文学教室  は、近々要項を作成して申し込みを募る。

  ▼柴垣文子氏より「風立つとき」6冊を寄贈いただいた。若干残っています。希望者はご連絡くださ  い。

 

2、『民主文学』支部誌推薦作、第43回関西文学研究集会合評作品の提出

  ▼日本民主主義文学会で募集し最優秀作や佳作が『民主文学』12月号に掲載される支部誌・同人誌  推薦作品として、京都支部のこの1年に発行した『京都民主文学』65号、66号の作品のなかから

  創作部門で風早めい作「巡り逢うとき」を推薦することを決定。

  ▼第43回関西文学研究集会の合評作品として、山際理子作「キューバ紀行(二)」と野川ありき作  「大好き 井上ひさし・・・」を提出することを決定。

 

3、「京都民主文学」66号総合合評

  「キューバ紀行(二)」

  ・貴重な旅行体験をしっかりまとめた大作。何度も危機を乗り越えてきた国情が伝わってくる。

  ・ゲバラとの出会いが興味深い。ゲバラがどう扱われているのかもおもしろい。

  ・便利で快適、効率のよい生活という点では日本の方が進んでいるかもしれないが、それだけでは幸

  福度は推し量れない。ノンびり平和な生活を送れるのも選択肢として持っていたいと感じさせられ   る。

  ・キューバについて知らないことが多かった。行ってみて驚いた。カストロの指導で革命に成功した  経過をもっと勉強しておくべきだった(作者より)。

  ・読んで、行ってみたいなと思った。革命に成功した国が先に立つと文章がおもしろくなくなる。

  「二つの正倉院展」

  ・後半がおもしろい。

  ・古代の遺物や宝物などを探ることは時空をこえた歴史のロマンのなかへ人を誘う。こういう世界を  文章に表すのも独自の感性、想像力がいる。興味深く探るのがいい。

  ・「瑠璃も貼りも照らせば」の表現は、江戸時代のイロハかるたに出てくる。積極的な評価の語句で  はないのでもちいるのに注意がいる。

  エッセイ「百合子とわたし」

 

  ・自分の欲求と百合子の文学と響き合わせながら書いている。

  。自分の生き方を見つめて、選びだした言葉で表現している。感性と生き方とが共鳴しているのだと  思う。作品を通じての結婚観も出ている。

  ・終わりの方の、部落問題研究会の顧問で、倫理社会の先生が嫌いだったという挿話はもう少し言及  してほしかった。そうすれば、自分の思いがもうちょっと出た。

  ・人生のバイブルが置いてあるというのがすばらしい。

  「ゴローのヒマラヤ回想録」

  ・体言止めが多いので語り方が気になる。

  ・書かれた人が大変喜んでくれた(作者より)。交流ができた。

  「大好き 井上ひさしⅦ・・・」

  ・最初の方で、井上ひさしのお父さんとお母さんについて書いているのが勉強になった(幼少の頃父  が亡くなり母親が女手一つで育てた)。

  ・井上ひさしの作品に出てくる女性観には納得できないものがある。

  ・さまざまな苦労を体験しながら身につけたもの、出会った女性にもよるのかもしれない。人との出  会いの大切さを痛感させられた。反戦平和に生きたのも出会いからではなかったか。

  ・文学者の生き方は、複雑で一筋縄でいかない場合が多い。若い頃愛欲のままを生きた瀬戸内寂聴さ  んなども、その1人。古い道徳や旧習と格闘するのも文学。

  ・でも腐敗し乱れた生活は肯定できない。倫理的に人間としても許されないこともある。  

 

次回例会案内

 次回例会は、7月27日(金)午後1時から、ラボール京都4階第4会議室で、「京都民主文学」66号総合合評(残りの未合評作品)、「京都民主文学」67号掲載原稿の事前合評、さらに『民主文学』6月号の新人受賞作「バードウオッチング」(田本真啓作)、佳作「奎の夢」(梁正志作)の合評をします。

そのうえで時間があれば、評論部門の手塚英孝賞受賞作品も合評します。

 

 

2018年5月度例会報告

  2018年5月度の例会は、21日(月)午後1時から、ラボール京都4階第4会議室で開催しました。出席は、佐藤文磨、野川ありき、風野真季、風早めい、足立旻、横道しげ子、鯉島民子、北村あつむ、橋本宏一の9人でした。

 5月例会では、『京都民主文学』66号の全体合評を行いました。主な合評内容は以下のとおりです。

1、「きびご飯」 足立旻作

   親しみやすい文章、描写もていねい、大変読みやすかった。

   学童疎開(戦時下に都市の学童が空襲などに備え田舎に移住し集団生活をした)のイメージを変え  る印象的な作品だ。

   主人公・一郎の目を通した描写が自然な感じでよかった。

   登場人物の菊池恭子は、十津川に引っ越して学童疎開に行かなかったが、一郎の思い出の女性とな  るにふさわしい、深い関係が描かれていない。

   最後のところで、わざわざ彼女に会いに行くのには、それまでの二人の関係をもう少し描いて欲し  かった。小説の終わり方の関係もあるので。

2、「忘れない」 風早めい作

   良い作品だ。

   標題も良い。

   身近な人を題材にしていて、フィクションでありながらそれを感じさせない作風は作者の技量とい  える。

   テーマである「治安維持法」による権力者の不法行為の実態を描いているが、それに一方的に批判  を加えるのではなく、その時代に生きた人たちが、他の人を思いやる心を持った、いわゆる人間的に  描いたよさがある。

   終わりの三行はいらないように思う。

3、「文芸の小径十五回 万葉と源氏物語の宇治を歩く」 北村あつむ作

   読んで、現地に行ってみたい気にさせられた。

   作品と実景に合わせて作者の思いも書かれていて評価できる。

   実際に作者が現地を歩いてレポしているので、臨場感がある。

   作者が作品を丁寧に紹介しているが、それほど詳しく原作の内容を書かなくてもよいのではない   か。

   イラストがわかりにくい。

 

  次回例会は、6月22日(金)午後1時から、ラボール京都4階第4会議室で。『京都民主文学』66号の 全体合評をおこないます。

   

2018年3月、4月度の例会報告

 3月の例会は、25日(月)午後1時からラボール京都4階第5会議室で、『京都民主文学』66号のゲラ原稿校正作業(編集委員会)を行いました。

 4月の例会は、28日(土)午後1時からラボール京都4階第4会議室で、できあがった『京都民主文学』66号の配本と発送作業を行いました。出席者は、菱崎博、佐藤文磨、足立旻、風野真季、風早めい、北村あつむ、鯉島民子、横道しげ子、野川ありき、橋本宏一の10人でした。事務報告では、関西文学研究集会が、11月18日(日)・19日(月)にホテルルビナリオ嵯峨嵐山を会場に開催すること、関西文学教室も開催計画があること、京都文連(文化団体連絡協議会)主催の、「きょうぶん祭り」が5月27日(日)、国際交流会館で行われること、文連の全国交流会が26日(土)同会場で行われることが報告され支部からも参加することになりました。

 

2018年2月度例会報告

 2月の支部例会は、24日(土)午後1時から、ラボール京都4階第5会議室で開催しました。出席は、菱崎博、佐藤文磨、横道しげ子、風野真季、風早めい、野川ありき、北村あつむ、山際理子、足立旻、橋本宏一、の10人でした。

 最初に文学及び文化活動関連の報告、その後『京都民主文学』66号掲載作品の事前合評をしました。

 その要旨は次のとおりです。

 

1、文学及び文化活動関連

 ◇南相馬市で原発事故の救援ボランティアとして(センター長)として貢献した、宮前利明さんを偲  ぶ会が17日にいとなまれ、100人を超える友人たちが参加した。彼がつくったチェロの演奏がされるな ど、彼の人生を語り称え追悼する感動的な集いとなった。

 ◇京都府知事選が3月22日告示、4月8日投開票で実施される。京都府の文化行政は、蜷川さんの時 代より後退していて、府民が文化活動をする支援が極めて貧困。他所にはどこにもある、文学館も京都 には一つもない。弁護士の福山和人さんと、原発を推進をしてきた人物が立候補を表明している。福山 さんは労働者、市民などの弱者の人権を守って活動してきた、信頼できる人。文化政策でわれわれの思 いを取り入れてくれる人でもあり、推薦したい。民主府政の 文化の会な どにも結集をして、福山さ んの勝利に貢献していく。

 

 2、事前合評

 以下の作品を合評しました(作品と作者のみ掲載します)。

 ◇創作・連載「白露も夢もこの世もまぼろしも」 北村あつむ

 ◇紀行「キューバ紀行」 山際理子

 ◇創作・連載「青春の色彩」(八)菱崎博

 ◇創作「ほねぬき」 佐藤文磨

 ◇創作「落書き帳から 八〇年生きて命燃やす今」 横道しげ子

 ◇エッセイ『百合子と私」 鯉島民子

 ◇追悼「仲勘太朗さんを悼む」 風野真季

 ◇エッセイ「わが心のブルース・リー」 石井恵子

 

 次回例会は、3月26日(月)午後1時から、ラボール京都4階第5会議室で開催します。

「京都民主文学」66号のゲラ刷りができてきますので、その校正(編集委員会)をします。

 

 

2018年度日本民主主義文学会京都支部総会報告

 2018年度の支部総会は、1月27日(土)午後1時から3時まで、ラボール京都4階第5会議室で、橋本宏一、菱崎博、野川ありき、風野真季、風早メイ、横道しげ子、山際愛子、足立旻、高士健二、佐藤文磨、北村あつむ、の11人の出席を得て開催しました。

 最初に議長を佐藤に、記録係を北村に選出し、橋本支部長が要旨次のように挨拶しました。

 昨年前半は、思想言論の自由、プライバシー権を侵害する共謀罪法案が国会に提出され、これを許さない運動に多くの時間を費やし、自分自身の文学活動に悔いが残った。しかし、よく考えれば、広義での文学活動はしているわけで、本来の言葉は真実を伝えるとことに本来の美しさがあり、うそで塗り固めた言葉で悪法を強行可決することに徹底的にたたかうのも文学の真価といえる。通常国会で安陪首相が明治150年を強調したが、こうした富国強兵と侵略戦争、植民地支配の歴史を美化する、虚偽宣伝と文学はたたかわなければならない。草の根からの自由と人権、民主主を求める運動があり、これを弾圧した歴史こそわれわれが発掘し真実の言葉で文学作品に仕上げることが大事。小説や文芸評論などのジャンルで「京都民主文学」に発表できれば、と思う。反省もして、今年は創作、批評にがんばりたい。わが支部は、毎月の支部例会を欠かさず、年2回の「京都民主文学」の発行をし、関西ブロック支部連絡会でも文学研究集会や、文学教室など、他の支部の人たちも含めた文学活動に貢献してきた。広報活動も前進した。いろいろ、困難な条件もあるが、この一年着実に、創作と批評の作品向上を図れるよう取り組んでいきたい。

 つづいて、菱崎事務局長がこの1年間の活動について報告しました。報告事項の主なものは以下。

◆支部例会について

 毎月、実施してきたが、その多くは作品の合評に充てられた。主には支部員の「京都民主文学」へ発表する原稿の事前合評で、作品の質を高めるための貴重な役割りを発揮している。他には、『民主文学」の小説、討論などがある。

◆「京都民主文学」について

 64号を4月25日に、65号を10月25日に、それぞれ発行。年2回を堅持した。

◆文学旅行

 条件が整わず今回は実現しなかった。

◆入会・退会など

 石井恵子さんが入会し、関剛さんが退会した。関さんは高齢化なのでとの申し出。三宅正幸さんは死 亡。

◆関西ブロック支部連絡会代表者会議

 3月4日:奈良、4月16日:大阪西成、10月1日:西成の計3回菱崎参加

 役員体制 代表:横田昌則(大阪東支部)、副代表:里崎正(和歌山支部)、松本喜久夫(大阪泉州支部)、事務局長:菱崎博(京都支部)、事務局:田村好男(吉田支部)、会計:中山路男(阪神支部)、運営委員:柴垣文子(京都文華支部)

◆関西文学教室

 3回の実行委員会を経て12月6日・日、西成区民センターで開催、16人の参加、10作品提出で好評(実行委員・松本喜久夫、横田昌則、柴垣文子、岡田宜紀、田村好男、菱崎博)

◆日本民主主義文学会第27回大会

 5月13・14日:千葉市で開催、横道出席

◆京都文連(京都文化団体連絡協議会)の活動参加

 文連総会(6月4日:教育文化センター)に菱崎、野川出席

 2回の運営委員会に北村、菱崎各参加

 「きょうぶん寄席」(5月26日・27日開催)の劇の台本に、風早作「巡り会うとき」が候補として検討されている。

◆日本共産党文化後援会

 総会(6月11日:京都アスニ―)に菱崎、野川出席

◆第42回関西研究集会

 11月5日・6日:ホテルルビナリオ嵯峨嵐山/51人参加(支部から横道、野川、佐藤、北村、菱崎、風野、風早、鯉島、山際、橋本の10人)

 講演「プロレタリア文学を引き継ぐ民主文学の展望」講師:宮本阿伎『民主文学』編集長

 京都支部提出合評作品:創作部門「九八と堅吾と横やんと」横道作/評論部門「大好き井上ひさし・林芙美子を新しくした・太鼓たたいて笛吹いて」野川作

◆広報活動について

 「京都民報」の文化短信欄(8月6日付)に「人権と部落問題」へ菱崎作品「舞鶴湾の風」が連載中であることが紹介された。さらに短信欄11月19日付では、「京都民主文学」65号と作品が紹介された。同月26日付でも関西研究集会や関西文学教室が紹介された。

 こうした事項を踏まえての活動は新しい若い書き手をふやすことを追求してきたが、達成に至らなかったこと、しかし「京都民主文学」の発表作品では、支部の内外から好評を得る作品が多かったことも報告されました。とりわけ「民主文学」の支部誌・同人誌評で「京都民主文学」の作品がしばしば取り上げられていること、他支部から水準が高いとの評価を得ていることも報告されました。14年より青年文学賞を募ってきたが応募がなく、書き手の後継者は改めて対策を練ることが求められ、議論をしていくとの提起もありました。

 

 この後、野川ありきさんより会計報告、佐藤さんの監査報告があり、全体で承認しました。

 

 1年間の活動について橋本支部長より提案があり、毎月の支部例会を充実させること、年2回の「京都民主文学」発行を堅持すること、文学教室や文学旅行とまでいかなくとも、近在地に合宿して作品批評や文芸講演を開催するなどの計画は実施できるので計画してみることなどが出されました。

 出席者の討論も経て、主に以下の諸点に力点をおいて向こう1年活動して行くことを決定しました。

◇支部例会の際は報告担当者を決め報告文も用意して論議を深めるようにする。

◇合宿の文学学習会や、他支部にも呼びかけた文芸講演会の開催にも取り組む。

◇文連の会議へは北村さんが参加する。 

 

役割分担

 支部長 橋本宏一

 事務局長 菱崎博

 事務局 高士健二、佐藤文磨、北村あつむ

 京都文連 北村あつむ

 会計 野川ありき

 会計監査 佐藤文磨

 関西ブロック 菱崎博

 「京都民主文学」編集委員 風早めい、風野真季、菱崎博、野川ありき、鯉島民子、横道しげ子

 支部報 高士健二、橋本宏一、菱崎博  

 

総会後「京都民主文学」66号の原稿を事前合評しました

  支部総会終了後は、「京都民主文学」66号に発表予定の、以下の原稿を事前合評しました。

 〇エッセー  山際愛子作「二つの正倉院展」 

 〇連載 「文芸の小径」第15回 北村あつむ作 「万葉と源氏物語の宇治を歩く」

 〇エッセー 鯉島民子作「『ゴローのヒマラヤ回想録』(岩坪五郎著)の出合い 

 〇エッセー 風野真季作「本の森の中へⅡ」

   

次回例会日

  次回例会は、2月24日(土)午後1時から、ラボール京都4階第5会議室で、「京都民主文学」66    

 号の原稿を事前合評します。

 

 


 

2017年日本民主主義文学会京都支部総会要領

 

 

日 時 2017128()

午後1時~4

会 場 ラボール京都4階

第2会議室

出席者(10人)、欠席者

(5人)

     橋本宏一、菱﨑 博、野川ありき、風野真季、風早メイ、横道しげ子、 鯉島民子、佐藤文磨、

関 剛、北村あつむ

        

     議 事   議長 佐藤文磨    記録 北村あつむ

 

     報告 菱﨑 博

 

     提案 橋本宏一

 

      会計報告 野川ありき

 

      会計監査 佐藤文磨

 

      支部長挨拶 橋本宏一

 

      京都支部2016年度の経過報告                  

            

・    例会の開催は次の日程で開催されました。

 

     〔1/92/283/204/165/226/187/168/209/2510/2311/2312/23

 

     内容は「民主文学」掲載作品の合評、支部誌の総評と合評。掲載作品の事前合評。

 

    ・編集委員会開催日は、メールでの連絡交換の対応で行う。

 

    ・支部誌発行  2回(624/15発行・6310/25発行)

 

     支部文学旅行 16年度は実施できませんでした。

 

     321日「岡本康さんを偲ぶ会」コープイン京都で開催

     2015924日亡くなられた岡本康さんは、長い間京都支部の会員でした。

 

    「きょうぶん寄席」(同実行委員会主催・京都文化団体連絡協議会共催)

     327日・京都教育文化センターで開催。野川ありき、横道しげ子参加

 

京都支部会員の文学活動と実績

 

横道作品「雪明かり」が宇治市の紫式部市民文化賞を受賞したこと、菱﨑作品「舞         

鶴湾の風」が「人権と部落問題」4月号より連載される。「京都まつり」展示コー

ナーでは、「雪明かり」「京都民主文学」を展示し、入会案内をする。

関西支部代表者会議(1/18・西成区民センター、4/29・西成区民センター、9/2・西成区民セン         

ター、11/14・西成区民センター)

           関西文学教室(4/155/277/291156日に開催の予定をしていたが、申込者

          が無く延期になる。

           日本民主主義文学会創立50周年記念「第24回全国研究集会」9/17,18,19開催

           新潟・越後湯沢―湯沢グランドホテル―京都からの参加者(柴垣・岡田・菱﨑)

           124日、5日「民主文学会第26回大会・第4回拡大幹事会」(菱﨑参加)

           41回 関西研究集会 1215日~16日 

           京都 ホテルビナリオ嵯峨嵐山

           合評作品  北村あつむ『雅の世界の向うに』

           新しい分野の作品として評価を受ける。

           京都支部からの出席者 風早、横道、野川、菱﨑、風野、鯉島、北村 7

 

           関西ブロック役員

 

      代 表 横田昌則(大阪支部)  

       副代表 草薙秀一(奈良支部)   副代表  松本喜久夫(大阪泉州支部)   

       事務局 菱﨑 博(京都支部)     計  中山路男(阪神支部)

       運営委員 相沢一郎(神戸支部) 柴垣文子(京都文華支部)

 

       2016年度 支部誌・同人誌推薦作品 横道しげ子 (小さな家と西陣織)

       第一次選考作品に選ばれる。

   

      活動報告

 

   16年度は若手の書き手の参加を目指しましたが、実現できませんでした。会員拡大の点では新しく

  北村あつむさんが入会されました。北村さんの作品「雅の世界の向うに」は支部誌・同人誌評にも取 

  り上げられ、多くの方からの評価を得ました。支部誌・同人誌評では、風早めいさんの作品「鏡の向

  こうへ」・北村あつむさんの作品「雅の世界の向こうに」、足立旻さんの「御蔭橋」「谷口善太郎

  『清水焼風景』に思いを寄せて」が紹介されました。関剛さんの週刊「京都民報」やしんぶん赤旗日

  曜版に投稿された俳句が、入選や佳作作品として度々掲載され、年間優秀者として表彰されていま

  す。支部誌での作品掲載では、山本隆さんが島崎藤村の姪で(新生の主人公)「島崎こま子の第二の

  人生」について、鯉島民子さんが作品「2015年夏&秋―あれも、これも―」を掲載されました。こう

  したことは今後の支部活動に活力を与えるものです。同時に、今後とも新しい書き手の参加を絶えず

  視野に入れることが大切です。また、関西文学研究集会が昨年に続いて京都で開催され、参加支部は

  10支部と大阪北摂の支部準備会の関係者など48名(京都支部7名)が集いました。講演は風見梢太郎さ    

  んを講師に迎え「小説を書くにあたって大切にしいる事」と題し、①如何に自由な気持ちで書くか、

  ②分が書きたいと思った事象を書く、③短時間であっても毎日書くことを心がけて「地域や職場」の

  闘いを書いて来た。との話に、出席者の多くが創作意欲わ高めました。また懇親会では、京都映画セ

  ンターの竹内守さんから映画「校庭に東風吹いて」の、上映の広がりと今後の取り組みについての報

  告がありました。

    一方、ホームページを開くことができ、京都支部の活動を広く伝える力になっています。

    2014年より、青年を対象にした「京都青年文学賞」を設立したが、今日まで応募作品の提出は有り

  ません。この「京都青年文学賞」を多くの青年に知らせる事が大切です。今年24日、5日京都教育       

  文化センターで開催される「第3回青年革新懇全国集会」に、「民主文学」誌の購読と入会の呼びかけ

  を配布資料として封入することになりました。久しく「民主文学会」の後継者不足が叫ばれています 

  が、色々な集会やイベントなどに「民主文学会」の旗を掲げて多くの青年参加者と接触し、活動参加

  への思いや政治への願いを支部ニュースやホームページでの紹介をし、青年の書くことへの喜びを体

  験させて行くなど、様々な方法をもって青年の支部への参加を呼びかけることが大切です。今後とも   

  私達「民主文学会」の伝統を引き継ぐべき後継者作りの活動を、積極的に展開してゆくことが大切で

  す。

    2016429日宝ヶ池公園で開催された「京都まつり」には「文化の森」に展示コーナーを設け、

  「京都民主文学」の販売と活動の照会など宣伝を行い、プログラム(一万部発行)の名刺     

  広告に支部の活動の照会をする。支部から5名が参加した。

    2011311日に発生した東日本の大震災は、深刻な原発事故(レベル7)とも重なって、その解決   

  は6年目を迎えた今も未だ見通しがありません。福島第一原発で大量に漏れた汚染水で近くの地下水か

  ら、過去最高濃度の汚染水が検出され環境汚染が深刻になっています。一方、原発内で作業する作業

  員の急性白血病の発病による死亡や、子どもの甲状腺がんなど人体への影響が深刻になってはていま

  す。最近では、奇形胎児の動画がフェースブック上に流され、その影響の恐ろしさは言葉がありませ

  ん。政府と東電に早期対策を求めるとともに、私達の子や孫に安心・安全の日本を引き継ぐべく、原

  発の再稼働に反対し原発ゼロの日本をめざして要求して行きます。今後とも私達京都支部は被災者支

  援を、引き続き行って行きます。

   自民党安倍政権は消費税8%への増税と「年金切り下げ」に引き続き、10%への増税を20174月に

  実施しようとしています。また、一昨年919日に憲法違反の戦争法(安保法制)を強行可決しました。

  自公政権とその補完勢力による一連の暴挙に対し、今空前の勢いで国民的批判が湧き起こっていま

  す。昨年の参議院選挙では野党統一候補が一人区で11議席を獲得するなど、立憲主義と民主主義を取

  りもどすための共闘が進んでいます。昨年11月憲法違反の安保法制にもとづいて、南スーダンに自衛

  隊が派兵されました。内戦状態で戦闘が繰り返されている状況で、武力行使となる危険性が明白で

  す。自衛隊を南スーダンから即時撤退させることを要求します。一方、今国会で「共謀罪法案」が提

  出されようとしています。その中身を説明するまでもなく、平成の「治安維持法」と言われるこの法

  案は、私たちの民主主義文学会が掲げる創作活動の自由が奪われることは明らかです。国民生活を苦 

  しめる消費税の増税反対と同時に、国民の目・口・耳を塞ぐ憲法違反の「共謀罪」や「安保法」の      

  撤廃を求め、署名・宣伝活動などを取り組みます。日本と京都に米軍基地はいらない。オスプレイの

  墜落大破、アメリカ海兵隊のヘリコプターの不時着、自然の生態系を破壊する高江のヘリポート建設

  と辺野古へのアメリカ軍基地建設など、沖縄と日本を売り渡す自公政権の手先と、沖縄県民は多くの

  国民の支援を受けて闘っています。また「関西の松島」と呼ばれる丹後半島の経ヶ岬に、米軍レー

  ダー基地の建設が進められています。アメリカと一緒に戦争する国日本をめざして、暴挙を推し進め

  る安倍自公政権。その要請に応え自然豊かな丹後半島に米軍レーダー基地建設を受け入れた山田現知

  事を、私達京都府民は決して許してはいません。また、福知山ではアメリカ軍と自衛隊の実弾演習が

  実施されています。平和・民主主義と、命を大切にする私達京都支部は、その実現ための努力は怠     

  りません。京都府と福井県にまたがる日本海沿岸はレーダー基地や福井の原発群など、日本国民と京

  都府民の将来にとって大変重要な政治課題が横たわっています。この京都府北部で創作を通した告発

  と、真実の証明に責任を持つ「民主文学会支部」が立ち上がれば、平和と民主主義の実にとって大き

  な力となります。

 

     会員の出版・連載について

    公益社団法人部落問題研究所の機関誌『人権と部落問題』に、20164月号より菱﨑博事務局長の作

  品「舞鶴湾の風」が、1年の期間限定で連載されていますが理事会からの依頼で、引き続き2017年も

  連載することになりました。また、橋本宏一支部長と風野真季さんが「原爆忌全国俳句大会50年の記

  録」(共同出版)を、風早めいさんが「この子らのために2-宇治山城できいた戦争の話」(共同執

  筆)をされました。風早さんが共同執筆された「この子らのために2」は、第26回紫式部市民文化賞審  

  査員特別賞が「宇治民話の会」に贈られました。

 

     会計報告 野川ありき 監査報告 佐藤文磨

 

     今後の課題

    支部報については会員の協力により、毎月の発行が確立できました。また、「京都民主文学」62・  

  63号の支部誌も発行しました。今年は編集委員会を初め支部員の協力により、2回(6月、11月)支部

  誌の発行をめざします。

    京都文化団体連絡協議会には京都支部として事務局長を送るなど、積極的に文連活動に参加するこ  

  とを確認してきました。京都支部は京都文連の創立当初から参加し、関係団体と共に文化活動を行っ 

  てきました。

    今後とも支部活動の柱として、民主的な文化団体との交流の場である京都文化団体連絡協議会の活

  動に積極的に参加します。

 

    2017年の活動目標

 

  ★  「支部報」の作成は、ホームページへの掲載のため高士事務局員と橋本支部長で連絡を取って   行います。支部員や外部の原稿などの入力は高士、菱﨑で担当する。

 

  ★  会計は野川さんが担当します。

 

  ★ 2016年度の文学旅行は実現出来ませんでした。支部員の高齢化が進み、遠い場所での

  旅行が難しくなってきています。今後は毎年ではなく近場で緩やかな計画で企画して行きます。 

   

   ★ 「民主文学」の「支部誌・同人誌の作品推薦募集」に、横道しげ子さんの「小さな家と

    西陣織」を推薦し、これが最終選考まで残りましたが入選には至りませんでした。

 

  ★ 第41回「関西文学研究集会」合評作品に、北村あつむさんの「雅の世界の向うに」を

    掲載し、合評で学ぶ機会をつくりました。。

 

     提 案  〔この1年間の活動報告を受け、向こう1年間の計画〕 橋本支部長

 

     ・支部の例会を活動の基本にして取り組む。

 

     ・例会での合評は、出席者全員の感想を聞くのではなく、5人ぐらいの感想と

 

してより多くの合評が出来るようにする。

 

     ・作者の感想等は合評の始めにする。

 

     ・「京都青年文学賞」の設立により別途実行委員会を設置し、作品の合評その

 

他必要事項を討議決定する。

 

     ・京都府北部地域や滋賀県に「民主主義文学会」の支部結成に尽力する。

 

     ・「京都青年文学賞」の発表は毎年113日「文化の日」とする。

 

     ・年2回の支部誌を発行する。原稿の締め切りの期限は厳守する。

 

     ・ホームページを利用した宣伝活動を拡充する。

 

     ・「京都青年文学賞」の設立など、青年を中心に新しい会員を拡大する。

 

     ・支部報に「私の読んだ本」欄を設け、感想などを紹介する。

 

     ・「京都文連」の活動に参加し、民主的な文化団体との交流をすすめ、会員の

 

出版や関係している文化活動をホームページに紹介する。

 

     ・不当な弾圧や迫害を受けた人たちの歴史を掘り起こす活動を積極的に支援す

 

る。

 

     ・若い層への働きかけと同時に、シールズなどへの活動を、エッセイ的なものを支部ニュースなどで紹介し、会友として広げて行く。

 

     ・京都の民主文学会の3支部で10月を目途に、文学教室のようなものの開催をする。

 

     ・文学専門家などに機関誌の定期購読を拡大する。

 

     ・京都新聞・朝日・毎日などの各文化担当へ、「京都民主文学」を送る。

 

     ・大学の文学サークルなどとの交流。

 

      討 議  

       

      月1回の例会(状況によっては随時)、ニュースの発行、創作と支部誌発行、

 

      関西研究集会、全国大会、文学関連活動と行事(文学旅行等含む)取り組む。

 

      資 料  

      

      京都支部2016年度経過報告、投稿規程、支部規約規程、支部規約

 

     「京都青年文学賞」について

 

      年間の主な計画

 

      支部例会

 

      全国大会全国研究集会および山の文学学校

 

      関西研究集会(3月までに決定する)、関西文学教室

 

     「京都民主文学」出版計画 №6465号(410

 

      役割分担(2017

 

    支部長  橋本宏一

 

      事務局 菱﨑 

 

   事務局  高士健二佐藤文北村あつむ

 

      会 計  野川ありき

 

      会計監査 佐藤文磨

 

      編 集  風野真季、風早めい、菱﨑 博、野川ありき、鯉島民子、横道しげ子

      ニュース 高士健二、橋本宏一

 

  

 日本民主主義文学会

 第1条       総 則

 

日本民主主義文学会京都支部(以下「支部」と呼称)は「文学会」の規約および基本方針を尊重し、京都における民主主義文学の発展と、文化運動全般にわたって貢献することを目的とする日本民主主義文学会会員(準会員)と会友の組織である。

 

 

第2条       活 動 事 業

 

支部は第1条の目的を実現するため次のことをとりくむ。

 

  例会(作品合評会)研究会、講演会、交流会等の計画と実施。

 

  支部通信、創作作品集(支部誌)の発行と「民主文学」の普及。

 

  新たな書き手を増やす積極的な手立てと対策。

 

  日本民主主義文学会会員(準会員)をはじめ会友の拡大と親睦・交流。

 

  「京都民主文学」の投稿作品の採否は、会(編集委員会)で検討し決定する。

 

・支部報は事務連絡を基本とし事務局の責任で発行する。

 

  京都における民主的な文化団体などとの交流、相互支援。

 

  その他文学、文化運動に関係ある必要な活動と事業。

 

 第3条       会 員 構 成

 

支部は日本民主主義文学会会員(準会員)で構成し、運営する。ただし支部の目的並

 びに賛同する人は誰でも支部員として認める。

 

    第4条  総 会

 

   支部総会は1年に1回以上、会員(準会員)の構成で開き、活動の総括と方針を決め委員を選出す    る。議事は総会出席会員の過半数で決定し、支部総会は支部長が招集する。

 

   第5条  委 員、分 担

 

    支部に次の委員と分担を定め任期は1年とする。

 

           支部長   1名 支部を代表する。

 

      事務局長  1 支部運営と支部報、支部誌の発行責任を負う。

 

      事務局員  若干名 事務局長の補佐・その他。

 

      会  計  1名 会費の徴収および予算の構成を行う。

 

      会計監査  1名 支部会計の監査を行う。

 

      編集委員  日本民主主義文学会会員(準会員)をはじめ全員で事務局長

 を補佐し、支部誌の校正・編集と支部報など発行する。

 

 

 

第6条       財 政、運 営

 

支部費は月額1,000円とする。そのほか寄付金(カンパ)などで運営する。

 

 第7条       附 則

 

  支部員が6ヵ月、友の会員が1年以上、会費を滞納し支部に連絡のないと

 きは、自然退会とする。

 

      この規約は支部総会の出席者の3分の2以上の賛成で改正することができ

 る。

 

      この規約は、200371日から施行する。

 

      この規約は、2011110日に一部補正する。

 

 

 2016年度の支部総会は、1月9日、ラボール京都4階第6会議室で開催しました。出席は、菱崎博、佐藤文暦、足立旻、風野真季、野川ありき、関剛、橋本宏一の7人でした。

 冒頭議長に足立を選び、議事を進行。最初に菱崎事務局長が次のような活動報告(要旨)をしました。

 

  支部の活動の基本は月1回の例会であり、これを毎月定期に実施てきた。例会内容は、『京都民主文  学』に発表する、支部員の原稿の事前合評、完成した『京都民主文学』の全体合評、『民主文学』作  品、評論の合評。『京都民主文学』61号の発行(9/26)、民主主義文学会関西ブロック支部代表者 会議への参加(2カ月に1回の割合での開催に菱崎が事務局長として役割をはたす)、第40回関西研究集 会も京都市右京区のホテルビナリオ嵯峨嵐山で開催(12/13~14)、この運営の中心として貢  献。関西ブロックの主催する「関西文学教室」(6/24~25)に横道参加

  文学旅行は支部員の健康などの問題で実現できず、また青年文学賞は応募がなく実現できなかった。

 『京都民主文学』の新しい書き手として「弾圧と闘った伊藤千代子」を山本隆さんが発表したのは成  果。権力の不当な弾圧について歴史の闇にうずもれさせない、調査、発掘の発表の機会となるよう、支 部誌をひろげたい。

  関係団体では、京都文化団体連絡協議会に事務局を送り京都における文化運動団体とも協力して、平 和と人権、民主主義に貢献する文化運動も連帯して進めてきた。文連ゼミ(2/11)では、橋本支部 長が「読み・書き・表現」―文化は生きている、と題する報告をおこなった。

  さらにホームページの活用、『京都民主文学』の売り込み、拡大を通じて支部文学活動を広報。意識 的に参加を呼び掛けて書き手をふやしていく。

  『京都民主文学』に掲載してきた菱崎の「翻弄投棄」が、公益法人部落問題研究所の月間機関誌『人 権と部落問題』の4月号より1年間連載される。部落問題を題材にした小説の連載は住井すゑの『橋の  ない川』以来。

  文学運動は社会と深くかかわる人生の在り方が常に問われる。昨今の戦前に戻すかの、特定秘密保護 法の制定や安保法制の強行可決など、平和と人権、民主主義の存立そのものがおびやかされる情勢にあ り、これらの課題にも文学運動から関与してきた。今年も積極的に運動に取り組む。

  『京都民主文学』の発行は今後も、年2回の発行(6月、11月)をめざす。

 

  つづいて橋本支部長が以下のような提案をしました。

  例会を充実したものにするため、事前合評は作者の意図を大事にしてその意図に即した批評につとめ る。

  例会にメリハリをつけるため、年に1回か2回、外部の批評家や作家、研究者などを講師に文学や書 き方を深く学ぶ機会をつくる。

  文学旅行は遠距離ではない、近隣地域の温泉、ホテルや民宿、山の家などに合宿して文学を語り学ぶ 企画をつくる。

 

 以上の報告や提案を受けて、議論論しました。その主な論点を列挙しておきます。

 ◇例会での合評は『民主文学』の優れた作品、新人賞や推薦作の入選作品をやるべき。事前合評はもっ と早く集中的にやるべき。

 ◇文芸講演会も企画したらいい。他支部との交流を兼ねてやったり、近くでの一泊、「先生」と呼ばれ るような人が講師でなくともよい。

 ◇民主主義文学会の準会員の拡大、『京都民主文学』の書き手の拡大、定期読者の拡大をもっと取り組 むべき。

 ◇例会の合評の際は、報告者を決めて、作品の全体像はどうか、どんな印象か、なにが描かれている 

 か、などをつかむようにして、全体像での評価を中心にすべき、あまり細部にこだわらないほうがよ 

 い。

 

 会計報告は、野川が報告。佐藤が会計監査をして誤りないことを確認した旨報告。全体で承認。

 

 選出された役員は次のとおり。

 支部長   橋本 宏一

 事務局長  菱崎  博

 事務局   高士 健二、佐藤 文磨

 会計    野川 ありき

 会計監査  佐藤 文磨

 編集    風野 真季  風早 めい  菱崎 博  野川 ありき

 ニュース  高士 健二  橋本 宏一  菱崎 博

 

 次会例会案内

 2月28日(日)午後1時から

 ラボール京都4階第2会議室で、

 事前合評をおこないます。

 作品は、関剛作「周遊漫歩」

     山本隆作「島崎コマ子の生涯」(仮題)

 作品のない方は事務局へご連絡ください。

 

 


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